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【川崎市麻生区】麻生区SDGs推進隊 川崎市長にサステナブルマップを進呈

ねこさとPライター&エディター/ロコっち新百合ヶ丘編集長(川崎市)

麻生区の小中学校に通う児童と生徒で構成された「麻生区SDGs推進隊」が、昨年から制作を進めていたサステナブルマップを完成させ、川崎市の福田市長に進呈しました。

こちらの訪問は、今年1月に開催された「麻生区SDGsフォーラム」で、子どもたちが「地図が完成したら届けたい」と市長に直談判したことから実現。

当日は川崎市役所の18階にある講堂に16名が集まり、福田市長にマップを手渡したあと、意見交換の場が設けられ、「ミートフリーデイを給食にも取り入れてほしい」「自然を守ることと街を発展させることは逆のイメージですが、どうバランスをとれば良いのか」「ボッチャの大会を川崎北部でも開催してほしい」といった意見が子どもたちから飛び出しました。

メンバーが実際に足を運んで調べた企業をはじめ、普段の生活の中で気付いたSDGsの取り組みを洗い出し、51ヶ所をマーキング。来年度はデジタル化を目指します。
メンバーが実際に足を運んで調べた企業をはじめ、普段の生活の中で気付いたSDGsの取り組みを洗い出し、51ヶ所をマーキング。来年度はデジタル化を目指します。

子どもたちの真剣な眼差しと鋭い質問を受け、丁寧に質問に答える福田市長。「本当の意味での街の発展は、施設だけではなく心のバリアフリーを心掛けること」という市長の言葉に大きくうなずくメンバーも。
子どもたちの真剣な眼差しと鋭い質問を受け、丁寧に質問に答える福田市長。「本当の意味での街の発展は、施設だけではなく心のバリアフリーを心掛けること」という市長の言葉に大きくうなずくメンバーも。

そして、「色々な取り組みをしている会社があるのだなということを知りました」というメンバーの言葉を受けた市長は、「全部が繋がっているんですよね。意見の違いも、“そうか。そういう考えもあるのか”と認め合うことで、街はきっと良くなります」とメッセージを送りました。

最初は緊張した様子の子どもたちも次第にリラックスし、市長を囲んだ記念撮影では笑顔が見られました。
最初は緊張した様子の子どもたちも次第にリラックスし、市長を囲んだ記念撮影では笑顔が見られました。

最後に、18階から見下ろせる景色を市長が自ら案内。「あの建物は何ですか?」と子どもたちから次々飛び出す質問に「あれはね」と、ひとつひとつ優しい口調で答えてくださり、自分たちが生まれ育った麻生区とはまた違った街並みをじっくり目にした子どもたちは、川崎市の奥深さを改めて感じたようでした。

あいにくの雨模様で遠くまでは見渡せませんでしたが、市長が様々な施設を説明してくださったおかげで街の様子を知ることができました。
あいにくの雨模様で遠くまでは見渡せませんでしたが、市長が様々な施設を説明してくださったおかげで街の様子を知ることができました。

今年度の「麻生区SDGs推進隊」の活動は、この日で終了となり、6月からは新メンバーの募集がスタート。ですが推進隊に“卒業”はなく、希望する限り活動を続けても構わないため、現メンバーのほぼ全員が再び推進隊を続ける予定です。

新たなサステナブルマップ作りに加え、来年度は大人と一緒に推進隊の運営を行ったり、撮影やSNSの発信などを行う広報チームを結成するなど、自分の得意なことを生かしながら推進隊に関わることを表明した子どもたち。

新たなメンバーが加わった時、彼らにどんな化学反応が起きるのか、今から楽しみです。

麻生区SDGs推進隊
川崎市麻生区民による団体「あさおのSDGs」により結成。

小学校4年生~中学生までのメンバーを募り、麻生区のSDGsを可視化するサステナブルマップを制作。
結成からわずか半年で、第3回SDGsクリエイティブアワード「SDGsローカルアクション映像大賞」、静岡市SDGs連携アワード「ユースアクション部門賞」を受賞。

6月には「麻生区SDGs推進隊」の新メンバーの募集もスタートする。

SNS:インスタグラム フェイスブック ツイッター

推進隊のイメージビデオはこちらの関連記事をご覧ください→「麻生区SDGs推進隊のプロモーションビデオが完成」

ライター&エディター/ロコっち新百合ヶ丘編集長(川崎市)

編集プロダクションを経て、フリーのライター&エディターとして活動。エンタメ系雑誌での執筆のほか、地域ポータルサイト「ロコっち新百合ヶ丘」の編集長を務める。プライベートでは二児の母。ねこ好き、テクノ好き。DJ検定4級。

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