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【横須賀市】感動と笑顔!第25回全国車椅子マラソンin横須賀日産カップ追浜チャンピオンシップ2024

うみのとなり地域クリエイター(横須賀市)

横須賀の様々な情報を発信!うみちゃんです。

先日、全国車椅子マラソン in 横須賀、日産カップ追浜チャンピオンシップ2024が開催されました。

日産カップ追浜チャンピオンシップは25年続く、歴史ある大会

パラリンピック日本代表選手をはじめとする国内トップレベルの選手や、これから本格的に車椅子競技に取組む若い選手、障がいがある子どもたちが一堂に会します。

大きな特徴は障がいのある人も障がいのない人も分け隔てなくレースに参加できる珍しい記録会であること。

今年度は車椅子体験交流会とGRANDRIVEでの記録会の2日間開催されました。

パリパラリンピック車椅子マラソン銅メダリスト 鈴木朋樹選手

当日は、パリパラリンピック車椅子マラソン銅メダリスト 鈴木朋樹選手も小隊選手として参加。

小学生の頃に日産カップ追浜チャンピオンシップに参加したことがきっかけで、オリンピックを目指したと話します。

競技に参加する皆さんにメッセージをいただきました。

55名が走りきりました!

20204年12月1日(日)、日産自動車の「GRANDRIVE」を使用して2.5km、5km、10kmの記録会を実施。

お子さんから大人まで2.5kmは40名、5kmは8名、10km7名の55名が参加しました。

開会式では、NPO法人関東パラ陸上競技協会理事長であり、大会会長の花岡伸和さん、日本人初冬季・夏季パラリンピックで金メダルを獲得した超人パラアスリート 土田和歌子選手、パリパラリンピック車椅子マラソン銅メダリスト 鈴木朋樹選手が挨拶をしました。

花岡さんは「皆さん、自分で自分のことをやっていますか?やってなかったら今日からやりましょう!何か行動を起こせば必ず自分で決める力が身につきます。今日はそのスタートにしていただきたいと思います。みんなで頑張りましょう!」と参加者に呼びかけました。

競技用の車椅子「レーサー」

画像提供:Copyright ©  第43回 大分国際車いすマラソン -OBS大分放送特設ページ-
画像提供:Copyright © 第43回 大分国際車いすマラソン -OBS大分放送特設ページ-

競技では3輪タイプの競技用車椅子「レーサー」を使用します。

座席には正座で座り、腕の力と上半身でバランスを取りながら、平均時速30キロで走り抜けます。

競技用車椅子は軽量で安定性があることが重要とのこと。

スタイリッシュでカッコいいですよね。

こちらの選手のホイールはディスク型と呼ばれるものです。自分に合わせて「レーサー」をカスタマイズして大会に臨みます。

レーサーを見せて下さった女性は「競技を初めて4年です。普段から車椅子の生活ですが、車椅子マラソンは気分がすっきりして楽しいです」と溌剌した素敵な笑顔が印象的でした。

選手と一緒に白熱!

