アメリカのイラン核合意への復帰交渉(2)
両国が面子にこだわるのは、それぞれ国内に合意に反対の勢力が存在しているからです。バイデン大統領の場合には、議会の動向が気にかかります。というのはアメリカ議会にはイラン核合意に対する根強い反対があります。それはイスラエルが特にネタニヤフ首相が反対しているからです。同首相によれば、この合意ではイランの核兵器開発は阻止できないのです。イスラエルを支持するアメリカ議員の多くが、この議論に同調しています。野党の共和党は、もちろんですが、バイデン大統領の民主党の議員の間にも、反対論があります。
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