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【泉南市】実はすごい店。“ジャマイカ大使館料理人”監修 「泉州食材×ジャマイカ料理」専門店《新店》

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉佐野市など)

国道旧26号線の男里川橋付近に突如現れたド派手な看板。

気になっている方も多いのではないでしょうか?

わたしもよく車で通りすぎるものの、お店が開いている気配もなく(昼間は)「いつ営業しているのかな?」と気になっていました。

今回取材にお伺いし、このお店の情報をたくさん入手しましたのでお伝えいたします。知れば知るほどすごいお店ですよ!そして、ジャマイカ料理っておいしい!

国道旧26号線(和歌山方面向かって)「男里川橋」手前左にあるジャマイカ料理店「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」。(Googleマップ参照)

車の交通量が多い場所(国道旧26号線沿い)にあるため、「あ!」と見つけた時にはもう通り過ぎてしまった…なんてことも。

店舗手前(大阪方面側)に3台駐車できる駐車スペースもあるので、心づもりをしておくと焦らず入店できそうです。

店舗横駐車スペース(3台駐車可)
店舗横駐車スペース(3台駐車可)

有限会社カエルスタジオミュージックが手掛ける「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」は、2023年3月にオープンしたジャマイカンフードのテイクアウト専門店

泉州出身のレゲエアーティストNATURAL WEAPON(ナチュラルウェポン)こと、苗加 幸輝(のうか こうき)氏の総合プロデュースのもと、2022年にジャマイカンフードを提供するキッチンカーとして始動。様々なイベントへ出店を重ねる中、「地方でも味わいたい」「イベント時以外でも食べたい」などの要望に応えて、地方発送等にも対応できるセントラルキッチン兼テイクアウト専門店として装い新たに生まれ変わりました。

*イベント時には、キッチンカーも出動しています。

そもそも「ジャマイカ料理ってどんな味なの?」「いつ営業しているの?」など、色々わからないことを取材してきました。

「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」の営業時間16時~23時

*定休日 水曜

「CLOSE」という看板を目にする方も多いと思いますが、“16時開店”ですのでご注意を。

テイクアウト専門店ではありますが、店舗前でお食事を楽しむこともできます。

ラフな飲食スペースもジャマイカンスタイル?!
ラフな飲食スペースもジャマイカンスタイル?!

高音質スピーカーから南国の風を感じるレゲエミュージックが流れています♪

レゲエミュージックって「くよくよするな~」「前向いていこうぜ~」と語りかけられているような気分になりませんか?

実は、取材対応してくださった苗加 幸輝(のうか こうき)さんが、NATURAL WEAPON(ナチュラルウェポン)さんだとは知らずにのんびりお話していたわたし。

帰宅後 調べてみたら、なんとこの方は20年近くものキャリアを重ねた「日本を代表する実力派のレゲエDJ」だったと知りビックリ! 現在も「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」でのマネージャー業の傍ら、レゲエミュージシャンとしても全国でご活躍されています。泉州出身だからか穏やかで気さくなお人柄のNATURAL WEAPON(ナチュラルウェポン)さん。

「小学生の息子が新家の野球チームに入っているんですわ~」って親近感しかない 笑。

NATURAL WEAPON(ナチュラルウェポン)さんご紹介↓
有限会社カエルスタジオミュージック公式HP(外部リンク)より

そんな苗加さんも凄い方なのですが、「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」のジャマイカ料理を監修している料理人angiii(アンジー)も、凄い方なのでご紹介します。

(写真提供 「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」)
(写真提供 「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」)

「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」で提供するすべてのフードメニューを監修するangiii(アンジー)は、ジャマイカ人の父と日本人の母を持つ料理人。

幼い頃から料理に興味を持ち、パリのル・コルドン・ブルーを卒業後、パリやスペインにある“二つ星レストラン”で研鑽。その後は子育てをしながら「876Days」というブランドを立ち上げ、バナナブレッドなどのスィーツを販売していましたが、「父の故郷であるジャマイカ料理をもっと日本に広めたい」という想いから、日本で入手できる食材を駆使し、現地に引けをとらない“日本人にも親しみやすい味”のジャマイカ料理を発案。ジャマイカ大使館での晩餐会で料理を振る舞うなど、ジャマイカ大使からの信頼も厚い料理人。

「ル・コルドン・ブルー」とか、「ジャマイカ大使館」とか…なんだかすごい経歴の持ち主のようです。ジャマイカは中南米にある小さな国。カリブ海に浮かぶ島国で、山や熱帯雨林、サンゴ礁のビーチなど、自然豊かな素敵な国として多くの観光客が訪れることでも知られています。ジャマイカ料理は、後を引くスパイシーな味わいと、深みのある風味が特徴で、世界中で愛されている料理のひとつでありながら独特な食材やスパイスを使用するものが多いため、日本では提供できるお店が少ないのだとか。

「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」では、苗加さんが生まれ育った“泉州”の食材を使用して料理を提供しています。

「泉州食材×ジャマイカ料理」なんて素敵な組み合わせですよね!

