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【鎌ケ谷市】みちる園では行事や日常の生活を通して、障がいをもつ利用者の方も元気に日々を送られています

ajisai地域ニュースサイト号外NETライター(鎌ケ谷市・白井市)

鎌ケ谷市で開催されたすまいる祭りに参加されていた社会福祉法人優幸会みちる園にて、お話を聞かせていただきました。ありがとうございます。

みちる園とは

平成18年の設立以来障がいをもった方々が、育ってきた地域で充実した人生を送れるように支援をされています。高校を卒業された成人で就業することが難しい方の生活介護、未就学児の方の児童発達支援、小学生から高校生までの放課後等デイサービス、レスパイトケアと呼ばれる、一緒に過ごすご家族の方へのケアでも利用できる短期入所を提供されています。

写真家として活動される三好耕三さんが、現在、理事長を務められていることもあり、施設内は素敵なお写真や左右対称に配置されたイスなど、園内の様々な所でも日頃からアートに触れることができます。

季節の行事やイベントなどの行事に力を入れていらっしゃることもあり、クリスマスが近い施設内には、職員の方による手作りの装飾も施されていました。利用される方も活動的な方が多く、お伺いした日も元気に大きな声であいさつをしていただきました。

利用者の皆さんは、日頃7つのグループに分かれて活動されています。地域住民の方々のご協力で、アルミ缶の回収や缶つぶしを行うリサイクル班、コーヒーの出がらしを加工し消臭剤を作成する手工芸班、敷地内の畑で農作業に励む農耕班など、その方の特性や興味に合った作業をされています。

園での生活は作業をするだけではなく、中庭でサッカーなどのスポーツをして体を動かしたり、お散歩に出かけたり、利用者の方が楽しみながら「お仕事をしに来ている」という気持ちを持って過ごせるよう、支援されています。

利用者の方が作られた製品

園の入り口には、様々な製品が並んでいます。焼き菓子、手工芸品、畑で採れたものを生かして作られたサシェなど様々な製品が並びます。

ちょうどスマホのカバーに合いそうなサイズのステッカーも、販売されていました。題材は様々ですが、今にも動き出しそうな動物たちなど、楽しそうな作品が並んでいました。

ワックスで作った形に、植物を並べて作るサシェも利用者の方のこだわりがぎっしり詰まっていると教えていただきました。このパーツはここ、とこだわりの配置で並べられており、ちょっとしたプレゼントなどにも喜ばれそうです。

クッキーやマドレーヌは、市役所内2階のとまとはうすや、市内の喫茶店でも販売されています。一般の方も購入できるということで、市内から購入に訪れる方もいらっしゃるそうです。

地元梨農家と高校生とのコラボも

園で作られたクッキーを購入した地元の梨農家の方とご縁があって、地元の高校生のアイディアを採用したパンの製造にも今年初めて取り組まれています。

市内の鎌ケ谷高等学校料理研究部のアイディアを採用したあんパンは、白あんを合わせることで、梨ジャム白あんパンとして形になりました。瑞々しい梨はジャムになっても、水分の量が多く、パンとして形にするために、職員の方が工夫を凝らして、配合を調整されたりしています。

松戸国際高等学校クッキング部のアイディアからは、梨ジャムをパン生地で巻いたうず巻パンが誕生しました。生徒の皆さんは施設の見学にも来られたそうで、利用者の方にとっても、高校生にとっても貴重な交流の機会となったそうです。

このパンは、高校の購買で生徒さん向けに販売される予定だそうです。パンに貼るラベルも松戸国際高等学校のマンガ研究部の皆さんがデザインされました。

あくまで、利用者の方が楽しんで作業に取り組む一環として製造されているので、多くの方に向けて販売される予定は今のところないそうです。元気にパン作りに取り組まれるみちる園の皆さん、高校生の皆さんにとって、これからも貴重な交流の機会となると素敵ですね。※掲載した情報は撮影時点のものです。

社会福祉法人優幸会みちる園
住所:千葉県鎌ケ谷市佐津間1113番3号

公式ホームページはこちら

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