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サムスン球団発足43年目で初の観客100万人突破 24歳のエースが11勝目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
リーグトップタイの11勝目を挙げたウォン・テイン(写真:サムスンライオンズ)

14日のKBOリーグは1試合が雨で中止。4試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

サムスンライオンズ-KTウィズ(テグ)はウォン・テイン(サムスン)、ウイリアム・クエバス(KT)両先発の投手戦に。

1-1で迎えたサムスンはクエバスが降板した7回裏に四球と盗塁、捕手の悪送球で無死三塁のチャンスを作ると、1番キム・ジチャンのバントを投手が一塁に悪送球。サムスンが1点を勝ち越した。

再び無死三塁となると、2番ユン・ジョンビンのセカンドゴロを二塁手が弾いて三塁走者が生還。サムスンはKT守備陣の3失策によりノーヒットで2点を挙げて3-1とした。

サムスンの先発ウォン・テインは7回2/3、100球を投げて被安打4、失点1。抜群の制球力と右打者の胸元への勢いのある直球で空振りを誘った。

試合はサムスンが3-1で勝利し3連勝。24歳でチームのエースのウォン・テインはリーグトップタイの11勝目(6敗)を挙げた。敗れたKTは4連敗。

映像:ウォン・テインの投球(KBO公式YouTubeチャンネル)

◆「サムスン初の観客100万人」

この日テグサムスンライオンズパークには2万435人の観客が集まり、球団発足43年目で初めて、本拠地観客動員数が100万人を突破した。

2016年に開場した同球場の収容人員は2万4000人で、今季の1試合平均の観客数は1万7495人。1982年から2015年まで使用した前本拠地球場の収容人員は1万人ほどだったため、当時は全試合満員であったとしても100万人に届くことは不可能だった。

今季のKBOリーグは過去最速で総動員数が800万人に到達。前年比約34%増加している。

◇8月14日(水)の結果

・トゥサン 2 - 12 ロッテ(チャムシル)

 勝:キム ジンウク

 敗:バラゾビック

・キウム 2 - 1 KIA(コチョク)

 勝:チュ スンウ

 敗:チョン ヘヨン

・ハンファ 9 - 5 LG(テジョン)

 勝:ハン スンヒョク

 敗:キム ヨンジュン

・サムスン 3 - 1 KT(テグ)

 勝:ウォン テイン

 敗:キム ミンス

・NC 中 止 SSG(チャンウォン)

 勝:

 敗:

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「サムスンが再び助っ人打者入れ替え」

サムスンがルーウィン・ディアス内野手と契約を結んだと発表。サムスンは先月、デビッド・マキノン内野手(元西武)に代わってルーベン・カルデナス外野手を獲得するも、6試合出場後に腰痛を訴えて離脱した。

カルデナスは復帰するも緩慢な守備により懲罰交代となると、再び不調を訴えたため、球団は同選手との契約解除を決断。新たな外国人野手獲得に至った。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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