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食生活に欠かせないたまごや牛乳の家庭での摂取実情をさぐる(2020年公開版)

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
↑ 朝食シーンでお馴染みのたまごや牛乳。実摂取状況は。(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

日々の食事でお馴染みのたまごや牛乳。好き嫌いや体質の都合で食べない人もいるが、実際にはどの程度の人がどれぐらいの頻度で口にしているのか。その実情をJC総研が2020年3月に発表した、農畜産物の消費行動に関する調査(※)の報告書から確認する。

今調査では畜産品などの消費性向を確認するとし、牛肉・豚肉・鶏肉・鮮魚・たまご・牛乳の家庭における摂取頻度を尋ねている。次以降に示すのはそのうちたまごと牛乳の動向を確認したもの。まずはたまごについて。

↑ 家庭における食材の摂取頻度(たまご)
↑ 家庭における食材の摂取頻度(たまご)

たまごをほとんど食べない人はごく少数で、直近の2019年度では3.7%。週1日未満の人は11.3%。8割以上の人は週1回以上の頻度でたまごを自宅で食べている計算になる。週半分以上、つまり2日に一度以上は何らかの形でたまごを食べている人は半数以上。毎日の人ですら22.9%もいて、たまごの人気ぶりがうかがえる。料理への汎用性・適応性が高く、調理方法も容易で、しかも老若男女を問わず人気がある食材となれば、これほどの高頻度で食べられていても不思議ではない。

経年推移の点では特に傾向だった動きは無い。ややばらつきがあるが、あえていえば毎日食べている人が増加し、少しずつたまご愛食家が増加している感はある(直近年度では大きく減ったが)。たまごは価格変動が大きく、数年前は高騰に伴い消費減退も懸念されたが、昨今ではたまご価格も安定化しており、それも杞憂なものとなっている。

続いて牛乳。

↑ 家庭における食材の摂取頻度(牛乳)
↑ 家庭における食材の摂取頻度(牛乳)

ほとんど飲まない人は直近年度では25.8%と1/4強。一方でほぼ毎日飲んでいる人は36.0%と3割台。週半分以上も合わせれば、5割近くの人が2日に一度以上は牛乳を飲んでいる計算になる(量は問われていない)。

経年推移では、毎日飲む人はおおよそ横ばいだが、ここ数年ではいくぶん減りつつあるように見える。週半分以上との高頻度で飲む人の割合は明らかに減少中。またほとんど飲まない人は少しずつ増えている。「毎日飲む人は変わらず、最近では少しずつ減少。高頻度で飲む人は減り、ほとんど飲まない人は漸増している」と、少しずつ牛乳との距離を置く人が増えている感はある。

昨今では乳製品やたまごの高騰が定期的に話題に上り、またスーパーなどで実物を手に取る際にその実情を改めて認識することができる。消費性向における卵の漸増、牛乳の漸減が確かなものか、来年度以降の結果で確かめたいところではある。

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※農畜産物の消費行動に関する調査

直近年度分は2019年9月6日から11日にかけて、全国の既婚女性・既婚男性・単身女性・単身男性に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2108人。男女比はほぼ1対1、年齢階層別構成比は20代以下183人・30代280人・40代346人・50代328人・60代385人・70代以上586人。調査実施機関はインテージ。過去の調査もほぼ同様の条件下で行われている。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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