【泉佐野市】出る。ホントに出た。2022年『総額8億円超』の当たりを出した小さな街の「宝くじ売り場」
2022年に『総額8億5000万円』の当たりを出した「宝くじ売り場」がこの街にあります。驚きませんか? 2年前にそんなことが起きていたなんて。しかも、同じ年の「年末ジャンボ宝くじ」で『7億円』と『1億5000万円』の当たりが出ています。
2024年「サマージャンボ宝くじ」の発売日は7月8日(月)。
これはガッツリ調べる価値がありそうです。
ということで、その「宝くじ売り場」の運営元に話を聞くために大阪市中央区へ向かいました。
運営元 M氏の証言
―2022年に『総額8億5000万円』の当たりを出した泉佐野市の「宝くじ売り場」について何かご存知のことがあれば教えていただきたいのですが。
「あぁ、あれね、噂の『ゴールデントライアングル』ですよ」
泉州全域と大阪府の一部の宝くじ売り場を管轄する運営元のM氏はさらりとそう言う。
「僕にもそれくらいしか思い当たるふしはないですよ」と。
「たしかに出てるのは出てる。宝くじファンの間では、世界遺産のある地域で高額当せんが出ると定評がありますからね」
ゴールデントライアングル?! 世界遺産?
聞くところによると「宝くじファン」の間で密かにささやかれている「都市伝説」があるという。それがこちら。
『ゴールデントライアングル』
世界遺産 百舌鳥・古市古墳群のまわりを三角形で囲んだ大阪南部エリアは『ゴールデントライアングル』と呼ばれ、年末ジャンボは、2017年から3年連続でこのエリアから1等の当たりが出ており、“驚異の大阪トライアングル”という華々しい異名をもつ。
なんとも興味深い話。
今回注目する2022年に『総額8億5000万円』の当たりを出した売り場は「日根野イオンチャンスセンター」。ほかにも、2014年に『総額6億円』の当たりを出した「泉佐野チャンスセンター」もこの『ゴールデントライアングル』内に位置し、1年で複数の高額当せんを出している。これは1等前後賞あわせてなのか? もう「都市伝説」とはいえないこの状況にほかの理由も知りたくなり、後日、M氏とこの2つの「売り場」を訪ねた。
ちなみにM氏は「泉佐野チャンスセンター」の担当。「日根野イオンチャンスセンター」の担当者は、忙しすぎてつかまらないらしい。
それも気になる。
*『ゴールデントライアングル』の詳細はこちら→「日根野イオンチャンスセンター」公式HP(外部リンク)
「日根野イオンチャンスセンター」
「イオンモール日根野」の駐車場に面した「宝くじ売り場」は、一見なんの変哲もない売り場のように思えるが、やはり でかでかと「高額当せん実績」が掲げられていた。到着してすぐにM氏と売り場を視察。
すると、すかさずM氏が「バラですね…」と一言。
この看板からもわかるように、2022年の年末ジャンボの当せん結果は、1等 後賞あわせて『8億5000万円』。そして当せん番号は、81組 128387(1等 7億円) 128388(後賞 1億5000万円)。
そう、同一人物が連番で購入していたら1セット(10枚)は「組」と「番号」の上5ケタまでが同一で下1ケタが「0~9」となるため、「128386」(前賞 1億5000万円)も当たっているはず。これは「バラ」だ。
別の人物が「バラ」で当てている可能性が高いとM氏が言う。
だとしたら、すごい確率でこの売り場から2人の億万長者を出したことになる。
「宝くじ売り場」販売員歴19年 Oさんの話
―2022年に『総額8億5000万円』の当たりを出したことについてどう思うか。そして「当たる人」は、どんな人なのか。
安眠のご神徳があるとされている「日根神社」が近いから “良い夢をみられる” ということも関係しているのでしょうね。
当たる人? 販売員を19年もやっていたらわかりますよ。それは、「当たりそう」「当たりたい」と願っている人です。
そういう人は、ニコニコと笑顔で買いに来られます。常連さんの様子でわかるんです。ポジティブな人が運を引き寄せ次々に当たりを出しています。
残念ながらOさんは、普段は「貝塚イオンチャンスセンター」勤務で、今日はピンチヒッターで来ていたため、2年前の当せん話について詳しくは知らないとのこと。ちなみに「貝塚イオンチャンスセンター」も2023年 ロト6で1等『2億円超え』の当たりを出している。こちらも『ゴールデントライアングル』エリア内(*)だ。
*直近の実績のため、『ゴールデントライアングル』地図記載なし
Oさんの話は、人生にも通じている深イイ話。19年間「宝くじ売り場」で販売員をしているOさんの見解は説得力があり、決してスピリチュアルな話などではないと感じる。
M氏とふたりで目を丸くして涙ぐむ。
「泉佐野チャンスセンター」
