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メジャーリーグ初打席で安打を記録した日本人選手は、大谷翔平が9人目。大谷を含む4人は初球を安打に

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Mar 29, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、メジャーリーグ初打席で安打を放った。これは、日本人選手では9人目。新庄剛志(2001年)、松井秀喜(2003年)、松井稼頭央(2004年)、中村紀洋(2005年)、福留孝介(2008年)の5人に加え、デビュー戦ではないものの、多田野数人(2004年)、高橋尚成(2010年)、ダルビッシュ有(2012年)の3人も、初打席で安打を記録した。

 2人の松井と福留は、大谷と同じく初球を打った。松井秀はシングルヒット、松井稼は先頭打者ホームランでそれぞれ打点を挙げ、福留の二塁打はシカゴ・カブスのシーズン初安打となった。また、デビュー戦で松井秀が記録した安打はこの1本だが、2人は3安打ずつ。松井稼は本塁打に続き、タイムリー二塁打、押し出し四球、二塁打、敬遠四球。福留は二塁打に続いて、四球、シングルヒット、3ラン本塁打。ともに全打席で出塁した。

 ちなみに、他にデビュー戦で複数安打を記録した日本人選手は、イチロー(2001年)だけだ。イチローは4打席目と5打席目にシングルヒットを打った。

 大谷は5打数1安打。打点はなく、2打席目以降は、二塁ゴロ、一塁ゴロ、二塁ゴロ、三振に終わった。1打席目も打球は上がらず、一塁に走者がいないか、一塁手がいい動きをしていれば、アウトだったかもしれない。

 とはいえ、どういう形であれ、安打は安打だ。無安打よりはずっといい。

 なお、開幕2戦目の3月30日は、対戦相手のオークランド・アスレティックスが左腕のショーン・マネイアを先発登板させるため、大谷はスターティング・ラインナップから外れる可能性が高い。投手・大谷のメジャーデビューは開幕4戦目、4月1日の予定だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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