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イランとアメリカ/核合意への道(4)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

こうしてアメリカ側の熱意とイラン側の姿勢の変化が、両者間の交渉を準備した。両者は、まずオマーンの首都マスカットで水面下の接触を行った。オマーンはユニークな立ち位置の国である。サウジアラビアを中心とするアラビア半島の君主制国家の連合であるGCC(Gulf Cooperation Council湾岸協力会議)のメンバーである。ちなみにGCCの加盟国は、サウジアラビアとオマーン以外には、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連合である。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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