武蔵村山市と周辺エリアの気になるスポットや話題を紹介しているライターのむさむらんどです。

狭山丘陵の西端、日光街道沿いにある「耕心館」という歴史を感じる建物をご存知でしょうか。現在は瑞穂町の社会教育施設として、演奏会や展覧会など様々な催しが開かれたり、貸室として利用できる場所です。

門をくぐると、手入れされた庭が広がっており、奥に母家が見えます。こちらの母家の原型は、江戸時代末期の築造で当時は豪農として、その後は醤油醸造業、養蚕業、製茶業、煉瓦製造業が営まれてきました。昭和50年代にはフランス料理店として改装されて営業した後、平成12年に瑞穂町が取得・整備し現在に至ります。

母家の中に入ると、正面に立派な階段やシャンデリアがあり西洋を感じる造りになっています。和洋折衷の独特な雰囲気は、様々な営みを経て生み出されたものなんだということが実感できますね。

そして、この耕心館の中にあるのが喫茶ストーリアです。格式が高い高級感あふれる建物の中に喫茶店があるなんて素敵すぎます！クラシック音楽が流れる中、優雅なひとときを過ごすことができます。

メニューを見ても、あえてこの雰囲気にあったものだけに絞っているようでいいですね！喫茶メニューのほか、シチュー、カレー、ハンバーグ、パスタなどの食事メニューもあります。

いちばん人気だというクリームソーダ（580円）と、こだわりのカレーからマッサマンカレー（スープ・ミニサラダ付き／1,200円）を注文します。

ご覧の通り、豪華でわくわくする美味しそうな組み合わせになりました。特にこのクリームソーダどうですか！ミルクアイスがこれでもかと、こぼれんばかりにたっぷりのった潔い感じは好感持てますね。

マッサマンカレーも本格的です。スパイシーでコクがありながら、ココナッツミルクがまろやかに味をまとめています。

美しい庭を眺めながら美味しい食事をいただけるなんて、とても贅沢な時間ですね。身も心もリフレッシュできました。

時間があればぜひ庭もゆっくり散策してみてください。季節ごとに約350種類もの山野草を楽しむことができるんです。開花状況は耕心館のInstagramなどでもお知らせしています。

歴史や建造物、植物が好きな人、もちろん美味しいものが好きな人も楽しめるスポットです。行楽の秋に訪れてみてはいかがでしょうか。