嫁の尿が鍵を握る?夕日の絶景スポットに隠された衝撃すぎる悲劇の物語を紹介
島根県の松江市を代表する絶景スポットであり、日本の夕日百選に選ばれるほど美しい夕焼けが見られる「宍道湖」はご存知でしょうか。
僅かな塩分を含む特殊な水質であることから、宍道湖には豊富な魚類が棲みついているそうで、なかでもシジミや白身の魚は松江を代表する特産品です。
今回は、そんな宍道湖にまつわるエピソードを紹介したいと思います。
夕日百選の絶景!宍道湖
宍道湖は、島根県松江市にある日本で7番目に大きい湖です。
日没30分前からピークを迎える絶景の夕焼けが話題をよび、多くの人々がその光景を目に焼き付けるために訪れるといいます。
また、松江水郷祭湖上花火大会の際には島近くの台船から花火の打ち上げが行われたり、湖岸から張られたロープを伝って島まで渡るイベント「歩いて渡る嫁ヶ島」が年に数回も開かれたりするなど、地元・観光客問わず愛されているスポットです。
そんな宍道湖には、湖で唯一の島である「嫁ヶ島」がポツンと浮かんでいます。
この嫁ヶ島には、悲しい悲劇のエピソードが隠されていました。
嫁ヶ島に隠された悲劇の物語
嫁ヶ島は、島の西部に弁天さまを祀る竹生島神社の祠が、東部には鳥居がある小さな島です。
かつては蚊島(かしま)と呼ばれていたそうですが、とある悲劇をキッカケに可憐な嫁島とかいて「かしま」とよばれるようになり、現在では「嫁ヶ島(よめがしま)」とよばれるようになったといいます。
この嫁島とよばれるようになった悲劇の物語がこちらです。
むかしむかしの冬の夜のこと。
意地悪な姑のいじめに耐えかねた嫁が、家を抜け出し実家へ逃げ帰ろうとしていました。
ちょうどその頃、宍道湖の表面は氷に覆われていたため、これを見た嫁は「湖の上を横断すれば、近道になるだろう」と考えたのです。
軽はずみな気持ちで湖面を駆け抜けることにした嫁ですが、あまりの寒さに、道半ばで小用を足してしまいました。
すると、いきなり湖面の氷が割れ、嫁はそのまま冷たい湖底へと沈んでいったのです。
この光景を見ていた水神が憐れに思い、夜が明けきらないうちに、小さな島を浮き上がらせて嫁の亡骸を引き揚げたのでした。
このときにできた島こそが、嫁ヶ島というわけです。
美しい絶景とは裏腹に、意外な真相が隠された悲劇の物語でした。
宍道湖を120%楽しむ観光
宍道湖の夕日を見るために整備されたビュースポット「とるぱ」からは、陸地からでも美しい夕焼けを楽しむことができます。
また、宍道湖を約1時間かけて巡る観光遊覧船のほか、宍道湖の東岸にある島根県立美術館からも美しい夕日を楽しむことが可能です。
ぜひ足を運んでみてくださいね。