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初の5位からの下克上 魔法使い軍団が連勝で準プレーオフに進出<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
好投したウェス・ベンジャミン(写真:kt wiz/初報から差し替え)

10月3日は建国記念日(開天節)で休日の韓国。トゥサンベアーズ-KTウィズ(チャムシル)のワイルドカード決定戦第2戦が14時開始のデーゲームで行われた。

両チーム、チェ・スンヨン(トゥサン)、ウェス・ベンジャミン(KT)の左腕投手が先発。チェ・スンヨンは5回途中、ベンジャミンは7回を投げて共に被安打3無失点と好投した。

試合は5回裏、トゥサンは1死二塁で7番ホ・ギョンミンが三遊間を破るヒット。この当たりで二塁走者のヤン・ソクファンがホームを突くも、レフトのメル・ロハス・ジュニアの好返球でホームタッチアウト。トゥサンは無得点に終わった。

一方KTはチェ・スンヨン降板後の6回表にチャンスを作った。1死三塁で4番カン・ベクホがレフト前にヒットを放ち1点を先制した。

両チームの得点はこの1点のみで試合はKTが1-0で勝利。ワイルドカード決定戦は公式戦4位のトゥサンに1勝のアドバンテージがあったがKTが連勝し、ワイルドカード決定戦10年目で初めて、5位チームが準プレーオフ進出を決めた。

敗れたトゥサンは2試合連続完封負け。第2戦は3安打無得点でピッチャーゴロが6つ。6回以降は一人の走者も出すことなくKT投手陣をとらえることが出来なかった。

トゥサンは打線の中心を担うヤン・ウィジが、左鎖骨負傷でバッティングが行えず欠場。攻撃力低下が響いた。

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ ポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

映像:カン・ベクホのタイムリー(KBO公式YouTubeチャンネル)

◆「準プレーオフは5日から」

3位LGツインズとKTが対戦する「準プレーオフ(5試合制3戦先勝)」は5日14時から、LGの本拠地・チャムシル球場で行われる。準プレーオフ以降は上位チームへのアドバンテージはない。

◇10月3日(木)の結果

ワイルドカード決定戦 第2戦

トゥサン 0 - 1 KT(チャムシル)

 勝:ベンジャミン

 敗:イ ビョンホン

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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