【長崎市】『私がみた輪島・能登』写真展、新ギャラリーucaにて開催中。現役大学生が体験した夏の記録。
おはようございます!misahanaです。
本日は、11/23(土祝)から始まった『私がみた輪島・能登』葛島裕士写真展をご紹介します。
会場は、浜町のPW/ GALLERYの上、3階に新たに誕生したレンタルギャラリースペースART SPACE ucaです。12/6(金)まで開催されています。入場無料です。
葛島裕士 / Yuto Kuzushima
葛島さんは、岐阜県出身。長崎大学医学部に通う現役の大学生です。大学入学を機に趣味でカメラを始め、それ以来、日常や旅先でシャッターを切っています。
個展の開催は、今回で3度目。これまでも、ケニアでのフィールドワークで出会った現地の人々の暮らしや、旅先で目にしたものなど、ユニークな写真展を開催してきました。
『私がみた輪島・能登』3泊4日の夏の記録
2024年1月1日、16時10分。石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6、最大深度7の能登半島地震が発生しました。
葛島さん自身も、静岡県熱海市から岐阜市の実家に向かう電車内で、地震に遭遇。横揺れを感じ、電車も緊急停止したそうです。
そして、発災からおよそ8カ月後、葛島さんは、「ユース災害ボランティア基金」が募集していた災害ボランティアに参加。2024年8月8日~8月11日の4日間、輪島市と能登町にて活動しました。
本展示では、活動の傍ら撮影した写真や動画、日記が記録として、展示されています。葛島さんは、災害ボランティアとしての活動は初めて。以前、宮城県石巻市を訪れてから、「自分にできることをやりたい」という思いが、ずっと心にあったそうです。
葛島さんが現地で目にしたのは、倒壊したままの建物、ひび割れ、災害ゴミの山、隆起した道路などでした。8カ月経過してもなお、進まない復興を目の当たりにしました。葛島さんは、家財の運び出しやごみの仕分け作業などを行ったそうです。
メディアでの震災関連の報道が減ってきている今、葛島さんの記録を通して、リアルな現地の状況を知ることができました。同じ地方である長崎も、他人事ではないと感じます。
これからも続いていく「日常」に思いを寄せて…
葛島さんの「壊れていても、崩れていても、それでも日々の営みは変わらず続いていく」という言葉が、とても印象に残っています。被災後も、この場所で、日常を送っている人々、復興のために現地で動いている人々がたくさんいることを、改めて感じました。
葛島さんは、「これらの記録はとても個人的で、断片的で、不完全」と語ります。そのため、ギャラリーで展示すべきか悩んだそう。しかし、「自身が受け取ったこと、感じたことを伝えたい」と開催を決意されました。みなさんは、この記録を見て、何を感じるでしょうか。
葛島さんの写真からは、震災の現状だけでなく、能登の青い海、田畑や山の青々とした緑など、自然の豊かさも伝わってきます。思わず見入ってしまう美しい写真も。
遠く離れた長崎で暮らす私に、何ができるのだろうと悩み考えさせられます。できることは限られていますが、私も葛島さんのように、「想いを寄せることをやめない」一人でありたいと思います。
葛島さんの情景の浮かぶ文章、そして力のある写真を、ぜひみなさんにも見ていただきたいです。大切な人と足を運んでみてはいかがでしょうか。
『私がみた輪島・能登』葛島裕士 写真展
会期:11/23(土)~12/6(金)13:00~20:00(※最終日19:00まで)
会場:長崎市浜町2-25Largoビル3階
入場料:無料
葛島さん在朗日:土日、平日18時~20時予定。詳細はInstagramにてご確認ください。
会場公式HP:ART SPACE uca
公式Instagram:葛島裕士、ART SPACE uca