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【京都市】中京区 「祇園祭後祭」が始まる♪約200年ぶり復活の『鷹山』に注目♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

7月一ヶ月間、京都は『祇園祭』一色です。神事や行事が行われる千年以上もの歴史を誇る「八坂神社」のお祭りです。

7月17日の山鉾巡行が3年ぶりに行われるということ、前祭の宵山では河原町から烏丸までの四条通が巨大な歩行者天国として戻ってくるなどで、京都市内は人で溢れかえってました!25万人が集まった宵山はテレビなどでも放映されていたのでご覧になった方も多いのでは?

7月17日の夕方には「神幸祭・神輿渡御」という神事で「八坂神社」から寺町通にある「八坂神社御旅所」に三基の神輿は移動されます。

厄除けちまきもこちらで頂くことが可能です!

神様が乗ってらっしゃるお神輿は、24日の「還幸祭」までこちらにいらっしゃいます。

御旅所の周りにも冠者殿社などがあります。

「祇園祭」にはもともと「前祭」と「後祭」があることをご存知ですか?昭和41(1966)年に「前祭」と「後祭」が合同したので、私の幼少期は祇園祭の巡行は一回だけでした。

しかし、およそ50年ぶりに2014年から、山鉾巡行の「前祭」(7月17日)と「後祭」(7月24日)が復活しました!なんとまぁ、私が海外に住んでいる間に、復活していたのです!

貞観11年(869年)に疫病が蔓延したため、御霊会を行ったのが祇園祭のはじまりとされており、「八坂神社」での神事から御霊会が行われた「神泉苑」まで各地で忙しい日々を過ごします。(以前の記事を参照ください→https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100230919 )

「後祭」山鉾巡行は7月24日。3年ぶりの再開となった「祇園祭」の巡行の最大注目は、なんといっても「鷹山」です!

約200年ぶりに復活する最後の曳山「鷹山(たかやま)」を一目見ようと多くの人が楽しみにしています。鴨川から鞍馬口までと広範囲におよぶ大規模火災「天明の大火」(1788年)に巻き込まれ山を焼失してしまったため、「休み山」になってしまいましたが、今年約200年ぶりに櫃(からびつ/木箱)で後祭の山鉾巡行に復活!

7月20日は、山鉾を山鉾巡行さながらに動かす山鉾曳き初め舁き初めが行われます。

ここの山はまだこの日は、山建ての際中でした!

鯉山はもうすっかり準備が出来上がったようです!

南観音山の前で私は、その時が来るのを待っていました!

7月20日の曳き初めは、北観音山(新町通)15:00・南観音山(新町通)15:00・大船鉾(新町通)15:00・鷹山15:00・八幡山(新町通)16:00から行われました。

鷹山の祇園囃しを聞きながら手を合わせて祈る人の姿も多く見られました。

鷹鉾のひきぞめを見に来た人
鷹鉾のひきぞめを見に来た人

宵山の期間(7月21日~23日)には夕方からは11基の山鉾に駒形提灯が灯され、室町時代末期に能楽の音を元に作られたと言われる「祇園囃子」コンチキチン♪が奏でられ、お祭りムードを高めてくれます。

また子供達によるわらべ歌も聞けて嬉しくなります。わらべ歌は「厄よけのお守りはこれより出ます ご信心の御方様は 受けてお帰りなされましょう ろうそく一丁献じられましょう ろうそく一丁どうですか〜」

それぞれ各町内では、祇園祭のときだけ飾られる宝物を見せてもらえます。

「鷹山」の町内では、「鷹遣(たかつかい/鷹匠)」「樽負(たるおい)」「犬飼(いぬつかい)」の三体のご神体と見送り(鉾の背面を飾る絨毯)を拝見できますよ〜

「高津商会」も「祇園祭」の屏風やお稚児さんらが乗ってる長刀鉾などでホテルさんなどで装飾させてもらってます!京都の夏が戻ってきた感じがヒシヒシと嬉しなりますね〜♪

宵山も山鉾巡行も多くの人出が予想されますので、どうぞ気をつけながらも、京都の厄除け神事である「祇園祭」をぜひ、お楽しみください♪

【7月21日~23日 祇園祭-屏風祭(後祭)】
山鉾町周辺の町屋などで家宝の屏風などが披露されます。(有料の場合あり)旧家・老舗などが屏風・書画・調度品・美術工芸品など秘蔵の家宝を虫干しを兼ねて飾ります。

【7月23日20:30頃~ 祇園祭-日和神楽(後祭)】●要確認
北観音山・南観音山・大船鉾・鷹山が祇園囃子を奏でながら四条御旅所(Otabi Kyoto)に行き、祇園囃子を奉納して晴天を祈願します。(時間・ルートは山鉾町で異なります。)

【7月23日23:00頃~ 祇園祭-南観音山あばれ観音】●要確認
南観音山の本尊・楊柳観音像を蓮台にぐるぐる巻にして、山鉾町内を回ります。日和神楽が終わった直後に行われ、町内を3周走り回ります。あばれ観音は南観音山だけで行われています。

【7月24日9:30~ 祇園祭-山鉾巡行(後祭)】
橋弁慶山など山鉾11基(鷹山含む)が烏丸御池から御池通・河原町通・四条通の順に巡行します。神輿渡御・還幸祭(かんこうさい・おかえり)に先立って行い、山鉾巡行で祓い清めます。巡行中にくじ改め・辻回しが行われます。
山鉾巡行(後祭)2022

【7月24日17:00~ 祇園祭-還幸祭】●18:00八坂神社直行
中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿が四条御旅所(Otabi Kyoto)から氏子町・又旅社(御供社)を回って、八坂神社に戻ります。3基の神輿は別々のルートを回り、八坂神社に戻ります。3基の神輿の到着時間も一定ではありません。還幸祭中に神泉苑拝礼(中御座神輿)・大政所御旅所拝礼・又旅社奉饌祭も行われます。
還幸祭(おかえり)2022

【7月25日11:00~ 祇園祭-狂言奉納】
八坂神社で茂山狂言が奉納されます。狂言大蔵流・茂山忠三郎社中による狂言が能舞台で奉納されます。かつては鎧(よろい)・痺(しびり)・伯養(はくよう)・附子(ぶす)・茶壺(ちゃつぼ)・蝸牛(かぎゅう)などが奉納されました。

【7月28日10:00~ 祇園祭-神用水清祓式】●要確認
7月10日の神用水清祓式と同様に行われます。神輿洗の水を鴨川から汲み上げられ、神事が行われます。その後3つの桶は神輿洗まで祭壇で奉安され、別の3つの桶は仲源寺に移されます。

【7月28日18:00~ 祇園祭-神輿洗】●18:30境内執行に変更
7月10日の神輿洗と同様に行われます。中御座神輿が四条大橋まで担がれ、神用水で祓い清めます。榊によって振り掛けられた神用水を浴びると厄除けのご利益があるとも言われています。その後神輿は神輿倉に収納されます。
神輿洗(7月28日)2022

【7月31日10:00~ 祇園祭-疫神社夏越祭】
八坂神社の境内摂社・疫神社(えきじんじゃ)の鳥居に茅の輪が取り付けられ、護符が授与されます。茅の輪くぐりができます。7月1ヶ月に渡って行われる最後の行事です。長刀鉾稚児1人・禿2人も参加します。

鷹山

場所:京都市中京区三条室町通西入る衣棚町

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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