パウンド・フォー・パウンドと呼ばれてもおかしくないWBAライト級チャンプ
WBAライト級チャンピオンのジャーボンテイ・デービスとWBAスーパーフェザー級王者、ラモント・ローチとのファイトが3月1日に決まった。場所は、ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズセンター。
3階級制覇を含み、5度の世界王座に就いているボルチモア出身のデービスは、パウンド・フォー・パウンドと呼ばれてもおかしくない素材だ。が、私生活の乱れから、何度も警察沙汰となり、ボクシングジャーナリズムから高い評価は得られていない。
そのデービスは、今回の試合に向けた記者会見で言った。
「3月1日がやって来る。そこで俺たちは踊るよ。誰もが俺の足跡を知っているだろう。俺はそれほどヤツの試合を見ていない。が、ヤツと一緒にジムに通っていたので、彼の動きは理解している。キャンプ中に、ヤツの最新情報を入手するよ。間違いなくタフで、狡賢いファイターだな。子供の頃からそんな能力を持っていたよ。我がチームはローチのベストを引き出し、そのうえで圧倒するよ。
俺は万全な状態でリングに上がるよ。ボクシングだから、何が起こるか分からない。ボクサーは夜に休息を得るが、試合で優位に立つためにあらゆることをしなければならない。
言い続けてきたことだが、ローチは家族を会場に連れてこないほうがいい。彼は仲間かもしれない。しかし、戦わねばならない。彼が誰と過ごすなど関係ない。誰も俺の感情を止められはしない。
俺はボルチモアの代表ってだけじゃなく、世界中の象徴だ。何かを経験しているすべての人。もし他者があなたに疑いの目を向けたり、危険に晒されていると感じるなら、俺はあなたのため戦うよ。
俺はボルチモア出身で、彼はワシントンDC出身。なので、因果がある。俺は常に 、DCも故郷だと感じている。なぜならアマチュア時代、DCの選手たちを蹴散らす必要があったんだ」
傑出した存在であるデービスには、これといったライバルが見当たらない。ローチがアマチュア時代に鎬を削った相手だといっても、下のクラスの選手である。どんなモチベーションでキャンプをこなすのだろうか。