英国もウクライナに神風ドローン提供「ロシア軍の侵攻阻止のために」英報道
米国バイデン政権が提供する攻撃ドローン「スイッチブレード」と同じタイプを提供
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。
ロシア軍はロシア製の「KUB-BLA」で攻撃を行っており、ウクライナ軍はトルコ製のドローン「バイラクタルTB2」やウクライナで開発した軍事ドローン「PD-1」でロシア軍の装甲車を上空から破壊している。このようにロシアとウクライナの紛争で軍事ドローンによる攻撃が続いている。
そしてウクライナ軍による軍事ドローンでの上空からのロシア軍への攻撃はロシア軍にとっても大きなダメージとなっており、ロシア軍のウクライナ侵攻に大きな足かせとなっている。そこでアメリカのバイデン政権は米国製の軍事ドローン「スイッチブレード」をウクライナ軍に100台提供することも明らかにしている。
そしてイギリスもアメリカのバイデン政権が提供している「スイッチブレード」と同じような軍事ドローンを提供すると英国メディアのデイリーメールが報じている。
攻撃用の軍事ドローンは「Kamikaze Drone(神風ドローン)」、「Suicide Drone(自爆型ドローン)」、「Kamikaze Strike(神風ストライク)」とも呼ばれており、標的を認識すると標的にドローンが突っ込んでいき、標的を爆破し殺傷力もある。日本人にとってはこのような攻撃型ドローンが「神風」を名乗るのに嫌悪感を覚える人もいるだろうが「神風ドローン」は欧米や中東では一般名詞としてメディアでも軍事企業でも一般的によく使われている。現在のウクライナとロシアの紛争の報道でも欧米のニュースでは多く使われており「Kamikaze Drone(神風ドローン)」をよく耳にするし、目にしない日はないくらいだ。今回の英国デイリーメールも「Britain will supply 'kamikaze' attack drones to Ukraine to fight off Russia as West plans to increase support for country's 'long-term' security including armoured vehicles and heavy artillery」という見出しの中で「 'kamikaze' attack drones」と表現して報じている。
攻撃ドローンの大群が上空から地上に突っ込んできて攻撃をしてくることは大きな脅威であり、標的である敵陣に与える心理的影響と破壊力も甚大である。ドローンはコストも高くないので、大国でなくとも購入が可能であり、攻撃側は人間の軍人が傷つくリスクは低減されるので有益である。
▼ウクライナ軍による神風ドローンによる攻撃を報じる米CNN
▼ロシアが使用している攻撃ドローン「KUB-BLA」
▼ウクライナ軍が使用しているトルコ製の軍事ドローン「バイラクタル TB2」
▼アメリカのバイデン政権がウクライナに提供している攻撃ドローン「Switchblade300」