このままではダメだ…寝具店が製パンに着手!「ふとんのタカハシ」の回答にほっこりが止まらない【徳島市】
2023年10月26日(木)、徳島市川内町にある寝具店「ふとんのタカハシ」の敷地内でオープン予定となっているのが、「焼きたてパン たかはし(TAKAHASHI BAKERY)」です♪
「ふとんのタカハシ」は、寝具店として古くから徳島県民に親しまれている寝具店。
そのため、パン屋さんのオープンを喜びつつも、布団や枕などを販売している寝具店が異業種となるパン屋さんを手がけるということに驚きの声も上がっています。
そこで今回は、心の片隅にあった疑問を解消すべく、徳島県板野郡松茂町にある「株式会社 高橋ふとん店」の代表取締役社長、高橋武良氏に話を聞きました。
パン屋さん展開のキッカケは?
-布団とパンの共通点といえば「フカフカ」ぐらいしか思い浮かばないのですが、やはり、フカフカ具合に親和性を感じたのでしょうか?
高橋氏:寝具とパンは、どちらもフカフカ。そこは共通しているかもしれません(笑)。でも、そこに親和性を感じて製パン業をはじめようと考えたわけではないんです。
-では、どうして製パン業を?
高橋氏:まずひとつの大きな要因としては、布団業界の販売事情が大きく変わってしまったことです。
変化していった布団へのニーズ
-具体的に、布団業界の販売事情はどう変わったのですか?
高橋氏:布団は昔、高価格商品(サービス価値の高い商品を、相応の高い金額で販売すること)でした。また、ブライダル専用の布団が飛ぶように売れていた時期もあります。婚礼布団(結婚布団)といわれるもので、新婦の方が結婚のときに花嫁道具として持ち込む道具のひとつとして選ばれることが多くありました。
-なるほど。でも、いまはそのような状況が変わってきた?
高橋氏:そうです。いまはお客様のニーズが変化して、婚礼布団の需要はほとんどありません。また、長持ちするけれど高価格というような布団が売れなくなっています。
布団業界にピンチの兆し…
-布団や毛布などの寝具も、どんどんリーズナブルな価格帯の商品が販売されていますよね。
高橋氏:さらに、毛布や敷パッドなど簡易な寝具類はドラッグストアやスーパーなどの量販店でも販売されるようになりました。以前より身近な場所で手軽に購入できるようになったことで、祖谷や池田など遠方から来てくれていたお客様が少なくなったのです。
-そして、「何か、手を打たないといけない」と考えたわけですね。
高橋氏:そうです。お客様に、もっと来ていただきたい。「そのためにはどうすればいいだろう?」と悩んでいたときに、たまたま製パン業を営む知人と話す機会がありました。
抱いていた想いとのリンク
-知人との会話が決め手になった理由はありますか?
高橋氏:実は以前から、「徳島県にはすばらしいものがたくさんある。そういったすばらしいものとコラボをしたい」という想いがずっとありました。製パン業なら、徳島の名品を使った商品を生み出しやすいと考えたのです。
-なるほど。前々から思い描いていた想いが実現できると思ったのですね。
高橋氏:これは理想ですが、将来的には、製パン業から雇用なども生み出せればいいなという想いも持っています。
オープンにあたっての心配事と大切にしたいこと
-製パン業をはじめるにあたり、不安なことはありますか?
高橋氏:実は当社では、顧客の皆様はもちろん、従業員やその家族、外注先や仕入れ先など、「ふとんのタカハシ」に関わってくださるすべての人を幸せにする経営を目指しています。
そして、2021年には「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」もいただきました。
-すばらしいですね!
高橋氏:この賞は当社にとって誇りですし、人を幸せにする経営を継続していかなければいけないと考えています。新しい分野に挑戦するときはどうしても勤務時間が長くなってしまう傾向があるので、働いてくれる従業員の負担にならないよう、そのあたりも考慮しながら進めていきたいです。
1日通して約80種類のパンを提供予定
「焼きたてパン たかはし(TAKAHASHI BAKERY)」のオープン予定日は、2023年10月26日(木)と、もう間もなくとなっています!
そんな「焼きたてパン たかはし(TAKAHASHI BAKERY)」では、調理パンや食パンなど1日通して約80種類のパンを提供予定なのだとか。
その中には、徳島県産の食材を使ったパンも並ぶ予定とのことでした。
ぜひ、足を運んでみてくださいね♪
■焼きたてパン たかはし(TAKAHASHI BAKERY)
※ふとんのタカハシ 川内店の敷地内です。
【住所】徳島市川内町鶴島105-3