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【ランチ予約困難】京都・祇園のホテルでカリスマシェフ監修料理を含む期間限定モダン和食コースを吟味

くろにゃんホテルとグルメのライター

京都府京都市中京区、八坂神社の南門通り沿いに建つ100年の歴史を持つ数寄屋造りのスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA(そわか)」の併設レストラン「祇園 ろか」は、今やランチのお席が予約困難の人気店。

夏ごろランチの会席コースをいただき夜にも訪れてみたいと思っていたのですが、期間限定のスペシャルなコースをいただいてきたのでご紹介します。

冬の特別ディナーコース

厳選された旬の食材を生かした通常の会席料理のコースを軸に、カリスマシェフである山本秀正氏監修の別料理”ヒデの逸品”を合わせたスペシャルコースです。

冬の特別ディナーコース
【先付け】フォアグラ茶碗蒸し
【季節の前菜】マスカットと近江蒟蒻(おうみこんにゃく)/京鴨ロース/子持ち昆布フライ/茸と壬生菜(みぶな)
【造り】旬のお造り3種
【焼物】金目鯛塩麴(しおこうじ)焼き
【酢の物】〆鯖燻製(しめさばくんせい)と柿巻きゆべし
【温もの】山本 秀正の逸品
【お食事】蟹の釜焚き 雲丹といくらを添えて/味噌汁/香の物
【水菓子】白いコーヒーブランマンジェとわらび餅 季節のフルーツと共に

28,000円(税サ込)

※2024年12月22日(日)までの期間限定

※メニューは仕入れや、苦手食材・アレルギーにも応じてアレンジされることがあります。

だし(フカヒレ入り)

メニューにはありませんが、マグロ節と5年熟成の北海道利尻山の昆布でとった温かい”だし”が最初に出されました。フカヒレ入りでお昼よりも豪華。

フォアグラ茶碗蒸し

平飼いの卵を使いフォアグラ入りの濃厚な茶碗蒸しに和栗のあんかけ。季節の茶碗蒸しは定番メニューだそう。

マスカットと近江蒟蒻(おうみこんにゃく)/京鴨ロース/子持ち昆布フライ/茸と壬生菜(みぶな)

特注の組子のトレイには季節の前菜が4品。

子持ち昆布をフライにしたものが珍しい。コリコリとした食感にて外国人にもウケが良いそう。赤い近江こんにゃくはマスカットとともにクリームチーズ入りの白和えにて。

京鴨ロースはほろ苦い野菜と合わせたサラダ仕立て。ふたつきの小さな器には茸と壬生菜のおひたしが入っていて京都らしい。

旬のお造り3種

金の模様が彩るガラスの器に、お造りの盛り合わせ。

この日のまぐろは京都の日本海側・伊根のもの。地元の食材をおおいに採用されています。

総料理長の加藤貴章氏はザ・リッツ・カールトン東京「ひのきざか」やミシュラン掲載の日本料理店などで腕を振るわれた方。カウンター席にてライブ調理を見られて幸せっ♪

まぐろは赤身、中トロ、大トロをそれぞれ食べ比べ。薬味はワサビ、紋甲イカに合うトリュフのペースト、金山寺味噌、紅蓼(べにたで)ミョウガと並び、自由に味わいを楽しみます。

金目鯛塩麴(しおこうじ)焼き

まず金目鯛の火入れが良い感じで、椎茸は炭の香りをまといジューシー。玉ねぎは1時間も蒸し煮して甘さを引き出したそうでキャビアとともに。

下には甘いとうもろこしのピュレが敷かれ、全体には唐墨がふりかけられています。ちびちびといただいてお酒を楽しみたい一品。

〆鯖燻製(しめさばくんせい)と柿巻きゆべし

器を開けるのも一つの楽しみ。薫香をまとった鯖はカピカで鮮度よく軽くしめたもの。柿のゆべし仕立てのスライスを添えて。

ここで気づいたのですが。どのお料理も塩味は控えめで、甘みを添えることによって塩味を引き出し、素材の味わいが豊かに演出されているように思います。

山本秀正の逸品

山本秀正氏は今や世界を飛び回る伝説のシェフ。もと暴走族からシェフを目指し、ワシントンにあるザ・リッツ・カールトンの総料理長となり、28歳の若さで3代にわたる米大統領就任式の料理を担当された異色の天才シェフ。

今回のメイン料理はその山本氏監修のスペシャルメニューで、近江牛のポワレにシェーブルチーズ(ヤギのチーズ)といぶりがっこを合わせたものと黒トリュフ、百合根を添えたもの。グリーンはルッコラだったかしら?

肉汁を落ち着かせた近江牛をスライスし、盛り付けたら、黒トリュフをスライスして仕上げます。

醤油と無塩バターを合わせたとろみとコクのあるソースでいただくと、フレンチと和食の融合のようなコンテンポラリーな逸品。

国内外で活躍されるシェフが、日本人にも、ホテルのゲスト(90%が海外の方だとか)にも合うように考えられた味わいかと思いました。

蟹の釜焚き 雲丹といくらを添えて/味噌汁/香の物

シメは、ズワイガニと雲丹、いくらの釜炊きのごはん!豪華すぎます。

総料理長の加藤氏が自ら京都祇園・八代目儀兵衛の10種ほどの米を毎年ブレンドし、信楽の雲井窯の名匠「中川一辺陶(なかがわいっぺんとう)」の雪紋という限定の土釜で炊いごはんは、彼の渾身の代表作です。

お替りしておこげの部分までおいしくいただきました。次回は白いご飯もぜひ味わってみたい!

白いコーヒーブランマンジェとわらび餅 季節のフルーツと共に

デザートはコーヒー風味のミルクゼリーに栗をのせたものと本わらび粉によるわらび餅、3種のフルーツでした。想像よりもたっぷりでしたがスッキリとした味わいにて完食。

ドリンクについて

今回は乾杯にシャンパーニュ、中ほどでさらっと飲めるオーストリアの白ワイン、メインは仕込み水である「伏水」のスパークリングにて食事をじっくり味わいました。

料理にあわせてワインや日本酒のペアリングもしていただけるとのこと。ボトルを見せていただきましたのでパシャリ。

おわりに

夏のランチは中庭の植栽の木漏れ日の中、センスの良い会席コースをいただき大満足でしたが、ディナータイムのスペシャルコースは食材がいっそう豪華で華やかになのでお値打ちだと思いました。

カウンター席にてシェフとの語らいも楽しめて記憶に残るステキなディナーとなりました。

観光地京都において堅実に楽しめるお店ですので、気になる方はぜひ行ってみてください。

祗園ろか
京都府京都市東山区上弁天町446
075-541-5324
ランチ 12:00~15:00(L.O.料理13:30)
ディナー 17:00~22:00(L.O.料理19:30)
不定休
祇園ろかの公式ページ(外部リンク)

帰りは築100年の本館のホテルの中を通ってホテルの入口から退出。たまたま開いていたお部屋も少し見せていただきました。古さを残しつつ床暖房を取り入れたり、水回りは清潔にて上手にリノベーションされていました。

※本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

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ホテルとグルメのライター

東京・関西2拠点生活+旅。ホテルとグルメの情報を毎日掲載しています。ライブドアブログ(22年~、15,000記事~)、インスタグラム(5,700投稿~、フォロワー37,000人~)、食べログ(約16年、約4000件)、Googleローカルガイドレベル10、国内外のホテル・レストランを多数取材しています。

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