【船橋市】四畳半小上がりも。レトロな道具たちからくらしの知恵と歴史を学ぶイベントが開催中。
こんにちは。昭和生まれの筆者です。
そういえば、子どもの頃は使ってたけれどもう見かけなくなったなあ…なんて時々懐かしく思い出すくらしにまつわる道具って、ありますよね。
船橋市郷土資料館では、3月26日まで「くらしの道具展ー道具が語る くらしの歴史ー」が開催されています。
実際に船橋市内の家庭や施設などで、明治・大正時代前後から昭和にかけて使用されていた「くらし」に寄り添った道具たちが、説明付きで展示されているこのイベント。歴史好きの方や春休みに新しいことを学びたい学生の方だけでなく、「当時子どもだった」方にとっても、きっととても面白い企画ですよ。
農業に使われていた道具が工程順に並べられています。
炊事や衣服に関係するものもずらり。こちらは電気ではなく、氷を入れて他の食材を冷やしていた木製の冷蔵庫。
時代にもよりますが、全盛期にはかなりスタンダードな家電(…ではなく、家具?)として一般家庭に普及していたそうです。見てください、「三越」のマークが。
本当に当時の生活に触れることができるようで面白いですよね。
こちらは電気洗濯機が普及する以前に発売されたという、マジック洗濯機…?
あまり便利ではなく一般には浸透しなかったそうですが、私にとっても永遠の望みでもある「少しでも家事を楽にした〜い!」 という気持ちが伝わって来るようで、当時の方と握手したくなってしまいます(笑)。
灯りや暖房器具も。湯たんぽは、素材こそ違っても今でもつかっていると言う方もいらっしゃるのでは?
そしてなんと言っても会場に入って一番に目を引くのがこの四畳半の和室です。
昭和30年代〜40年代の家庭の居間を再現したというコーナー。火鉢や、棚なども確かに実際に長く使用されていた趣があり、タイムスリップしたみたい。
黒電話はなんと、郷土資料館で使われていたものだそう。すっかりスマートフォンに慣れてしまいましたが、平成の初めあたりまでは黒電話が使われていたそうで、進化のスピードに驚きますね…。
灯りをともす道具によって、どの程度部屋を照らせていたのか写真で解説もありますので、違いを見てみてくださいね。
小学校の教材「わたしたちの船橋」も発行順に並べられていました。私は船橋の出身ではないので残念ながら使っていたことはないのですが、「懐かしい〜」なんて興奮してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ブリキのおもちゃ、とってもシンプルですが…こうして写真を撮ってみるとなんだか、映えますね。
主に3階の第2展示室に集められていますが、2階にも今回の企画に関係のあるコーナーが。
漁業に携わっていた方が使用していた道具に押されていた焼印だそうです。
「船橋」の文字が左から書かれているか右から書かれているかで作られた大体の時代がわかるそうです(右から書かれているものは太平洋戦争以前)。是非見つけてみてくださいね。
急速に便利になった現代ですが、レトロな道具を眺めながら、昔からくらしを素敵なものにするための知恵が絞られていたんだなあと感心、そして尊敬してしまいます。とっても面白かったのでつい写真を撮り過ぎてしまいましたが、まだまだ紹介しきれていないものもたくさん。
実際に道具を見てみるとなんとも味わい深いので、是非期間内に郷土資料館へ足を運んでみてくださいね。
【住所】千葉県船橋市薬円台4丁目25-19