二十世紀梨のたれがしゃきっとジューシー「梨ふわどら」の真っ白な蒸し生地で瑞々しいたれをふんわりサンド
幾分夕暮れ時の暑さもやわらぎ、場所によってはスーパーに秋刀魚も登場しはじめましたね。いよいよお待ちかね(?)、食欲の秋がもうすぐそこまできています。実りの秋と申しますように、秋の味覚の中でも人気が高い果物と言えば和梨もそのひとつ。
鳥取県倉吉市。白壁土蔵群が連なる街並みは、江戸時代から明治時代にかけてつくられてきたものとのこと、今の季節は夕日が織り成す影と鮮やかな橙色の色彩が壁や山々を染め上げて非常に美しい景観を描きます。
その街に本店を構えるのが、創業昭和43年の和洋菓子屋「倉吉舎」さん。もともとは岡本製菓さんとして始まり、羊羹や最中といった観光客向けのお菓子や近隣スーパーに和生菓子などを卸していたそうですが、平成5年に現在の形態へ転向。
今回は和菓子、洋菓子双方の技術を盛り入れた鳥取県ならではのお菓子、倉吉舎さんの「梨ふわどら」をご紹介。
どら焼き、申しましても、こちらのふわどらは蒸しどら。卵のたっぷりとあわせた生地はふわふわという軽やかさだけではなく、どことなくぷるんとした軽やかな弾力や艶をも演出。開封した瞬間、あらっとご機嫌になれるような蒸しパンのような卵の香りにほっと和みます。
しゅわりと繊細な生地の間に挟まれているのは、べっこう色に煌めく二十世紀梨をたっぷり使用した餡だれ。食感的にはジャムとお団子にかかっているようなタレの中間といったところですが、驚いたのは歯応え!しゃりしゃり、と和梨特有の軽快な歯ざわりがしっかりと保たれているため、餡だれの瑞々しさがより一層際立ちます。かといってかなり甘めではなく、二十世紀梨の果実感漂う風味も口の奥にじゅわりと広がるでそのあたりも地域の特産品をうまく活かしているなぁと感心するポイントのひとつです。
あっさりしているのにフルーティー、このコンビネーションはお子様から大人の方まで食べやすいテイストではないでしょうか。生の果実をお土産にするのは難しいかもしれませんが、季節感と地域色を醸し出す和菓子で旅情と秋を味わってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<倉吉舎・本店>
公式サイト(外部リンク)
鳥取県倉吉市駄経寺町2-16
0858-23-0150
9時30分~18時30分
定休日 水曜