【泉佐野市】駄菓子、遊具、爬虫類も? こんな店見たことない オトナも子どもも楽しめる「夢の駄菓子屋」
前回の「さの町場迷路地マップ」の記事の中で、アフリカ人が描いた「おしゃれな壁アート」をご紹介しましたが、その向かいにも、負けず劣らず異彩を放つ建物を発見し、好奇心の赴くままに突撃取材をしましたのでお伝えします。
取材中に突撃取材とは…なかなかハードな一日でした。
「おしゃれな壁アート」の向かいに、ひときわ異彩を放つ建物が…。
「まーちゃん&ベイビー」おかし天国? どうやら、ここは駄菓子屋さんのようです! なんか、ちょっとほっこり 笑。
場所は、りんくう北駐車場(無料)から5分ほど歩いたところにあり、店の並びにも7台停められる駐車場があります。
オープン直後で、まだ準備中にもかかわらず、取材をご快諾いただきお邪魔することに。
「失礼しま~す」。なんだか、お友達の家に遊びに来たような気分です♪
え? 保育園? レジャー施設? 「店内」というより、「遊び場」のような雰囲気の店内…?
「ここは、駄菓子屋です」というから驚きです。
広さ、明るさ、ポップな内装(壁いっぱいのイラスト)、駄菓子の品揃え、謎の階段(2か所)? どれをとっても子どもたちにとって “夢のような場所”であることは間違いありません。壁のイラストは、すべてスタッフの方の手描きなのだそう。
インスタ映えしそうなポップなイラストが描かれた壁の前には、自由に使える「歩行器」が。
店内見渡す限り、駄菓子、駄菓子、駄菓子。ものすごい量の駄菓子が陳列されていて種類も豊富です。本当、ここは“おかし天国”です。
なにこれ? フルーツや哺乳瓶、地球柄? あまり見かけたことがない駄菓子も。(1コ 50円) 「キャベツ太郎」は、安定のおいしさですよね。
わ! こんなかわいい個包装の「OREO」があるんですね。これは、オトナのおやつにいいかも?!
「フライドポテト」100円、「ハッシュドポテト」50円、「コロッケ」50円?
「かき氷」90円~。「駄菓子屋」以上「食事処未満」じゃあありませんか~。
小腹も満たしてくれる「駄菓子屋」のようですよ。
は~楽しい♪
なんだか色々安いです!
そして気になっていた「謎の階段①」を上ってみます。
「静(しず)かに 騒(さわ)がないでね 僕達(ぼくたち)ビックリするので」…
僕達(ぼくたち)?! だれ?
え…?
風神、カメ吉?
イモリFamily…?
ここは「爬虫類ちゃん」の部屋となっています!
あえて一瞬で仲間になれるように“ちゃんづけ”してみました。
わ、めっちゃ見てるやん…。こんにちは…。
わたしを見つめているこの子は、「イグちゃん 6才」(グリーンイグアナ)だそうです。
不思議..名前や年齢を知ると距離感が縮まるのは人間と同じですね 笑。
大切に育てられている様子が伝わり、なんだかほっこりしました。
店長の中尾 きよみさんにお話を伺ったところ、「爬虫類」は、中尾さんの趣味なのだそう。「『爬虫類』が好きな人、多いんですよ~」と中尾さん。
そういえばわたしの兄も、小学生の頃、よく蛇を首に巻き付けて帰ってきていたな~(衝撃的な光景)。母に激怒されていましたけど 笑。
これだけ多くの爬虫類が観察できるスポット(それも駄菓子屋)は、この辺では珍しいかもしれません。
次は、「謎の階段②」を上がってみます。
昔ながらの「駄菓子屋」は、“こぢんまりした古びた店”に不正を許さない無口で厳しいおじちゃん、おばちゃんがいる、こんなイメージでしょうか。
部屋がいくつもある「駄菓子屋」なんて見たことがありません。
わ…すごい! 「謎の階段②」を上った先には、広々としたプレイルームがありました。ここは、「夢の駄菓子屋」です。
子どもたちが小さい頃に、こんな「居場所」があったら楽しかっただろうな~と、この光景にちょっと感動しています。わたしは、まだこの時「まーちゃん&ベイビー」をはじめた経緯などは聞いていませんが、そこはわたしも子育て経験者。聞かずとも伝わる思いをひしひしと感じ、胸が熱くなりました。
なんて、ここは温かい場所なのだろうと感じます。愛にあふれています。
きっと、この場所をはじめて知る多くの子育て経験者が、わたしと同じ思いを抱くのではないでしょうか。
昔ながらの…のイメージを覆す、パワフルでおちゃめな店長 中尾 きよみさん(写真 右)。
なんと、左に写っているのは娘さんで、真ん中の可愛いあかちゃんはお孫さん!
「幼い頃、お小遣いをにぎりしめて通った『駄菓子屋』が忘れられなくて…。もともとハンドメイドのお店を経営していたのですが、子どもによろこんでもらえるお店にしたくて3年前にオープンしました」と中尾さん。学童をやらないか?と声をかけられたこともあったそうですが、強制的に通わないといけない場所ではなく、子どもとおかあさんが“自由に通える「居場所」”を作ってあげたかった、と優しい目で語ります。
「駄菓子はすべて消費税をいただいていません。ほかのお店より安い、とよろこんでいただいているんですよ」。
近所の子どもたちの「待ち合わせ場所」や「宿題をする場所」にもなっているという「まーちゃん&ベイビー」。子育てに悩むおかあさんが相談に来ることも。
「おかしを買わなくてもいいよ」と中尾さんは優しく微笑みます。
取材中、外からご近所の方の声が…。
「置いてある遊具使ってもいい?」(ご近所の方)
「どうぞ~、自由に使って~」(中尾さん)
店前に置いてあるお店の遊具は、ご近所の方も使用OKという懐の大きさ。(ひと言お声掛けを)
「とにかく子どもによろこんでもらいたい」と中尾さん。
ご自身も5人の子を持ち、週末は高校生の娘さんもお手伝いに来てくれるそうです。
家族ぐるみでご近所の子どもたちと関わり、子育てママの“あったらいいな”をカタチにしたお店「まーちゃん&ベイビー」。地域でも、守り、育てたいお店だと感じました。
梅雨があけると「夏休み」まであっという間。こんな素敵なお店があれば、おかあさんの悩みの種も少しは減るかもしれませんね。
【基本情報】
店名:「まーちゃん&ベイビー」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉佐野市本町15-23
Tel:090-3942-4455
営業時間:11:00~17:30
定休日:火曜・木曜・日曜・祝日
駐車場:あり(7台)
取材協力 「まーちゃん&ベイビー」店長 中尾 きよみ様
*記事内容は取材当時のものです。