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次々訪れる客の手には一体何が?「何屋か分からなくていい」店主がそう語る「看板なき“香る売店”」藤沢市

ころんころライター(藤沢市)

先日、小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」から商店街を東に歩いていくと、猛烈に食を刺激するスパイスの香りが漂ってきました。ラーメン屋、インド料理屋、中華料理店…とありますが、そこではない。

香りを放っていたのはこちらの売店。

「何屋」と書かれた看板やのぼり旗は見当たりませんが、一体何を売るお店なのでしょうか。

店内の隅っこの方にカメラを向けると、ゆるっとした文字で「カレーとかガパオとか」と書かれた小さい板が(これ看板?笑)。ここは…

スパイス料理好きの店主が“惣菜と弁当、カレーやカラアゲを売る”売店『Beacon (ビーコン)』

注文が入ってから作る「スパイスビーコンカレー」「ガパオライス」「カラアゲ(塩麹ダレに漬けた国産鶏ムネ肉の唐揚げ)」をはじめ、店内の小さなショーケースには「ポテトサラダ(この日は『アンチョビと春菊のポテトサラダ』)」「グラタン」「ラザニア」「スコーン」など、体が元気になる素材を使った手作り惣菜が並びます。

店主の齋藤さんは「自分が得意とする“スパイス料理”は、中国やインド、イスラムなどの多様な料理文化が融合した『シンガポール料理』のような味わいです。なのでカレーとかガパオとか(笑)。何屋かと聞かれると…何屋なのでしょうね?!何屋かわからない感じがいいかな!」と笑います。

一見「お気楽店主が趣味で始めた惣菜店」のように感じますが、実はこの店主、ただ者ではありませんよ。

現在も七里ガ浜の超有名店で腕を振るう“人気シェフ”(きっと齋藤さんのお顔に見覚えのある方もいるはず)。そのためお店には次々とUberEATS(ウーバーイーツ/デリバリー)の注文が。そして店外までダダ漏れのスパイスの香りにつられたお客さんが次々と来店。人気の「ガパオライス」や「カラアゲ」を買っていきます。

今回はお店で一番人気の「ガパオライス」にフォーカスします。

鶏肉と豚ひき肉をベースに、パプリカとピーマンをふんだんに使った『Beacon』オリジナル「ガパオライス」。バイマックルー(フレッシュな「こぶみかんの葉」を冷凍したもの)の爽やかな香りが特徴で、トッピングされた温泉卵とよく混ぜていただきます。

ひとくち食べれば…

気分は完全に海の向こう。

素材の旨みが幾重にも重なり合った奥深い甘辛さ。生姜や鷹の爪の風味が食を刺激し、食べ始めたらスプーンが手放せません。ほどよい辛さに食後は体がポッカポカ。フレッシュなバジル&レモンも合わさり、想像以上にさっぱりといただけましたよ。

齋藤さんが「何人ものお客さんから『人生で1番美味しかった』と嬉しいお声をいただいています」と話す『Beacon』自慢の「ガパオライス」。自分自身に飽きれてしまうほど、5分とかからずあっという間にたいらげてしまった逸品です。

※お店の最新情報は、公式 Instagram(外部リンク)で発信しています。フォローしてチェック!

基本情報
店名:Beacon(ビーコン)(Rettyページ
住所:藤沢市鵠沼海岸2-2-9
アクセス:小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」より徒歩3分
電話:0466-54-8057
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)
※PayPay決済対応
※ジャンル:インド料理

公式 Instagram(外部リンク)
※詳細は『Beacon』の公式サイトをご確認ください。

取材・校正協力 Beacon 齋藤様

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所超え。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※毎週日曜の20時10分に、LINEを通じて1週間分の記事を「まとめてお届け (ダイジェスト配信)」しています。友だち追加すると、藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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