グルメ海外旅行記【最新版】カナダ・オンタリオ州の旅〈トロント編〉
カナダのオンタリオ州にあるカナダ最大都市のトロントと、世界三大瀑布(ばくふ)で有名なナイアガラへ旅行しました。行くまで知らなかった。カナダがこんなに魅力的だったとは!
連載でまとめる予定ですので興味のある方はぜひフォローをお願いします(こちら)。まずは「トロント」編です。
高度成長を続けるダイバーシティ「トロント」
トロントはオンタリオ州の州都であり、カナダ最大の都市です。世界中から移民が集まっていてトロントの人口の過半数を占めています。治安も良く留学先としても人気です。多様な文化を持つ人々が暮らすダイバーシティなのです。
中心部にはトロントのシンボルである「CNタワー」、高層ビルが立ち並ぶ大都会。
一方、公園や緑も多く、フェリーでわずか15分ほどで自然がたっぷり保護されているトロント・アイランドに渡れます。
また、多文化都市ゆえ、世界中のグルメも楽しめます。
実際に行ってきたトロントのおすすめスポットをぜひご覧ください。
CNタワー
カナダで最も有名なランドマークの1つである「CNタワー」は、1976年に完成しました。高さ約553mと現在では世界で3番目に高い電波塔です。展望台、展望レストラン、アトラクション、ショップがあり、トロントの眺望がたっぷり楽しめます。
・ルックアウト展望台
高速エレベーターであっという間に地上346メートルの展望台へ。ビルが小さい~!トロントは大都会です。かわいいカフェもありました。
・スカイポッド
c) CN Tower
「ルックアウト展望台」よりも高い地上447メートルの位置にあるのが「スカイポッド」です。手すりにつかまって体を倒し、斜めになった窓から景色を眺めるとまた違う見え方がします。
・グラスフロア
342メートルに位置する「グラスフロア」は床の一部がガラス張りになっていて、スリルを感じながら足元の景色を楽しめました。
・エッジウォーク
CNタワーのアクティビティの目玉は、地上116階のプラットフォーム(356メートル)を歩くスリル満点のアクティビティ「エッジウォーク」です。2011年には「最も高い建物の外側を歩くツアー」としてギネス世界記録にも認定されたそうです。
私は参加しなかったのですが、友人がトライ。特別なウエアに着替え、ハーネスをしっかりつけて安全に行われ、ここでしかできないすばらしい体験ができたそうです。
・レストラン360
「レストラン360」は円盤の床の部分がゆっくりと72分かけて一周する回転レストランです。トロントの景色が360度堪能できるのです。お料理は、地元産の持続可能な食材へのこだわりを持つシェフによるカナダ先住民料理をたたえる新メニュー。サーモンやチキン、カナディアンプライムリブなどが洗練された味わいで楽しめ、盛り付けもステキでした。
・ショップ
1階にあるショップにたくさんのグッズが販売されていました。トロントのマップがデザインされたTシャツを購入。
CNタワー(Canada National Tower)
301 Front St W, Toronto, ON M5V 2T6, Canada
公式サイト(外部リンク・日本語版)
チケットはいろいろな種類があり、ウェブ予約がお得です。(大人45カナダドル~)
トロントアイランド
5キロにわたり15の島が連なるトロントアイランド。緑がたっぷりでいい匂い。砂浜のビーチや桟橋もあり、リゾート感が満載です。
サイクリングツアーに参加しました。身長に合った自転車を用意していただき、ヘルメットをつけて少し練習すればスイスイ走れるようになりました。
そして自転車ごとフェリーに乗り入れ、15分ほどでトロントアイランドへ。トロントアイランドは北米最大の自動車乗り禁止地域なので(許可車のみ)優雅にサイクリングが楽しめました。
かつてここには8,000人もの人が生活していたそうですが、今ではその1/10以下。趣のあるコテージの集落や、今も使われているチャペル、校外学習などで使われているかつての学校、自然を生かしたの遊園地、ヨットの係留所などもあり、どこを撮っても絵になるステキな島です。充実の時間を過ごしました。
ISLAND AM BICYCLE TOUR
約3時間のガイド付き自転車ツアー
16歳以上 98カナダドル
子供料金あり
そのほかにもプランがあります。
公式サイト(外部リンク)
ロジャースセンター
「ロジャースセンター」は、世界初の開閉式屋根付き多目的スタジアムで、MLBの「トロント・ブルージェイズ」のホームスタジアムです。国際会議や展示場、コンサート会場としても使われています。
ショップには、トロント・ブルージェイズのグッズがたくさん売っていました。野球が好きな方へのお土産に喜ばれそうです。
セント ローレンス マーケット
「セント ローレンス マーケット」は、200年もの歴史がある元市庁舎を使った煉瓦造りの市場です。ナショナル ジオグラフィック誌により「世界最高のフードマーケット」に選出されました。生鮮食品、惣菜、みやげ物屋が並び、フードコートもあります。
カルーセル・ベーカリー
「カルーセル・ベーカリー」は、ピーミールベーコン(コーンミール付きの豚肉のくん製)サンドイッチの発祥のお店と言われています。サンドイッチといってもパンはバンズです。好みでマスタードやケチャップをつけて食べます。
シェフラーズ デリカテッセン&チーズ
「シェフラーズ デリカテッセン&チーズ」にて、オンタリオ州の生ハム、牛乳のチーズ、ヤギのチーズ、羊のチーズを食べ比べ。チーズは吸って口の中で転がしながら味わうそうですよ。
ポネス フーズ
市場が創立されたころからずっと続いているフルーツショップです。カナダでおいしかったものの一つがフルーツ。特にベリー類はフレッシュで最高!