「いこらも~る泉佐野」1Fにある「宝くじ売り場」。ここは、数字選択式宝くじ(ロト、ナンバーズなど)がよく当たることで有名。
10年前の実績だからか、ここで “アレ” は小さく掲げられていた。
ちなみに、「2015年グリーンジャンボで」と書かれているが、グリーンジャンボは(現)バレンタインジャンボ(2~3月)のことなので、2014年度の実績にあたるそうだ。
こちらは、『1等前後賞あわせて6億円』。
「これは、連番ですね」とM氏。
そして、この売り場でほわほわとした感情が一気に伏線回収されることになる。
販売員のFさんにOさんと同じ質問を投げかけてみた。
「宝くじ売り場」販売員歴24年 Fさんの話
わたしはこの売り場にきて1年なので、10年前の話はわかりません。
以前は、岸和田のチャンスセンターにいました。当たる人? それはわかりますよ。笑顔で買っていかれる人です。おだやかな人です。もうこれは絶対ですよ。
すごい話があります。岸和田のチャンスセンターでの出来事ですが、常連さんのおじいちゃんが、わたしの窓口しらべで1億円と前後賞あわせて2億円当たっていることが判明したんです。それはもう、驚きましたよ。その方もニコニコとした穏やかな人でした。当せんを告げても慌てることもなく、ゆっくりと受けとめ喜んでいらっしゃいました。
そうそう、“のこり福” を目の当たりにしたこともありますよ。ジャンボ最終日に1枚だけ購入したおじいちゃんが100万円当てました。
当たる人はみんなニコニコとしていて穏やかです。そして、コツコツと買い続けている人が最後に運をつかむ印象ですね。
「当たる人」
両売り場の販売員さんの話は共通していた。「当たる人」は、ニコニコと笑顔で買い続けているポジティブな人だ。
「宝くじ売り場」販売員歴19年と24年のベテランの断言。
やはり人生とはそういうものなのだとM氏と確信し、目をあわせて大きく首を縦にふる。「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」(*)ということわざ通りのことが実際に起きていることを知り、驚く。
“ニコニコとした穏やかな人”というのは、おそらくそういう生き方をしてきた人で、まわりに感謝し、幸せを感じながら歳を重ねてきた人たちなのだと思う。たとえハズレても、「こんちくしょう!」とか「この野郎!」などとは言わないタイプの人だ。
*「陰徳あれば陽報あり」人に知られぬ善行を積んだ者には、かならず表に現れたよい報いが訪れることをいう。
ほかにも当せん話を聞いたが、なぜか登場人物は「常連のおじいちゃん」ばかりだ。そこにもなにか意味があるのかもしれない。そして、宝くじをコツコツと買い続けることが「徳を積む」ことになるということも、その仕組みを知れば納得できる。
宝くじの仕組み
ここで、宝くじの仕組みを簡単におさらいしておこう。宝くじは総務省が所管しており、収益金は地方公共団体の財源にあてるもの。
5月に発売されたドリームジャンボ宝くじの収益金の一部は、能登半島地震の被災地支援にあてられた。ほかにも全国各地で公共施設や文化事業など、よりよい社会づくりのために役立てられている(→宝くじ公式サイト参照)。
たとえ当たらなかったとしても「世のため、人のため」になるという事実があることから、宝くじを買い続けることが「徳を積む」ことに繋がるという理屈はおわかりいただけたと思う。
ちなみに1億円ほどでよければ「連番」10枚より「バラ」10枚がねらい目だ。当せん確率が2.5倍になるらしい。
ぜひ夢をもってチャレンジしてほしい。
「出る売り場」
では、「出る売り場」とは、一体どんな売り場なのか。運営元 M氏の見解や「みずほ銀行宝くじ部 広報宣伝グループ」への電話取材でわかったことをお伝えする。
まず、高額当せんが「出た売り場」であることが条件。「都市伝説」というのは、運営元が仕掛けるものではなく、「宝くじファン」の中でささやかれ広がってゆくもの。キャッチーな「都市伝説」がある売り場が強い。
そして、「みずほ銀行宝くじ部 広報宣伝グループ」の男性はこう言う。
「お客様がたくさんいらっしゃる売り場は、券切れをおこさないために(宝くじを)多く分配する」
たとえば、7月8日(月)に発売される「サマージャンボ宝くじ」の発売予定額は720億円(24ユニット)*1ユニット 1000万枚(1枚300円)。1等賞金 5億円は24本ある。
分配数が多い売り場は、当然のことながら当せん確率もあがる。このことからもわかるように「都市伝説」がある売り場は、話題性があり多くの人が集まる→販売実績があがる→分配数が増える→当せん確率がアップする、とこうなる。
では、わたしたちの街の「宝くじ売り場」はどうだろう。
『ゴールデントライアングル』!
