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12歳年上男性を好きになり、「若い人と付き合ったほうがいい」とフラれました~おみおじリポート190~

大宮冬洋フリーライター
「先生」たちの事務サポート職の女性。反省を踏まえて婚活中です。(本人提供)

話をしていて楽しい男性をいつも好きになる私。相手には重かったのかもしれません

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「柔らかい感じで素敵な女性だな、と思いました。でも、合コンと同じような目線で本気の婚活の場にいる男性を見るとがっかりすることが多いと覚悟してください」
 お世話係のマチコ先生がいつになく厳しい口調で話しています。相手は、大阪で会社員をしている浦野由梨さん(仮名、44歳)。婚活を始めたのが40歳を過ぎてからで、仲のいい両親が住む実家を出て一人暮らしを始めたのが今から2年前です。今でも合コンなどにたまに参加しているとのこと。愛情を込めて「いろいろ10年遅い。せめて5年前に本気になってほしかった!」と言いたくなります。
 35歳ぐらいまでは結婚はあまり意識していなかっという浦野さんにも言い分があります。付き合ってもすぐにフラれるパターンが多かったことです。
「私のほうが好きになり過ぎるのが相手の男性には重かったのかもしれません。その頃の好みは、交際をリードしてくれる濃い顔立ちの年上男性です。話をしていて楽しい人をいつも好きになっていました。今では相手の外見はほとんど気にならなくなりましたが、お互いに何でも話せる関係は相変わらず重視してしまいます」

一人暮らしの家にもっと緑が欲しいなと思ったという浦野さん。「観葉植物を育て出し、気づいたらたくさん増えていました」。新しい芽や葉を見るのが好きなのだそうです。(本人提供)
一人暮らしの家にもっと緑が欲しいなと思ったという浦野さん。「観葉植物を育て出し、気づいたらたくさん増えていました」。新しい芽や葉を見るのが好きなのだそうです。(本人提供)

「お互いに何でも話せる関係」は夫婦になってから長い時間をかけて築くものです

 お互いに何でも話せる関係はとても重要ですよね。しかし、マチコ先生に言わせればそれは夫婦がときにぶつかり合いながらも目指すべき最終形です。最初から手に入るものではありません。浦野さんもハッとしたようです。
「そういえば、38歳のときに婚活パーティーで出会って付き合った12歳年上の男性もすごく若々しくてざっくばらんな男性でした。私も本心を話しやすくて、すごく好きになったんです。でも、3か月後に『君は僕より若い人と付き合ったほうがいい』なんて言われてフラれてしまいました」
 浦野さんもうすうす気づいているようなので、僕は「見た目だけでなくコミュニケーションにも外見がある」とお伝えしました。営業職などで鍛えられて、初対面からすごく話しやすい雰囲気を作れる人がいるのです。ただし、そういう人がすべて誠実で、浦野さんと長期的な信頼関係を築けるとは限りません。

旅先の屋久島にて。「隣に早く誰かいてほしいなと思って撮ってもらいました」。そんな相手を主体的に見つけましょう!(本人提供)
旅先の屋久島にて。「隣に早く誰かいてほしいなと思って撮ってもらいました」。そんな相手を主体的に見つけましょう!(本人提供)

早めに見極められる条件から大事なものを2つだけ決めておく。あとはすべて捨てる

 見た目とコミュニケーション能力の「外見」に惑わされず、時間をかけても愛情と信頼を深められるような相手を探すこと。これが「恋愛ではなく、結婚がしたい」と強く思って行動する人の前提です。では、どのように探せばいいのでしょうか。マチコ先生、教えてください。
「プロフィールや3回目のデートぐらいまでに見極められる条件のうちから、自分にとって大事なことを2つだけ決めておくことです。あとの条件はすべて目をつむるぐらいの覚悟を持ちましょう」
 さきほどお伝えしたように、「お互いに何でも話せる関係」は結婚した後に時間をかけて築き上げるものです。ここでの「2つの条件」には該当しません。また、「勤労意欲が低くないこと」「ギャンブルをしないこと」「タバコを吸わないこと」などは、絶対に譲れない条件だったとしても外してください。こうした「じゃない系(byマチコ先生)」を満たす人が現れてもときめきは感じないからです。その条件に該当した人が目の前にいたら、「いいなあ」と心から嬉しくなるような要素を考えてください。

本格的な登山をしている浦野さん。中央アルプスの千畳敷カールでの写真だそうです。「目の前の景色がキレイで感動しました」(本人提供)
本格的な登山をしている浦野さん。中央アルプスの千畳敷カールでの写真だそうです。「目の前の景色がキレイで感動しました」(本人提供)

 そんな大事な条件はすぐには決められないという真面目な浦野さん。ただし、親きょうだいと仲がいい人には共感することが多いそうです。
「うちは家族仲がいいほうだと思っているからです。お互いの家族を大事にし合える関係が理想です」
 いいですね~。親きょうだいとの関係性について嘘をつく人はほとんどいないので、何度か会って話していればわかるでしょう。浦野さん、その調子です!
「もう一つの条件は、仮に『アウトドア好きであること』とさせてください。私は登山やマラソンなど、外遊びが好きだからです。年に1回はテントを張っての泊まりがけの登山に行っていますし、同じく年1でフルマラソンに出場しています。まったく同じ趣味でなくても構いませんが、『いい天気だから散歩に行こうよ』と気軽に誘い合えるパートナーだととても嬉しいです」
 おお、これもいい。テント泊の登山とかフルマラソンは「外遊び」の中でもハマっているほうだと思います。ある程度は一緒に楽しめるとか、少なくとも理解はしてくれる相手でなければ共同生活は難しいですよね。
 そして、マチコ先生のアドバイスの肝は「あとの条件はすべて目をつむる」ところにあります。気の利いたデートができるような独身男性は婚活をしなくても周囲の女性が放っておきません。婚活の場には一見パッとはしない男性がほとんどです。
 恋愛ではなく結婚がしたい浦野さんは、「家族仲が良くて」「アウトドア好き」な40代50代の男性とは誰とでも結婚できるぐらいの広い気持ちでオネットに臨んでほしいと思います。予想外の相手との意外な幸せを手にできるかもしれません。

こちらもアルプスでの写真。「雲海の神秘的な景色を見るのが大好きです。このときは雲海をバックに色とりどりのテントが点在していました」。自分もテント泊したからこそ撮れた写真ですね!(本人提供)
こちらもアルプスでの写真。「雲海の神秘的な景色を見るのが大好きです。このときは雲海をバックに色とりどりのテントが点在していました」。自分もテント泊したからこそ撮れた写真ですね!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。浦野由梨さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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