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デビュー4試合で出塁12度以上は6人目。松井稼頭央や岩村明憲、後に福岡ダイエーでプレーした選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
スティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)Apr 7, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月11日、「2番・レフト」として出場したスティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)は、5打席に立って3度出塁した。四球、捕手へのファウル・フライ、投手ゴロ、四球、三塁打だ。

 この日は、開幕4試合目。それまでの3試合も、クワンはスターティング・ラインナップに名を連ね、計14打席で12度出塁した。8安打、3四球、1死球だった。

 24歳のクワンは、今シーズンがメジャーリーグ1年目だ。

 ガーディアンズのゲーム・ノーツには、最初の3試合で出塁12度は1901年以降の最多、と記してある。それまでの最多出塁は、バッキー・ジェイコブセン(2004年)、モーガン・バークハート(2000年)、バーニー・マッコスキー(1939年)、ケーシー・ステンゲル(1912年)の10度だったという。

 最初の4試合で出塁15度も、1901年以降の新記録らしい。MLB.comのサラ・ラングスは、4月11日の1打席目にクワンが出塁した直後に、ジェイ・ブルース松井稼頭央に並んだ、とツイッターで報じた。クワンは、この試合の4打席目に2人を抜き、5打席目も出塁した。

 また、ESPNスタッツ&インフォは、1920年以降、最初の4試合で出塁12度以上の6人を紹介している。それによると、今シーズンのクワンが15度、2008年のブルースと2004年の松井が13度、2007年の岩村明憲、2000年のバークハート、1939年のファーン・ベルは12度だ。

筆者作成
筆者作成

 バークハートは、2002年に福岡ダイエー・ホークスでプレーし、この時は最初の4試合で7度出塁した。2000年の出塁12度のなかにホームランはなかったが、2002年は開幕戦と4試合目に1本ずつ打っている。ただ、左肩を痛め、6月に帰国。42試合で9本塁打ながら、打率と出塁率は.214と.293に終わった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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