“驚異の大阪トライアングル” !
この強烈でキャッチーな言葉あそびは、大阪ならではだ。この噂が広がれば、たちまち全国からも客が訪れるかもしれない。
そして、日本一の宝くじ売り場「西銀座チャンスセンター」(*)の当せん実績を超える日がくるかもしれない。
ふいにM氏が気になることを言う。
「『日根野イオンチャンスセンター』は8億5000万円出てますからね。やはりサマージャンボの分配数も多いですよ」。
*「西銀座チャンスセンター」1989年からジャンボ宝くじ36年間「1等」連続当せん中。特に高額当せんを出した「1番窓口」は「夢の窓口」と呼ばれ、毎年長蛇の列ができる。実績も知名度も日本一の宝くじ売り場
そして、方位方角の観点からも興味深いことがわかった。
それは、「泉佐野チャンスセンター」から『総額6億円』の当たりが出た2014年と、今年(2024年)の恵方が同じだということ。「東北東やや東」だ。
毎年の恵方は、その年の干支の「十干(じっかん)」によって定められ、「十干」は10年周期なので、恵方はその年の西暦の下1ケタに対応している。「東北東やや東」に何があるかは謎がのこるが、高額当せんから10年経った2024年、「泉佐野チャンスセンター」に何か起こるのか?!
“のこり福”が実際にあったという話から、縁起を担ぐのもおススメだ。
「縁起のいい日をちゃんと調べて買っている人が当たっている印象がある」と販売員のFさんが言っていた。
「サマージャンボ宝くじ」の発売期間中(7/8(月)~8/8(木))の最強開運日
7月8日(月)一粒万倍日
13日(土) 寅の日
17日(水) 一粒万倍日
20日(土)一粒万倍日
29日(月)天赦日・一粒万倍日
8月1日(木)一粒万倍日
*一粒万倍日(いちりゅうまんばいび) 「わずかなものが飛躍的にふえる」といわれている日
*寅の日(とらのひ) 金運アップが期待される日
*天赦日(てんしゃび) 日本の暦のうえで最上とされる日。1年間に5回または6回
最強中の最強の日は一目瞭然だが、心に余裕がある日に笑顔で出かけることを忘れないでほしい。
2024年「サマージャンボ宝くじ」発売日迫る。購入方法、その他詳細は、宝くじ公式サイトをご覧あれ。
まずは、小さなことからコツコツと。
健闘を祈る。
【基本情報】
宝くじ公式サイト(外部リンク)
「日根野イオンチャンスセンター」公式HP(外部リンク)
「泉佐野チャンスセンター」公式HP(外部リンク)
取材協力 株式会社 オーエルシー 難波支店 村岡 政史 様/大阪 宝くじドリーム館 館長 神山 亮 様/みずほ銀行 宝くじ部広報宣伝グループ/販売員Oさん、Fさん
*記事内容は取材当時のものです。本記事制作にあたっては取材した事実に基づき公平中立に制作しています。