交流戦を除くと、過去15年のシーズン順位はこう変わる。リーグ内に限れば2位ながらCSを逃したのは…
セ・リーグの球団とパ・リーグの球団が試合を行う交流戦は、今から15年前に始まった。1球団の試合数は、2005~06年が36試合、2007~14年が24試合、2015年からは18試合だ。16年目となるはずだった今年の交流戦は、開幕が延期されるなか、4月半ばに中止が決まった。
下のリストは、交流戦を含むシーズン全体のリーグ順位と、そこから交流戦を除いた順位だ。例えば、2019年のセ・リーグは、横浜DeNAベイスターズ(71勝69敗3分/勝率.507)が2位、阪神タイガース(69勝68敗6分/勝率.504)が3位、広島東洋カープ(70勝70敗3分/勝率.500)が4位だったが、交流戦を除く125試合の勝率は、横浜DeNAが.496(61勝62敗2分)、阪神が.521(63勝58敗4分)、広島東洋は.528(65勝58敗2分)。2位と4位が入れ替わる。広島東洋は交流戦で5勝12敗1分。12球団唯一の勝率3割未満(.294)に終わり、リーグ内の対戦勝率は2位ながら、クライマックスシリーズ進出を逃した。
交流戦の試合数が1球団18試合となった、2015年以降の5シーズン中、セ・リーグでシーズン全体の上位3球団と交流戦を除く上位3球団の顔ぶれが一致しなかったのは、2015年と2017年に続き、昨シーズンが3度目だ。
一方、過去5シーズンのパ・リーグにおける上位3球団の不一致は、昨シーズンだけ。これも、勝率の上下は入れ替わってはいない。シーズン全体で3位の東北楽天ゴールデンイーグルス(71勝68敗4分/勝率.511)と4位の千葉ロッテマリーンズ(69勝70敗4分/勝率.496)は、交流戦を除くと、どちらも61勝60敗4分、勝率.504となる。交流戦以外の順位を3位タイとせず、千葉ロッテを3位、東北楽天を4位としたのは、両球団の直接対決で千葉ロッテが13勝10敗2分と勝ち越しているためだ。2016年のセ・リーグ2位と3位、2015年のセ・リーグ1位と2位も、これと同様。2014年以前にも、こうしたケースは存在する。