パンチ力のある二塁手がパドレスに加わる。30本塁打以上は3度、年齢は29歳
サンディエゴ・パドレスは、ルーグネット・オドーアとマイナーリーグ契約を交わした。
オドーアは、パンチ力のある二塁手だ。2016年の試合で、ホゼ・バティスタの顔面に見舞った右のパンチだけではない。2016年は33本のホームランを打ち、2017年と2019年はどちらも30本塁打を記録している。
ここまでの通算174本塁打は、こちらも二塁手のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)が同じスパン(2014~22年)に記録した本数と4本しか違わない。ちなみに、オドーアは、2年前に「幻のホームラン」も打っている。それについては、「これも幻のホームラン!? タイムを要求した打者が、来た球をスタンドまで打ち返す」で書いた。
年齢もまだ若く、1ヵ月前に29歳の誕生日を迎えたところだ。
2017年の開幕前には、テキサス・レンジャーズから6年4950万ドルの延長契約と馬2頭を得た。だが、オドーアの通算出塁率は.287に過ぎない。出塁率.300以上のシーズンは、2018年が最後だ。その後は4シーズンとも、出塁率.290に達していない。過去2年はパワーもダウンし、いずれも100試合以上に出場しながら、15本塁打と13本塁打にとどまっている。
とはいえ、パドレスの開幕ロースターに入る可能性は、決して低くはなさそうだ。
控えとしてロースター入りをめざす野手は、右打者が多い。その一人は、2021年に東北楽天ゴールデンイーグルスで出場38試合のブランドン・ディクソンだ。オドーアは、左の代打要員となり得る。
内野のレギュラーのうち、二塁手のハソン・キム、遊撃手のザンダー・ボガーツ、三塁手のマニー・マチャドは、ワールド・ベースボール・クラシックに出場する予定だ。それぞれ、韓国、オランダ、ドミニカ共和国のロースターに名を連ねている。彼らが不在の間に、オドーアがエキシビション・ゲームで結果を残せば、レギュラー奪取とはならないだろうが、開幕ロースター入りはグッと近づく。
その場合、右打者のネルソン・クルーズとDHの座を分け合うことになるかもしれない。クルーズは42歳だ。