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[訃報]日本を代表するラテン・フュージョン音楽の第一人者の松岡直也さん逝去

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

ピアニスト/作・編曲家 松岡直也は、平成26年4月29日午前10時22分に永眠致しました。(享年76歳)

2001年に病気がみつかり長い間この病と付き合うことになり、本人にとっての日常生活はつらい日々だったと思いますが、ファンの方々やミュージシャン及び関係スタッフ、家族に支えられながら大好きな音楽を続けてこれたことは、エネルギーをいっぱい頂き充実した音楽ライフが過ごせたことでしょう。

3月末ごろから体調が急変し入院することとなり病気と闘ってましたが病に勝つことはできませんでした。

しかしながら、2012年に音楽活動60周年を迎えられたことは自身にとっても奇跡あり、誇らしい輝きを手に出来たと思います。

今まで沢山の声援、誠にありがとうございました。松岡直也サウンドはこれからもメロディを歌いリズムを鳴り響かせ続けます!

松岡直也オフィシャルサイト

松岡直也&ウィシング・ライブ~音楽活動60周年記念~
松岡直也&ウィシング・ライブ~音楽活動60周年記念~

日本のラテン・フュージョンのパイオニアであり、半世紀以上にわたって第一線で活躍を続けた根っからのミュージシャンでもあった松岡直也さんが亡くなられました。

その情熱あふれるステージには何度か接する機会があり、ボクのプログレ系フュージョン指向をラテンにググッと引き寄せてくれたのが、松岡直也さんならではの独特のサウンドでした。

また、お小遣いで買った「太陽がくれた季節」の45回転ドーナツ盤、テレビから流れていた中森明菜「ミ・アモーレ」やテレビ朝日系列「ニュースステーション」テーマ曲、わたせせいぞう“ハートカクテル”のサウンド・トラックなどなど、ボクの身の回りには松岡サウンドがあふれていたことにいまさらながら驚いています。

♪松岡直也&ウィシング・ライブ Digest 「Fisherman's Break」〜「Noche Corriendo」

音楽活動60周年記念ライヴのもようを収めたDVDからのトレーラーです。

ご冥福をお祈りします。

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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