富山市一番町から総曲輪に移転した「一番町珈琲」に行ってきました。この日は、ルーマニアコーヒーはもちろんのこと、ルーマニア料理について詳しく話してもらう体験になりました。私は、ルーマニアから近いハンガリーのバンドを北陸で呼んだことがあり、ハンガリーのお菓子が由来のルーマニアのお菓子や料理についても興味深く聞くことができて、コーヒーブレイクをしながらさまざまなことが学べる体験になったのでご紹介します。

店内に入ると、すぐに店主がメニューとお冷を持ってきてくれました。メニューには日本では馴染みのないフードメニューや変わった組み合わせのアルコールがあり、それらをスタッフの方が丁寧に説明してくれます。フードはどれも写真付きなので選びやすく、コーヒーを選ぶときも相談に乗ってくれてとても親切に感じました。この日は、ミチサンド（ミチは細長いハンバーグのようなルーマニア料理）とクリームチーズサラミサンドにルーマニアコーヒーと甘いカフェラテを注文。待っている間に、店主の奥様がルーマニアコーヒーを淹れるところを見学させてもらいました。

ルーマニアコーヒーの作り方は他のコーヒーのようにドリップして作るものではなく、専用の器具を可愛いコンロで炙りながら作るものでした。話を聞くのに夢中で写真を撮るのを忘れてしまいましたが、トルココーヒーの作り方と似ています。トルココーヒーは、熱伝導のよい小さな鍋のような器具に細かく挽いたコーヒー豆と水を入れ、熱く熱した砂の上に置き煮立てる方法です。ルーマニアコーヒーもこのようにコーヒーを淹れますが、使用する器具などが違います。コーヒーをカップに入れてコーヒーの粉が沈澱してから飲むという独特なもので、飲み終えたカップに残った粉で占いもできるそう。この工程をルーマニアの食文化や移民の話などを聞きながら見せてもらいましたが、本当に楽しい体験でした。

見学のあと、すぐにサンドイッチが到着しました。ミチサンドもクリームチーズサラミサンドも激うま。クリームチーズサラミサンドには、ブルーベリージャムが挟んであり、甘じょっぱさがクセになる逸品で私はこの組み合わせが最高と思いました。そして、ルーマニアコーヒーが合う。ルーマニアコーヒーは、トルココーヒーほど苦くなく飲みやすい印象です。甘いカフェラテは、コクがあってホッとする味。異国のコーヒーと料理に舌鼓を打ちながら、海外旅行したときのことを思い出しました。店主の穏やかさやルーマニア人である奥様の博識さに、また来店したくなる魅力を感じます。ルーマニアのお菓子や他のルーマニア料理ももっと食べたい！ので、また足を運ぼうと思いました。ご馳走様です！！！！！