スケジュールは5km、10kmの後に2.5kmの記録会が行われます。

筆者は初めて車椅子マラソンを見ましたが、想像以上の速さに驚きます

画像提供:日産自動車(株)追浜工場
画像提供:日産自動車(株)追浜工場

周りからの「がんばれ!もう少し!」という声援が広いコース内に響き、力を出し切り、ゴールした瞬間に大きな拍手に包まれます。

招待選手の花岡さんや鈴木選手も伴走をしました。

関係者様は「声援は選手にとって大きな力になり、記録にも影響する」とのこと。皆で一緒に新記録を目指して、切磋琢磨する姿に感動しました。

笑顔の参加者

2.5kmの部に参加したジュニアの部(小学生)の中村咲良さん、鈴木希実さん、山田龍芽さん、五野葉奈さん、平井希実さん、冨詩美月さんです。

茨城県や東京都、神奈川県など横須賀市外から参加しました。

楽しかったと笑顔で話していました。

みんなで「頑張ったね!記録すごかったね!」と讃えあう様子に胸が熱くなりました。

横須賀市から参加

日産カップ追浜チャンピオンシップでは障がいがない方も参加できます。

約10年前に息子さんの車椅子マラソンの付き添いとして一緒に出場したことがきっかけで競技を始めた小林誠さん。

52歳になった今でも、日々練習を重ね、記録会に参加しています。

小林さんの車椅子を体験するタウンニュース横須賀記者 中東さん
小林さんの車椅子を体験するタウンニュース横須賀記者 中東さん

通常の車椅子と違い、車輪が「ハの字」になっているのは車椅子の回転性能を向上させるためのもの。

実際に筆者も体験させていただきましたが、軽くて小回りがききます。しかし、手だけで操作するのは非常に難しかったです。

参加者の皆さんがスイスイと走行していましたが、これほど大変だとは思ってもみませんでした。

それゆえに、皆さんの練習の積み重ねに脱帽です。

地域と共に・主催者の想い

過去の大会の様子
過去の大会の様子

関東パラ陸上競技会 山本功さんにお話を伺いました。

山本さんは日産の元社員で、車椅子マラソンを最初に企画し、選手を集めて2000年に日産カップを開催した人物。

競技者のすそ野を広げ、関心を持った人が陸上競技に参加できるように大会を企画・運営してきました。

毎年12月に全国車椅子マラソン「日産カップ追浜チャンピオンシップ」を開催。

以前は、追浜地域住民の皆様や関係団体等、日産従業員との協働運営で、追浜駅前を発着点にハーフマラソン(21・0975キロ)とチャレンジレース(7・0325キロ)を行なっていた時期もあったとのこと。

コロナ禍で、大会は中止や期間変更など、縮小せざるを得ない状況に。

昔は約100名ほどの参加者がありましたが、最近はかなり減ったと話します。

体験交流会で次世代に伝える

電気自動車で電力を供給
電気自動車で電力を供給

大会2日前、11月29日には、久里浜小学校と山崎小学校の子どもたちを対象とした車椅子体験交流会を5年ぶりに開催しました。

遊びの要素を取り入れながら実際に車椅子を体験します。

参加者の中には、車椅子マラソンを昔、見たことがあり記憶に残っているという教員が偶然いらっしゃったとのこと。

山本さんは「20年という長い歴史の中で、車椅子マラソンが市民の記憶や心に残り、今もなお主催者の想いが受け継がれたことに感激した」と話します。

多感な子どもたちの車椅子体験は、日常生活でバリアフリーへの気づきになり、将来につながっていくことでしょう。

日産が目指すもの

2023年の大会の様子
2023年の大会の様子

日産自動車株式会社追浜工場 人事総務部 桝本部長は、10年以上前にも車椅子マラソンの運営に関わり、その後、別の地域に異動。

今年、10年ぶりに追浜工場に帰ってこられ、GRANDRIVEでの記録会を懐かしそうに振り返ります。

「10年前とは追浜周辺も環境が変わりましたが、地元追浜で事業を展開する一企業として、地域と関わりながら、様々な形で活性化に寄与していきたい

誰もが共生できる社会の実現に向けて、真に持続可能な企業となることを目指して、今後も車椅子マラソンを通じて走る楽しさやパラスポーツの普及に努めていきたい」と話します。

車椅子の開発、製造を行うOXの車椅子がかっこいい!
車椅子の開発、製造を行うOXの車椅子がかっこいい!

当日は、車椅子の参加者をサポートするメーカーや企業が来られていました。

皆さんの思いについて後日、記事で紹介したいと思います。

日産カップ大会実行委員会事務局

横須賀市夏島町1番地 日産自動車(株)追浜工場

事務局電話番号:080-5642‐6051 FAX:046-865-8397
受付時間:平日 10:00~16:00


主催:日産カップ大会実行委員会・日産自動車(株)追浜工場(日産自動車単独開催)
共催:NPO法人関東パラ陸上競技協会

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地域クリエイター(横須賀市)

広報・営業・マーケティング歴約20年、ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の人々の温かさと魅力を伝えたい! 月間MVA2023年7月、2024年7月受賞 取材希望の方はSNSからお気軽にDMくださいね。

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