【ホラー注意】国指定重要文化財「丸亀城」に伝わる2つの伝説を紹介 石垣の名城に隠された真実とは
四国の香川県丸亀市に建城され、日本100名城のひとつとして有名な丸亀城。
別名を亀山城といい、日本一の高さを誇る石垣は標高約66mもあり、「石垣の名城」として有名です。
また、現存する木造天守12の内のひとつでもあり、巧みに施工された唐破風や千鳥破風などの装飾や、石落しや素木の格子などの意匠なども見ものです。
そんな丸亀城に、2つのホラーな伝説があるのはご存じでしょうか?
二の丸井戸の伝説
丸亀城の完成を目指し、真面目に働いていた「羽坂重三郎」。
彼の功績もあり、美しい丸亀城の石垣が完成しました。
石垣の出来栄えに、丸亀城の殿様もご満悦だったと言います。
そのような折、何を思ったのか重三郎は「鉄の棒で登れる」と豪語し、本当に石垣を登って見せたのです。
重三郎が敵に寝返ると危険だと畏怖した殿様は、密かにある計画を企てます。
二の丸井戸の内部捜索を口実に、重三郎を井戸の中へと誘導。上から石を投じて殺したのでした。
何とも残酷で恐ろしく報われない話ではありますが、重三郎が石垣を突然登って見せたことが殿様にとっては一番のホラーだったかもしれません。
丸亀城人柱伝説
シトシトと雨が降る夕暮れのこと。
丸亀城の建築作業現場の周辺で、ひとりの男が豆腐売りながら歩いていました。
これに目を付けた人夫らは男を捕らえて、用意した穴の中へ「人柱」として生き埋めにしたのです。
以来、雨の降る夜になると「トーフトーフ」と、豆腐売りの男の怨霊が泣き続けているのだとか。
日本では過去、築城の際に人柱として生贄を捧げることで、悪霊退散や神の加護を得られるといった迷信が信じられていました。
全国各地には、よく似た人柱伝説が残っており、とくに僧侶や若い女性が犠牲となったといいます。
いかがだったでしょうか?
今回はホラーな一面を紹介しましたが、ほかにもたくさんの魅力を持つ丸亀城。
城内では、香川県の住みます芸人の方が引いてくれる人力車もあり、丸亀城の魅力について詳しく紹介してくれます。
上の写真は、2022年10月のものです。料金や芸人さんに変更があるかもしれませんので、事前に確認してください。
■丸亀城
【住所】香川県丸亀市一番丁