メニューはこちらです。

「ジャークチキンカレー」1200円(税込)
「ジャークチキンカレー」1200円(税込)

「ジャークポークカレー」1250円(税込)
「ジャークポークカレー」1250円(税込)

「ガンガリーパティ―」チキン or チーズ or ビーフ 500円(税込)
「ガンガリーパティ―」チキン or チーズ or ビーフ 500円(税込)

「フィッシュティースープ」300円(税込)
「フィッシュティースープ」300円(税込)

「ジャークチキン」700円(税込)、「ジャークポーク」750円(税込)
「ジャークチキン」700円(税込)、「ジャークポーク」750円(税込)

どれも美味しそう! 南国ムード満点のレゲエミュージックと、厨房から漂う香ばしいスパイスの香りですっかり気分も盛り上がり、テイクアウトのつもりがお店でいただくことに…。

今回は、苗加さんおススメの「ジャークチキンカレー」「ジャークポーク」「フィッシュティースープ」をオーダーすることにしました。

数分ほどで「ジャークチキンカレー」、「ジャークポーク」、「フィッシュティースープ」が運ばれてきました。スパイスやハーブの香りにグリルで焼かれた香ばしい肉の香りが入り混じり、食欲を刺激します。

angiii(アンジー)が2年かけて完成させたという“ジャークソース”に漬け込んだ「ジャークチキン」。肉の香ばしさや、スパイスの香りはもちろんのこと、柑橘系の香りや、ほのかな甘みも感じます。ガツンと食欲をそそる味でありながらもどこか繊細な味。噛めば噛むほど、グリルで長時間焼かれたチキンに染み込んだ芳醇な味わいを楽しめます。脂っぽさもないからヘルシーでうれしい。追い“ジャークチキン”したいほど美味しい~。

「実は、『GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)』のメニューの中で唯一“カレー”だけが、ジャマイカ料理ではないんです」と苗加さん。

なんと、このカレーは、西日本最大級のカレーイベント「カレーEXPO(エキスポ)」でグランプリを受賞した「カリィ酒場エクソダス」(所在地 岸和田春木旭町)監修の「エクソダスカリィ」なんだそう。

(写真提供 「カリィ酒場エクソダス」)
(写真提供 「カリィ酒場エクソダス」)

またまた、すごいですね!

「カレーEXPO(エキスポ)」で賞を受賞したといえば、先日取材した「カレーサミット」で大行列を作っていた「SPICE☆CURRY43」の“牛タンキーマ☆瀬戸内レモンスプラッシュ”が有名ですが、まさかこんな近くでグランプリ受賞カレーを食べられるなんて驚きです。そこまで辛さはなく、子どもでも食べやすい“味に奥行きを感じるまったり濃厚なカレー”です。

ターメリックライスとの相性もよく、ジャークチキンの引き立て役とするには贅沢すぎるカレー。

あー、ビール飲みたい! これを「おつまみ」にしたら最高ですよ♪

スパイシーでジューシー、それにお肉がとても柔らかいんです。

「ジャークチキン」「ジャークポーク」も、さほど味に重たさがなく爽やかなのはどうしてだろう?と感じていたら、苗加さんがその理由を教えてくださいました。

「それは、ジャマイカ料理の8割ほどに使われている“コモンタイム”というハーブが、味のいいアクセントになっているんですよ」と。

コモンタイムは、古代から愛されるハーブのひとつで“スパイシーで爽やかな香り”が特徴なのだそう。香りにクセはなく、お肉を口に入れるとフワッと爽やかな香りが目の前を通り過ぎるかのよう。スパイシーで爽やかなジャマイカ料理は、これからの暑い季節にピッタリです。

「フィッシュティースープ」
「フィッシュティースープ」

「フィッシュティースープ」は、魚のアラと香味野菜、ハーブやスパイスから作るジャマイカでは最もポピュラーなスープ。魚は地元(泉州)の漁港野菜は近隣の農家さんから仕入れているそうで、“海のまち泉州”のソウルフード的なスープになってほしいひと品。

