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「夏のお弁当の保冷剤」何個入れる?何時間もつ?試してわかったホントのところ。

kuratabaお弁当パパ

こんにちは。

7月になりました。しばらく暑い日が続きますね。

暑い暑い夏はお弁当にとって食中毒の危険性が増す時期です。

私も、家族を食中毒から守るためにいろいろ気を付けていますが、大きな対策はやっぱり温度管理。

どんなにあれこれ気をつけてみても、温度が上がったまま何時間も放置すればどう転んでも傷んでしまいます。

ここは何としても温度が上がらないように注意しなければなりません。

そんな時に頼りにしたいのが保冷剤なんですが、保冷剤って結構難しくないですか?

「1個で足りるの?」

「何時間もつの?」

「保冷バッグにした方がいい?」

いろいろと加減がわからないんですよね。

そこで!

「わからないなら調べてしまおう!」

ということで、調べてみました。

「保冷剤は何時間もつのか」調査

まずは概要から説明します。

保冷バッグとお弁当用巾着袋で比較

今回用意したのはこの2つのお弁当バッグ。

一つは100均で買った200円の保冷バッグ、もう一つは長女が中高生の時に使っていたお弁当用の巾着袋。巾着袋はもちろん保冷効果ゼロです。

これらのお弁当バッグにそれぞれ保冷剤を入れて1時間ごとに温度を測り、比較します。

室温とバッグの中の温度を1時間おきに測る!
室温とバッグの中の温度を1時間おきに測る!

保冷剤は100均のものを使用

使用した保冷剤は100均で購入した結露予防効果のある保冷剤です。表面が紙っぽいタイプですね。

パッケージ表記によると、使用可能時間は「5時間」とありますが、これは使用状況によって結果が大きく変わってきそうです。

ちなみに、この保冷剤は1個が80gです。ケーキ屋さんで買い物したらつけてくれる保冷剤はほとんどが1個40gサイズなので、倍のサイズということになります。

室温は30度前後

室温はエアコンなしの30度前後という環境で行いました。

今は学校でもほぼエアコンが稼働しているのでもう少し低くても良かったんですが、夏は通学時も暑いですから、よりシビアな環境ということで30度前後での実験にしました。

ボーダーラインは20度

何度を超えたら赤信号なのか、ここが微妙なところなんですが、一応、20度としました。

食中毒を起こす菌は20度を超えたあたりから活発に増殖を始めることが知られており、厚労省の飲食店向け衛生管理マニュアル(大量調理施設衛生管理マニュアル)でも、加熱調理後に冷ます場合は温度が20度~50度の時間をできるだけ短くするよう工夫することが求められています。

そういえば、私が若い頃に勤めていた某コンビニチェーンでも、おにぎりやお弁当を陳列している冷蔵ショーケースは20度以下で温度管理されていたものです。

というわけで、この記事も「20度を超えたら赤信号」という前提で書いています。

結果発表の前に一言

今回の調査は私が我が家のお弁当生活用に行っています。

温度変化の大小は「外気温」や「バッグの形・素材」によって変わってきますし、お弁当の傷みやすさも、温度以外に「調理時の状況」「盛り付ける時の状況」「使う食材や調理方法」などによって変わってきます。

結果はあくまで一事例として参考程度にとどめるよう、お願いします。

それでは結果発表!

実験の経過を書くと長くなるのでそれは後回しにして、まずは結果からご紹介します。

保冷剤を1個~3個使って温度計測したところ、以下のような結果になりました。基準となる20度を超えたところは赤字にしています。

保冷バッグの方が「持ち」が良い

当たり前かもしれませんが、保冷剤の数に関係なく、保冷バッグの方が巾着よりも1時間は持ちが良いという結果になりました。

100均なので多少不安でしたが、完勝ですね。

今度は100均の保冷バッグと有名メーカーの保冷バッグの「持ち時間」を比較してみたいところです。

保管時間が3時間の日なら保冷剤1個

朝9時出発とかでお弁当の保管時間が3時間程度しかない日のことを考えてみます。

保冷剤1個のところを見ると、保冷バッグで16度、巾着で22度。娘の学校はエアコンも稼働しているので、私なら保冷バッグでも巾着でも保冷剤1個で良いかなと判断します。

