経営難のシャープが「RoBoHon」を生み出した意義 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.150
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2015/10/10(vol.150)
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《目次》
1.経営難のシャープが「RoBoHon」を生み出した意義
━━発熱の課題を乗り越えられるかが成功のカギ
2. 宮内社長「PHSの新機種はあまり出てこないと思う」
━━音声通話重視のユーザーはガラホに乗り換えられるのか
3. UPQがビックカメラグループ150店舗で全国販売へ
━━スピード経営で掴むチャンスと一人社長の危うさ
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.経営難のシャープが「RoBoHon」を生み出した意義
━━発熱の課題を乗り越えられるかが成功のカギ
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今年のCEATEC、ソニーや東芝、NTTドコモなどが出展を取りやめ、盛り上がりに欠けるかと思いきや、シャープのモバイル型ロボット電話「RoBoHon」の登場に度肝を抜かれてしまった。
6日のプレスデーでシャープが新しい通信機器分野に参入する記者会見を開くと案内があったのだが、場所はもちろん幕張であり、午後にminoeが記者会見を開催するとあって、正直、シャープの会見に行くかどうかかなり迷っていた。しかし、前の週に広報さんから「石川さん、絶対に来てください!」という熱いラブコールを受けたので、何とか時間をやりくりして幕張に行ってみた。そうしたら、予想を遙かに超えるRoBoHonの登場で胸が熱くなってしまった。
ここ最近、シャープといえば、リストラや液晶部門を売却する、しないといった暗い話ばかりが続いていた。実際、シャープでお世話になった複数の人から、シャープを辞めるというメールをもらったばかりだったりもした。
しかし、RoBoHonを見て、「他が作らないものを作る」というシャープの魂を見た気がして、嬉しくなってしまった。RoBoHonを作れるのはスマホをやっているシャープだからこそである。
本来ならば、アイボをやり、Xperiaも手がけるソニーがやるべき製品ジャンルのような気もするが、他社に先駆けてシャープが発表した意義は大きいだろう。
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