ワタミがブラック企業だと呼ばれています。Yahoo!検索で“ワタミ”と入力すると“ブラック”のキーワードがサジェストの2番目に出てくるぐらいは黒いです。
それに我慢ができなくなったのか、それとも参院選に向けてなのか。先月末、ワタミの渡邉美樹会長が自社のデータをもとに「ワタミはブラック企業ではない」とする反論を発表しました。
ただまあ、いくら飲食サービス業の平均よりマシという数字を出したところで、2008年に女性社員を入社2ヶ月で過労自殺に追い込んだブラックな事実は変わらないんですよね。
今のようにワタミがブラック企業だと叫ばれるきっかけとなった、この過労自殺のことを忘れてもらっては困ります。
ちなみに、この事件について渡邉美樹会長はTwitterで次のようにコメントしていました。
1ヶ月あたり100時間を超える残業なのに「労務管理 できていなかったとの認識は、ありません」。
できていなかったから、女性は自殺にまで追い込まれたんです。何を言ってるんですか?
この炎上をきっかけに、渡邉美樹会長のブラックな言動がさまざまなところから発掘されるようになりました。
有名なのが、2006年放送の『日経スペシャル カンブリア宮殿』で村上龍氏と対談したとされるときのコメントです。
「無理と言ったことでも無理矢理やらせれば無理じゃなくなる」。黒い。黒いです。お前の血はなに色だ。
できれば動画から一語一句書き起こしたいのですが、残念ながら7年前のことですのでネット上にはソースなし。代わりに、以下のブログにそのときの対談を記録した本『カンブリア宮殿 村上龍×経済人』の該当ページが掲載されていますのでそちらをご確認ください。
和民の社長頭おかしい - VIPPER速報
ほかにも、社員に対して「ビルから飛び降りろ」と叱っているとのインタビュー記事もありました。
こういう世間一般の常識からは外れていることを当たり前のことのように語る、その言動こそがワタミをブラック企業だと言わしめる原因だと思います。
てなことを考えていたら昨日、週刊文春が「死ぬまで働け」と書かれたワタミの社内文書を発表しました。
ワタミがホワイト企業になれる日は来るのでしょうか。