【下松市】ごはんが数倍美味くなる! 素材から製法までこだわった干物を「海産物問屋 橋本」で。
今回は菜さい来んさい! 下松店にある「海産物問屋 橋本」のご紹介です。
「海産物問屋 橋本」は菜さい来んさい! 下松店の入口そばにあるお店。
20年前から行商で商売をされていたお店は、海産物を中心に量販店で販売されていない商品や、百貨店や道の駅などで取り扱われるようなちょっといいモノが揃っています。
魅力的な商品が並ぶ中、筆者のお目当ては「干物」。
こちらの干物が美味しいらしいのです!
一番目立つ場所に並んだ干物。見た目もふっくらしていて、すでに美味しそうです。これは食べてみたい。
色々な種類があって迷いましたが、筆者は「まとうだい」と「サバみりん」をいただくことにしました。
まとうだいは4切れ入り。透き通るような白い身がきれい…。
焼くと、さらに身がふっくら。皮目はパリッ。
肉厚な身は箸を通すとすっとほぐれます。
干物ならではの塩味は白ご飯と相性抜群。
皮まで食べきりました…!
そして、サバみりん。
こちらもふっくら焼けました。
ほんのり甘いみりん味で、変な味の濃さがありません。
想像とは一味違った上品な味わいです。
優しい甘みのせいか、普段はお魚をペッと吐き出す我が家の未就園児も完食してびっくり。
食べてみると、評判通りの美味しさに満足。
せっかくなので、お店の方に干物についてお話を聞いてみました。
すると、びっくりすることがたくさん。この干物には歴史やこだわりが詰まっているのです。
まず、びっくりしたのは一から手作りされている…ということ。
山陰のものを中心に質のよい魚を仕入れ、それをすぐに加工、干す…。それを周南市福川にある自社加工場でされているそうなのです。
しかも、毎日です。
だからお店に並んでいるものは出来立て。
一度も冷凍・解凍をせずに店頭に並ぶので、余計な添加物や保存料などは不使用です。本当に安心安全。
海産物問屋 橋本商店で干物を製造されるようになったきっかけは、ずっと干物を仕入れていた長門市仙崎にある「田中商店」が従業員の高齢化などにより閉業されたこと。
田中商店の干物は、海産物問屋橋本で多くの方に愛されてきた看板商品の一つ。
その味を守るため、自社で田中商店の伝統技法、秘伝であるみりん液の独自配合などを受け継ぎ、2023年3月から新しい取り組みとして干物製造をスタートされたそうですよ。
海に面した瀬戸内でも干物を一から手作業で加工・販売しているところは珍しいそうですよ。
自社加工場の干物。早くも評判です。この違いは食べれば、きっと感じるはず…。
海産物問屋 橋本に並ぶものは、スーパーなどと比較すると少しお高めに感じるかもしれません。
それでも「買いたい」「食べたい」、毎日のごはんがうれしくなる、そんなちょっといいモノが揃っているお店です。
お話をうかがっている間もお客さんが途切れることが無いお店は、常連さんが多く、この場所で親しまれているのが伝わってきます。
それはきっと商品へのこだわり、その良さがそうさせるのではないでしょうか。
筆者がいただいた2種類の味の干物。
水と塩だけで作られたうす汐干し、伝統の味のみりん干し…。どちらの味も絶妙でしたよ。
興味のある方は、菜さい来んさい! 下松店に行かれた際に、ちょっとだけでも覗いてみてはいかがでしょう。
Instagram、HPでは商品が紹介されているので、そちらもぜひチェックしてみて下さいね。
お魚の大きさによりお値段が変動するそうです。記事中の写真にあるお値段は撮影当時のものですのでご了承ください。