マイクス フィッシュ マーケット
クリーミーなフレッシュオイスターは臭みナシ。サーモンもテイスティング。こちらの魚介類はレストランにも供給されているほどグルメなもの。店内でも食べられます。
100%ナチュラルのマスタードやさらっと上品な甘さのメープルシロップもおすすめです。
ほかにもたくさんお店があって、ここに一日居られそうなくらいでした。地元の市場って楽しいですね。
セント ローレンス マーケット
93 Front St E, Toronto, ON M5E 1C3
火~金 9:00~19:00
土 7:00~17:00
日 10:00~17:00
月 休み
公式ページ(外部リンク)
※フードツアー会社はこちら↓(試食込み3時間ほどで94カナダドル~)
CULINARY ADVENTURE CO.(外部リンク)
チャイナタウンとケンジントンマーケット
19世紀後半に開発されたトロントのチャイナタウンは北米最大級。多国籍民による多文化が集結し、アートもたくさん見られます。
こちらは20年以上前からあるという「The Garden Car」。背景の壁画や道路へのペイントもステキなフォトスポットです。
ケンジントンマーケットには歴史を感じるビクトリア様式の家屋や、多様な食料品店レストラン、アンティーク店などが揃っていて街歩きが楽しめました。
タコス101
タコスと甘い芋の揚げ春巻きのようなものと、ざくろジュースを食べてみました。
バナーズ ベイクショップ
ビーガン&グルテンフリーの焼き菓子店です。「オレオクリーミー」は、ほろほろのチョコクッキーでマシュマロをはさんだスイーツ。テイクアウトして夜中にぺろっと食べてしまいました。おしゃれでおいしいギルトフリーのスイーツ店でした。通えるものなら通いたい。
ウェリントン・マーケット
「ウェリントン・マーケット」は、2024年6月にオープンしたばかりの、トロント最先端をいくフード&ドリンクマーケットです。レストランやフードコートなど、おしゃれで美味しそうなうなお店がずらり。ラーメン屋さんもありました。
こちらはスーパー。日本では見かけないシリアルやドリンクを数点購入。円安が進んでいますが、物価は日本よりも少し高いくらいと感じました。(個人的見解)
イースト ティー キャン トロント
こちらのレストランでは洗練された中近東料理がいただけます。
フムス、タブレ、ファラフェル、ぶどうの葉、ムハンマラ、ババ・ガヌーシュと焼き立てのパンのセットにミントティー。豆やハーブがメインでヘルシーでした。
余った食事を持ち帰りたいときは、「コンテナ」というと容器がもらえます。カナダではほとんどのお店で持ち帰りができるそうです。「フードロス削減」の精神が根付いているのですね。
イースト ティー キャン トロント
The Well, 486 Front St W Lower Level unit 46-60, Toronto, ON M5V 0V2
11:00~21:00
公式ページ(外部リンク)
※フードツアー会社はこちら↓(試食込み3時間ほどで94カナダドル~)
CULINARY ADVENTURE CO.(外部リンク)
ディスティラリー歴史地区
ディスティラリー歴史地区は19世紀、イギリスの植民地時代に世界的な酒造所でした。赤煉瓦造りの建物が並び、カナダ国定史跡です。建物を生かしたおしゃれなギャラリー、ショップ、カフェ、レストランがあり、古いものと新しいものが融合していてなんともステキな雰囲気です。
アメリカと風景が似ているため約1700本の映画がこの地区で撮られているのだとか。博物館は当時の建築物を保護して展示しています。
ワイルドリー デリシャス アット ザ ディスティラリー
食品やキッチングッズなどのショップ併設のレストランでランチしました。「グリルドチーズサンド」は、パンの表面のチーズがバリバリでおいしい!オンタリオのプロシュート(生ハム)やチーズ、レーズン、ナッツなどの盛り合わせとともにクラフトビールも飲んでみました。
Wildly Delicious At The Distillery
11 Tank House Lane, Toronto, ON M5A 3C4
9:00~18:00
公式サイト(外部リンク)
街のいたるところにアート
街中は緑が多く、随所にアートがあります。新しい建物を作るときは必ずアートを含めることが決められているそうです。街歩きが楽しい!
