ポイントの上手な使い方と下手な使い方。ポイントは出口(使い道)が重要
ポイントを上手に活用する際、多くの方はいかに効率よくポイントを【貯めるか】に注目することが多いのですが、貯めるのと同じくらい、いやそれ以上に重要なのがポイントをどう使うかという出口です。
今回はせっかく貯めたポイントを「使う」時に注目して、上手な使い方と下手な使い方を紹介していきたいと思います。よりお得に、より上手な使い道を考えていけば、ポイ活がさらに捗ります。
下手なポイントの使い方
まずは失敗例です。
- ポイントを失効させてしまう
- ポイントの利用価値を下げた使い方をする
という二つですね。
(1)の失効は当たり前と思われるかもしれませんが、「ポイントの年間失効額はなんと数百億~1000億円超」でも紹介している通り、日本国内でのポイント失効は3割~5割に上るともいわれています。金額にすると数百億~1000億を超えるといデータもあります。
つまり、折角頑張って貯めたのに失効させちゃう……なんてことが少なくないわけです。ちなみに、私だって過去に何度も失効させたことがあります(;'∀')
もう一つ、(2)はせっかくのポイントの価値を減価させてしまうケースですね。
1ポイント=1円として使えるポイントなのに、それを0.8円の価値で使ってしまうというようなケースです。
1ポイント=1円として使える共通ポイント(Tポイント、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント)などはあまりありませんが、クレジットカード会社のポイントなどは使い道(交換先)によってポイントの価値が大きく下がってしまうケースが少なくないです。
たとえば、JCBカードのOkiDokiポイント。お買い物1000円につき1ポイントが付与されます。一般にこのOkiDokiポイントは1ポイント=5円とされます。JCBプレモ、nanacoポイントとの交換なら1ポイント=5円で交換できるからですね。
ところが、このOkiDokiポイントは決済代金充当だと1ポイント=3円相当、Amazonでのお買い物だと1ポイント=3.5円相当として計算されてしまいます。こんな感じで使い道によっては価値を下げてしまう可能性があるわけです。
ポイントを使うときはポイントの価値をしっかりと把握したうえで判断したいところです。
上手なポイントの使い方
じゃあ、具体的にどう使っていくべきなのか?ということですが、利用価値を高めた使い方をするというのが最善です。
- ポイント利用でポイントが加算される使い方をする、機会損失を最小限にする
- ポイントの価値を高めた利用をする
- ポイント交換を駆使して価値を高める
この3つがあります。
ポイント利用でポイントが加算される使い方をする、機会損失を最小限にする
細かいところですが、結構大切です。
一般的に、ポイントを使ったお買い物では、ポイントが再付与されないことが多いです。
たとえば、5000円のお買い物をするときに1000円分のポイントを使ってお買い物をすると、その時のお買い物では4000円に対してポイントが付与というイメージです。
これはもったいないです。
たとえば、ドコモのdポイントの場合、ポイントを使ったお買い物ではポイントは付与されません。これを少し工夫します。dポイントはドコモのdカードを保有している場合、電子マネーのiDとして使える「iDキャッシュバック」というサービスを利用することができます。こちらに交換して利用をすればiD決済(電子マネー決済)という扱いになり、ポイント付与対象となります。
参考:貯まったdポイントはiDキャッシュバック交換がお得!iDキャッシュバックの使い方
また、どうしてもというケースでも機会損失を最小限にする使い方がおすすめです。
たとえば、多くの共通ポイントカードは「100円(200円)につき〇ポイント付与」という付与計算になっています。この場合、ポイント利用をするのであれば100円未満の端数に対して使う用にします。こうすることでポイントの機会損失を最小にできます。
ポイントの価値を高めた利用をする
続いてポイントの価値を高める利用をすることです。私は常にこれを意識しています。下手なポイントの使い方で紹介した内容とは逆に、1ポイント=1円で使えるポイントを1ポイント=1.5円で使うといったやり方です。
そんな方法あるの?と思われるかもしれませんが実は結構たくさんあります。
- Tポイントを1.5倍増量「ウエル活」
- Pontaポイントを1.5倍増量「auPayマーケット限定ポイント」
- Pontaポイントやdポイントをローソンでポン活する
たとえば、ウエル活は毎月20日にウエルシア薬局(ドラッグストア)でTポイントを使ったお買い物をすると1ポイント=1.5円分のお買い物ができるキャンペーンです。ウエル活と呼ばれ最近ではテレビや雑誌などでも紹介される機会が増えてきましたね。
この他、PontaポイントはauPAYマーケット(au版の楽天市場のようなもの)がお得になります。毎月4000ポイントまでですが、6000円相当のポイントに価値を増量させてくれます。
参考:Pontaポイント増量!auPAYマーケット限定ポイント交換でポイント増量の活用法
街のお店でも使える方法があります。たとえば、PontaポイントやdポイントはローソンアプリやLoppi(ロッピー)を通じて商品を少ないポイントで購入できるお試し引換券というサービスがあります。これを利用すれば本来1P=1円のポイントを2円、3円といった価値に向上させることもできます。
参考: dポイント、Pontaポイントをお得に使えるローソンのポン活攻略
ポイント交換を駆使して価値を高める
最後は、ポイントの価値を高めるという内容と重複するところもありますが、ポイント交換、ポイント交換キャンペーンを活用してポイントの価値を高めることです。
たとえば、クレジットカードのポイントであれば、ポイント交換サービス等を利用することで、TポイントやPontaポイントなどに交換することができます。そして交換したポイントを前述の価値を高めた利用で消化すれば、実質的に交換元のポイントをバリューアップすることができます。
また、いつでもやっているわけではありませんが、ポイントプログラムの中にはキャンペーンとして交換レートアップ、交換によるポイント増量キャンペーンなどを行うことがあります。
- 永久不滅ポイントをPARCOポイント交換で20%増量(2020年)
- PontaポイントのJALマイル交換20%増量キャンペーン(2020年)
- Rimpleコイン(換金可能)への100%増量キャンペーン(2020年10月)
- dポイント交換15%増量(2020年11月~2021年1月)
- Vポイントのプリペイド交換20%増量(2021年2月~3月)
- nanacoポイントからマイルへの交換40%増量(2021年6月)
- QUOカードPayへのポイント交換最大20%増量キャンペーン(2021年7月)
といった具合です。こうしたキャンペーンをうまく活用すればポイントの利用価値を大きく高めていくことができます。
筆者について
しょうこちゃん(@showchan82)
ポイ活(ポイント活動)をしながら、それを投資に回すポイ活投資を実践しているポイント投資家。ポイ活というとお特に買い物をする、というイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、貯金や資産運用(資産形成)にも強く役立てることができるんです。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。
ブログ:ポイント投資の攻略ブログ