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【上田市】滝とせせらぎに包まれて秘湯につかる 真田の郷への小旅行

もりのりこ地域移住系ライター(上田市・東御市・小諸市)

真田町にある千古(せんご)の滝を訪れました。

古い伝説が息づく真田の郷で、エメラルドに輝く沢の流れを楽しみ、個性的な秘湯で心身を癒すひとときを。ひとりでしっぽりするも良し、家族や仲間と楽しむのもあり。そんな魅力あふれるスポットをご紹介します。

・アプローチ

この看板が目印
この看板が目印

一棟貸しコテージのSENKO TINY CAMP 8月中は予約いっぱいだそうです
一棟貸しコテージのSENKO TINY CAMP 8月中は予約いっぱいだそうです

千古(せんこ)温泉の看板に従い道なりに進むとSENKO TINY CAMPのモダンな建物が見えてきます。この辺りから涼やかな水音が聞こえ、滝が近いことを知らせてくれます。

かつては3筋の滝だったのですね
かつては3筋の滝だったのですね

SENKO TINY CAMPの脇に立つ説明板には滝の由来や伝説がわかりやすく書かれていました。

・沢へおりてみよう

樹々の合間に見えています
樹々の合間に見えています

沢に下る道に入ると、すぐに滝が見えてきます。

川岸には整備された歩道とベンチが設置されているので、木陰のベンチで一息ついてから、滝のそばまで降りてみましょう。

落差は3~4メートルほど 
落差は3~4メートルほど 

滝は大きな岩を挟んで二条に分かれて、手前の左岸の滝はやや大きく、奥の右岸の滝は細く勢いよく流れています。

水量が多く流れが強かったので滝まで近づけなかった
水量が多く流れが強かったので滝まで近づけなかった

水量が少ない時期なら、右岸の滝まで近づくこともできそうですが、床は滑りやすいので注意が必要です。

・伝説と歴史

千古の滝には竜宮への穴があったという伝説が残っています。

また、「千古の滝に住む河童にお願いをすると、祝いのお膳一式を貸してくれた」という河童伝説も言い伝えられています。

・エメラルドに輝く流れ

上流には長い年月をかけてできた甌穴(おうけつ)も見られる
上流には長い年月をかけてできた甌穴(おうけつ)も見られる

滝の下流 滑床が美しい
滝の下流 滑床が美しい

浸食で削れた岩 と滑らかな床の対比がうつくしい
浸食で削れた岩 と滑らかな床の対比がうつくしい

好みの川床があるとすればコレ!
好みの川床があるとすればコレ!

千古の滝がある洗馬(せば)川は、滑床の美しい渓谷となっています。

この日は水量が多く少し濁っていましたが、岩の上を滑るように流れる水は陽の光を受けてエメラルド色に輝きます。

滝口近くの遺構
滝口近くの遺構

滝口からかつては鉱泉が湧き出していましたが、今はその姿はなく、下流にある千古温泉で湯を楽しむことができます。

・秘湯・千古温泉

大人が数名入れる内湯のみ グループでの利用は事前に相談してみて
大人が数名入れる内湯のみ グループでの利用は事前に相談してみて

滝のちかくにある湯花の立て札 今はこの札だけが残る
滝のちかくにある湯花の立て札 今はこの札だけが残る

真田十勇士の一人、霧隠才蔵が修行をしたとされる千古の滝。修行の疲れをこの湯で癒したのかもしれません。

源泉かけ流しの湯は、アルカリ性単純硫黄冷鉱泉を沸かしたもので、黒い湯の花が浮いています。沈殿した湯の花で手足が黒くなるのもここならではの楽しみで、遠方から訪れる人も多い。

独湯を狙って訪れた平日の午前、すでに温泉マニアらしき先客が湯を楽しんでいらっしゃいました。

・いかがでしたか

かしこに歴史を感じる真田の郷を歩くのも楽しく、山間の清流と秘湯で日常を忘れてのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。

千古の滝(センゴノタキ)
住所:長野県上田市真田町長

千古温泉
住所:長野県上田市真田町長6395-1
営業時間:10:00~20:00
定休日:毎月20日
入浴料:500円/大人、250円/中学生以下
利用者専用駐車場あり

SENKO TINY CAMP
一棟貸のプライベートコテージ
住所:長野県上田市真田町長6423-2
公式サイト:外部リンク

アクセス
車:上信越道・上田菅平I.Cより車で約10分
公共交通機関:JR上田駅下車 バスで約25分+徒歩で約20分最寄りのバス停「真田自治センター入口」

地域移住系ライター(上田市・東御市・小諸市)

東京・渋谷出身。22年12月から長野に拠点を移してあちこち巡るヒトとなる。 豊かな自然、伝統とあたらしさ、独特のカルチャーに惹かれ、日々過ごしています。 ヨソから来たからこそ発見できる地域の魅力。 ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。

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