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総人口は1億2614万6000人…日本の人口推移を振り返る

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
日本の人口はどのような推移を見せているのか。人口推計から確認する(写真:アフロ)

複数の調査結果を基に国勢調査の補完的な役割として、日本の人口動向の推計値を算出している、総務省統計局の人口推計。この人口推計を基に、日本における総人口の動向を確認する。

人口推計では日本に住む日本人(日本国籍保有者)の人数に加え、外国人(日本国籍非保有者)も合せた総人口も収録されている。今回は総人口をベースに確認を行う。次に示すのはデータを取得可能な1920年以降、年次確定報の最新値となる2020年分までの日本の総人口の推移。

↑ 日本の総人口(人口推計、人)
↑ 日本の総人口(人口推計、人)

↑ 日本の総人口(人口推計、今世紀限定、人)
↑ 日本の総人口(人口推計、今世紀限定、人)

もっとも古い値となる1920年時点の総人口は5596万3000人。これが1926年には6000万人、1936年には7000万人を超える。戦中は多少の人口減が生じるも、戦後に入って1967年には1億人を超え、2008年には最大値となる1億2808万4000人を記録。以降は少しずつ減少し、直近の2020年では1億2614万6000人となっている。

これを男女別に見たのが次のグラフ。戦時中から戦後混乱期にかけては男女別の調査結果報告が行われなかったために空白となっている。

↑ 日本の総人口(人口推計、男女別、人)
↑ 日本の総人口(人口推計、男女別、人)

戦前はほとんど男女差は無かったものの、太平洋戦争にかけて男性が減り女性の方が多くなる。戦後に入ってからは女性がやや多い状態が継続し、1990年代以降はその差が開く形となっている。

この状況を分かりやすくするため、総数に占める男女それぞれの比率を算出した結果をグラフにしたのが次の図。

↑ 日本の総人口(人口推計、総数に占める比率、男女別)
↑ 日本の総人口(人口推計、総数に占める比率、男女別)

縦軸の最低値が47%、区切りが1%単位なのでさほど大きな差ではないのだが、戦前はむしろ男性の方が多い状態だった。日中戦争から太平洋戦争にかけて男性数が大きく減るに従い比率も下がり、1937年には男女数が逆転し女性の方が多くなる。その後、戦中から戦後の混乱期を経て計測が再開された1947年には女性比は51.18%を記録する。

戦後は男女の差は縮まるが女性が多い状態は継続し、1980年代後半からは再び差が開く形で女性比率が大きくなる傾向が生じている。公衆衛生の普及や医学の進歩に伴い寿命が延び、元々長命な女性がより大きな恩恵を受け、結果として長生きしている女性が多くなっているのが実情ではある。

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グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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