保冷剤2個、3個はさらに安心なんですが、冷えすぎるとお米がポロポロしたりして食感が悪くなります。

保冷バッグを使って保冷剤を2個も3個も入れると、おそらく、娘から「冷たすぎる!」とクレームを頂戴することになるでしょう・・・。

保管時間が4時間の日なら保冷剤1~2個

次に保管時間が4時間の日を想定して考えてみます。朝8時前にお弁当を仕上げて8時過ぎに出発というような場合ですね。

保冷バッグを使うなら保冷剤1個でもまだいけるかもしれませんね。逆に保冷剤2個とか3個だと温度は13度ですからまだかなり冷たいので私はやめときます(汗

一方、巾着袋のような、布製バッグの場合だと保冷剤2個にします。巾着袋で保冷剤1個だと4時間後の温度は25度。心配症な私にとっては「多分大丈夫だけど安心もできない」という微妙なラインです。

保管時間が5時間の日なら保冷剤2個

今度は保冷時間が5時間の場合です。

実は我が家は基本的に保管時間が5時間なんですが、毎年夏になると、小さいサイズの保冷剤を4つくらい入れていました。

今回の結果表を見ても、我が家にとって、80gサイズの保冷剤なら2個がベストなようなので、大きくは間違ってなかったなと安堵しました。

巾着袋も保冷剤2個以上は欲しいなと思います。1個は25度以上で2時間以上経過してますからちょっとこわいです。

保冷剤3個が良い時もある

今回の実験結果では、我が家にとっては保冷剤1個~2個がベストという結果になりましたが、保冷剤3個入れが良い場合もあります。

例えば、傷みやすいと言われる混ぜご飯の時や、ゆで卵が想定以上に半熟寄りだった場合、あるいは冷やし中華のような冷たい方が美味しいメニューの時。

そういう場合は3個入れします。

冷やし中華だけではありません。冷やしラーメンや冷やしうどんの場合も冷たい方が良いので私は3個入れます。
冷やし中華だけではありません。冷やしラーメンや冷やしうどんの場合も冷たい方が良いので私は3個入れます。

もちろん、気温がもっと高い時も保冷剤の数を増やします。最近では最高気温40度なんていうところもでてきていて、保冷剤2個では間に合わないかもしれません。

まとめ

というわけで、早速次回のお弁当から保冷剤を2個入れて持たせようと思います。

実際には通学時間と教室の室温でまた状況は変わると思うので、娘の意見を聞きながら試行錯誤していきます。

案外、80g1個で良かったりもするんですよね。その辺は我が家のさじ加減で調整するしかありません。

《参考》 実験経過

最後に、参考資料として実験の経過の写真をあげておきます。

保冷剤1個の場合~保冷剤3個の場合まで1時間おきに撮影していますが温度は上の表の通りです。

保冷剤1個の場合

《1個 / 1時間経過》

室温:30度
保冷バッグ:12度
巾着:17度

《1個 / 2時間経過》

室温:30度
保冷バッグ:13度
巾着:19度

《1個 / 3時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:16度
巾着:22度

《1個 / 4時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:22度
巾着:25度

《1個 / 5時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:27度
巾着:27度

保冷剤2個の場合

《2個 / 1時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:13度
巾着:14度

《2個 / 2時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:12度
巾着:15度

《2個 / 3時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:12度
巾着:16度

《2個 / 4時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:13度
巾着:20度

《2個 / 5時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:21度
巾着:24度

《2個 / 6時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:25度
巾着:26度

《2個 / 7時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:27度
巾着:28度

保冷剤3個の場合

《3個 / 1時間経過》

室温:30度
保冷バッグ:12度
巾着:14度

《3個 / 2時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:12度
巾着:14度

《3個 / 3時間経過》

室温:30度
保冷バッグ:12度
巾着:14度

《3個 / 4時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:13度
巾着:15度

《3個 / 5時間経過》

室温:31度
保冷バッグ:14度
巾着:17度

《3個 / 6時間経過》

室温:32度
保冷バッグ:17度
巾着:21度

《3個 / 7時間経過》

室温:32度
保冷バッグ:21度
巾着:23度

お弁当パパ

2016年、娘の中学入学をきっかけにお弁当を作り始めました。倉敷市在住。50歳界隈のお弁当パパです。

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