バークジーパークのドッグ・ファウンテン(噴水)
3層になった円形の噴水に27匹の犬と1匹の猫の像が配置されていました。こんなかわいい噴水を今まで見たことがありません!
斜め前にあるビルを模写した壁面アート。
PATH(パス)
PATH(パス)はトロントの地下に広がる合計32km以上の地下街です。その中にショップが900店、飲食店が500店もあると言われています。新たにビルがどんどん建設されていて、お店やフードコートもすごい勢いで増えているそうです。
バンクシー
警官がピンクの風船犬を抱いているバンクシーの作品が、元あった場所に保管展示されています。美術館でもないのにホンモノのアートが飾られているとはナイス。また、上の左の画像は、新しい建物に古い建物の一部を含めています。
PATHの通路やビル内に給水機を見かけます。トロントでは水道水が飲めるので、気軽に水をチャージできます。(無料)
地元のスーパー Longos(ロンゴス)
ホテルの近くにスーパーがあったので行ってみました。
フルーツやお惣菜など圧巻の品ぞろえでした!買わなくても見るのが楽しいですよね。クッキーやパンケーキミックスを購入。
ティムホートン
「ティムホートン」はカナダ発のコーヒー・ドーナツチェーンです。現在カナダ国内に3,000店以上、アメリカに600店以上、韓国・インド・フィリピンなどにも出店しているそうです。
街を歩いているとかなりの頻度で見かけます。ドーナツやパンがショーケースにずらりと並び、コーヒーが安く飲めるので大人気。私も滞在中、複数店舗に入りました。
カナダのマクドナルド
カナダのマクドナルドはMのマークの真ん中に、赤のメープルリーフが入っているのがかわいい!ドリンクをオーダーすると紙コップが渡され、セルフで注ぎ飲み放題。
トロントユニオン駅
「ユニオンステーション」はカナダで最大規模の駅です。トロント・ピアソン空港と「UP EXPRESS」で結ばれています。朝夕の通勤ラッシュには多くの人がこの駅を利用。活気にあふれていました。夜はライトアップされていっそうステキ。
ホテル「フェアモント ロイヤル ヨーク 」
「フェアモント ロイヤル ヨーク」は1929年建造の歴史的な建物です。クイーンエリザベス2世やロイヤルファミリー、日本の皇室、世界中のVIPなども滞在される5つ星ホテルです。
生花のバラが惜しげもなく使われたアイコニックなオブジェ、時計台などが飾られた館内は宿泊せずとも一見の価値があります。
お部屋もアンティークな雰囲気でステキ。すでに大規模改修を終えていて、水回りなどはモダンクラシック。ネット環境も完備されています。
アメニティーはエコの観点から歯ブラシなどはありません。(もちろん日本より持参)コンセントはAタイプで日本と同じなのがうれしいですが、電流は110~120Vです。手持ちの家電はそのまま使えました。
館内Wi-Fiもありますが、今回も「WiFiBOX」のお世話になりました。本体の充電は手持ちのUSBまたはCケーブルでOK。またスマホなどの充電に対応した3タイプのケーブルを内蔵しているので、モバイルバッテリーとしても使えます。
WiFiBOXの公式ページ(外部リンク)※提供
レイン レストラン
ホテルの1階にあるレストランです。近郊の食材を積極的に使った欧風料理。ソースも味わい深く絶品料理の連続でした。オンタリオのワインと一緒に。サービスはフレンドリーかつ洗練されていました。さすが一流ホテルのダイニングです。
朝食もこちらで。ブッフェとセットメニューが選べました。ワッフルにメープルシロップをたっぷりかけていただきました。
おわりに
トロントはカナダで一番の大都会で、歴史・文化・アート・グルメなどがぎっしり詰まっていてとても楽しめました。また行きたいな。
次はナイアガラ編です。確実に読みたい方はプロフィールよりフォローしていただけますと幸いです。
長文のご拝読、ありがとうございました。
取材協力:
オンタリオ州観光局 日本語公式サイト
エア・カナダ 日本語公式サイト
※どちらも外部リンクです。