【京都市伏見区】2022年、久しぶりに行われた藤森神社の駈馬神事に初めて行ってみた。
勝運と馬の神様として有名な藤森神社。毎年5月1日〜5日の期間は藤森祭が行われています。新型コロナウイルスの影響でここ2年ほどは神事が縮小されたり無観客で行われたりと地域の皆さんが神社に集まることができない状態だったのですが、2022年は完全復活とまではいかないまでも、神事が開催されるということで...これは行くしかない!
お祭りの目玉は「駈馬(かけうま)神事」
約200mの参道を猛スピードで疾走しながらアクロバティックな曲芸を披露する駈馬神事。室町時代に御所を警備する武士たちが馬術の腕前を神前に奉納したのが始まりとされており、1200年の歴史をもつ伝統行事です。(※昨年行われた無観客での駈馬神事の様子↓)
当日、開始時間前から参道はすごい人で埋め尽くされていました。観覧初心者の筆者は30分前についた時点でだいぶ南寄り(公園あたり)にスタンバイ。しかしここでは曲芸がほぼ見えないことが後に判明...。
そのかわりにこちらはスタート地点でもあるので乗子さんやお馬さんの表情をしっかりと見られるという利点もありました。乗子さんの緊張感溢れる表情、時折親族の方に手を振る姿にほっこりしながら始まるのを待ちます...。
お馬さんが近い! 近い〜!
準備が整うとあっという間に駆け出して行ってしまいました。速い! 速すぎる!!
速すぎて素人が撮る写真はもうこんな状態。中盤で少し移動することができたので無事に「技」を実際に見ることもできました。
駈馬の技とは!
・手綱潜り (敵矢の降りしきる中駈ける技)
・逆乗り (敵の動静を見ながら駈ける技)
・矢払い (敵矢を打払いながら駈ける技)
・横乗り (敵に姿を隠して駈ける技)
・逆立ち (敵を嘲りながら駈ける技)
・藤下がり (敵矢が当たったと見せて駈ける技)
一字書き (前線より後方へ情報を送りながら駈ける技)
※技の詳細(画像あり)は藤森神社のHPにてご覧いただけます。
これだけの技が不安定 かつ一直線に疾走する馬の上で表現されるから驚きです。技によっては後ろを向いたり、両手を離したりするなんて...! この体を張った素晴らしい神事をずっと守り継いでくださっている保存会の皆さんには感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。また来年も無事に神事が執り行われますように...。
やはり技をしっかり見たい人は参道中盤、関係者席の向かいあたりがおすすめです。本殿側は本殿側の見どころがあり、爆走してくるお馬さんを綱や体を張って止めるという迫力ある場面が見られるのでそれもまた良し! 来年行かれる方はご自身でお好みの場所を見つけてみてくださいね!
藤森神社 藤森祭 5月1〜5日
場所:京都市伏見区深草鳥居崎町609
毎年5月5日に神幸祭・武者行列・駈馬神事が開催されています。