ジャマイカ料理は意外にも繊細、と苗加さんは話します。

オーブンでじっくり焼いた魚のアラで出汁をとったスープは、どこか日本のお味噌汁のような滋味深い味わいです。ジャマイカ料理と聞いて「大胆で豪快な料理」を想像していましたが、日本料理に近い繊細さを感じます。

心とからだに沁みわたる、美味しいスープです。

「これも良かったら食べてみてください」と苗加さん。

持ち歩きにも可愛いフードラッピングがうれしい♪
持ち歩きにも可愛いフードラッピングがうれしい♪

「ガンガリーパティ―」チーズ
「ガンガリーパティ―」チーズ

「ガンガリーパティ―」は、香辛料でスパイシーに味付けしたビーフやチキンなどの具を、薄いペイストリー生地で包んで焼いたジャマイカでは最もポピュラーな軽食のひとつ。こちらの“チーズ”は、炭を練り込んだペイストリー生地でビーフとチェダーチーズを包んでいるとのこと。

生地はパリパリと香ばしく、中の具はトロトロ~。東欧料理の「ピロシキ」に近い気もしますが、もっと、気軽に食べられるスナック菓子のような感覚です。

苗加さん曰はく、ジャマイカには“ソース文化”があり、グレイビーソース(肉汁を使って作るソース)にからめて食べる料理が多いのだとか。そのため、「ガンガリーパティ―」の具もソースに近いそうです。スパイスのきいた香ばしいビーフと、濃厚なチェダーチーズはクセになる味。何個でも食べられそうです。

いろんな料理をお得に試されたい方は、こんなセットはいかがでしょうか?

「ミニカレーセット」チキン 1200円(税込)、ポーク 1250円(税込)
「ミニカレーセット」チキン 1200円(税込)、ポーク 1250円(税込)

「ミニカレー」「お好きな味のパティ―」「フィッシュティースープ」が一度に味わえる贅沢セット! ビール片手に野球観戦(阪神絶好調!) でもしながら、たまにはテイクアウトで楽をするのもいいかもしれませんね♪

「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」は、キッチンカーでもジャマイカンフードを提供しています。

2023年7月1日(土)~9月3日(日)に大阪城公園 太陽の広場で開催される「さくらサーカス大阪城夏の陣」のイベント期間中 出店予定とのこと。

最新情報については、「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」公式ホームページ(外部リンク)or公式インスタグラム(外部リンク)でご確認くださいね。

「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」が、実はすごい店だということをいろいろご紹介してきましたが、最後にもうひとつ…。

この看板は、大阪出身のグラフィティ・アーティストCOOK氏が描かれたものだそう。

COOK(グラフィティ・アーティスト)
1990年代後半、グラフィティ・ライターとして活動を開始。単身ロサンゼルスに渡り腕を磨く。ミューラルアートワーク、ファインアーティストとして活動中。ストリートの枠を飛び出し、幅広いジャンルからの支持を得る。日本国内はもちろんのこと、本場アメリカにおいても高い評価を得ている。

すごい方たちがタッグを組んでジャマイカンフードを提供している「GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)」。泉南市から発信している世界の「フード×ミュージック×アート」を地域全体で盛り上げていきたいですね。

「お散歩中の奥様方や、お仕事帰りのサラリーマンなど、多くの方にご利用いただいています。派手な店構えから、入りにくいイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、お気軽にお越しくださいね」と苗加さん。

日に日に気温も上昇し、カラダが重だるい日も増えてきたこの頃。

ピリッとスパイシー、それでいて爽やかジャマイカ料理で元気を取り戻しませんか?

ニコニコ笑顔のやさしいスタッフの方たち(写真左 NATURAL WEAPON(ナチュラルウェポン)こと、苗加 幸輝さん)。
ニコニコ笑顔のやさしいスタッフの方たち(写真左 NATURAL WEAPON(ナチュラルウェポン)こと、苗加 幸輝さん)。

【基本情報】

店名:GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)
公式HP(外部リンク)
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉南市男里3丁目6-13
営業時間:16:00~23:00
定休日:水曜日
*水曜日が祝日の場合は営業
*キッチンカーが出動する日は休業
駐車場:あり (店舗横に3台駐車可)
取材・撮影協力 GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン) マネージャー 苗加 幸輝様
*GAGALEE KITCHEN(ガンガリーキッチン)様のご協力により、撮影用商品を無償でご用意いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
*記事内容は取材当時のものです。

ライター(泉佐野市など)

大阪府泉南市・泉南郡・泉佐野市担当。 なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちのまちのちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。みなさまの日常がもっともっと楽しくなりますように。 2023年2月、2023年5月、2024年9月MVA受賞

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