マラソン直前!最難関はスタート5km付近まで!注意したい5選
|いよいよマラソンスタート!
明日から全国各地でフルマラソンの大会が開催されます。42.195kmを完走するには、よく言われるのが30kmの壁と言われますが、初マラソンや久しぶりの大会となると、最初に訪れる難関は、スタート前後。その注意点を紹介します。
|最初の難関はトイレ!
マラソン大会に出場した方なら経験はありますが、緊張や寒さによりトイレは近くなります。まずは自宅やホテルで必ず済まし、スタート会場の最寄り駅などでもトイレに行くのがお勧めです。もし会場でも行きたくなるので、到着したら先にトイレに行きましょう。早めに済ませないと時間に追われることになるので、早めの行動が大切です。
トイレ対策
・部屋や駅、早めに会場に到着しトイレを済ませる
・タイツを使用すると、膀胱締め付けられるので、少し緩ませておく
・冷やさないために、タイツや短パンの上から下腹部付近にカイロを貼る
・気を混じらわせるために、音楽やスマホで時間を潰す
|スタート前は座って待てればベスト!
トイレの問題も含め、スタート前に立っている時間が長い、それだけで体力は消耗します。従って少しでも体力温存が望ましい、出来れば座って待てる場所があると良い、スタート整列時も座って待てると最高!無駄な体力は使わない。
|スタートブロックの整列は、サイドか後方で!
初マラソンや歩かず完走を目指すのであれば、スタートブロックは混雑を避けるのがベストです。前方や中央は、混雑のままスタートしてしまいます。ブロックの最後尾あれば、自分のペースで走ることが出来たり、ブロックの端であれば、全体のペースが速ければ、歩道などに逃げて自分のペースになるまで、急がずに進みましょう。
|最初の5kmは急がずに!
スタート号砲が鳴るとテンションが上がります。この興奮状態だけでもエネルギーは消耗します。周りの勢いにつられると、混雑しているのに、走ってしまいます。その時の走りはつま先立ちで前へ急いでしまいます。その影響は脹脛の張りに繋がります。更に前が詰まっているからと言って無理に前のランナーを抜くと、中途半端なペースの上げ下げをするので、無駄なエネルギーと後半の脚への疲労に繋がります。始めの5kmは捨てるつもりで、焦らず進みましょう。
|最初の給水所が重要!
スタートから最初の給水所は概ね5km前後。そこで冷静に自分の体調を客観視するのが大事。先ずは喉の渇き、続いて汗の量。一旦止まって、ご自身のタイムではなく、どの位エネルギーが消耗しているかが重要です。喉の渇きや汗の量が多ければ、ペースを落として後半に向けて体力温存が大切です。出来れば心拍数でも確認し、客観的にご自身の体力を確認しましょう。
普段の練習と違い、緊張や混雑だけでもエネルギーの消耗が激しいので、急がず慌てず、給水や給食を摂りながらゴールに向けて、ペースコントロールしましょう。
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野