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現役女子大生はなぜ美ボディに目覚めたのか。韓国フィットネス界の新女神イ・フィジンとは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
イ・フィジン(写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

日本では近頃、芸能界で活躍する現役女子大生たちが増えているような気がする。

もともと現役女子大生タレントは多かったが、先日“始球式騒動”があった稲村亜美やはるかぜ.、☆HOSHINOなどグラビアアイドルをはじめ、現役女子大生タレントの星名美津紀や、現役女子大生シンガーのましのみなど、学業と並行して芸能活動を行なう“現役女子大生”たちを目にする機会がいつになく多い。

韓国でも、芸能界で活動する女子大生は珍しくない。

例えば、ガールズグループWonder Girlsの元メンバーであるヘリムは韓国外国語大学に在学中だし、少女時代のスヨンとユリは中央(チュンアン)大学、ユナとソヒョンは東国(トングク)大学に在籍しながらアイドル活動を行っていた。

また、“美しすぎる女子大生”の決定版といわれる大学生活・文化情報誌『大学 naeil(ネイル・明日の意味)』で表紙を飾ったことがきっかけで芸能界デビューする女子大生も珍しくない。

(参考記事:“美しすぎる女子大生”の決定版!! 韓国の大学生向け雑誌の表紙モデルがスゴイ!!)

そんな韓国で最近、気になる女子大生が登場した。イ・フィジンがその人だ。

現在、名門・梨花(イファ)女子大学の舞踊科で現代舞踊を専攻している彼女。韓国舞踊やバレエなども学んでいるというが、イ・フィジンには舞踊家以外にもう一つの顔がある。

彼女は、昨年9月に韓国最大のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』に初めて出場し、フィットネス部門1位、コマーシャルモデル部門1位を受賞。同年11月には、韓国代表としてラスベガスで行われた『マッスルマニア』世界大会にも出場した“マッスル美女”であり、現在はフィットネスモデルとして活躍しているのだ。

(参考記事:【画像あり】キュート&セクシーな現役女子大生“マッスル美女”イ・フィジンのSNSがスゴい!!

『マッスルマニア』とは、ボディビル&フィットネスで鍛えた肉体美を競う大会として1991年にアメリカで始まり、イギリス、ブラジルはもちろん、かつては日本でも地区大会が行われたイベントである。

同大会からは、韓国のフィットネス人気の火付け役となった“奇跡のDカップ女神ボディ”ユ・スンオクをはじめ、健康的でセクシーな“マッスル美女”が数多く輩出されてきたが、イ・フィジンもまた、この大会をきっかけに一躍その名を知らしめた一人だ。

最近は韓国で、“フィットネス界のビーナス”とも称されているイ・フィジン。名門大学出身で舞踊家なのにマッスル美女という、どこか釣り合わないイメージギャップが気になって取材を申し込み、ソウルでインタビューすることができた。

“ラスベガス・グラビア”も話題に

「昨年9月に『マッスルマニア』で受賞してから、生活ががらりと変わりました。トレーニングをしている方々をはじめ、声をかけてもらえることが増えましたね。一番喜んでくれたのは、父と母です。私が取り上げられた記事は欠かさずチェックしているらしく、とても力をもらっています」

まずは『マッスルマニア』での受賞の感想について問うと、イ・フィジンはうれしそうにこう話した。

最近は、見事なボディラインが話題を呼んだフィットネス専門誌『MAXQ』の“ラスベガス・グラビア”の撮影をはじめ、フィットネス関係の仕事のオファーも増えているという。

同大会の影響力とイ・フィジンの人気ぶりがうかがえるが、彼女は今年1月には、『2018マッスルマニアの夜』と題された授賞イベントで、“美しすぎる女教師マッスル美女”と呼ばれるアン・インソンとともに、新人賞も受賞したという。

「新人賞は人生で一度しか受賞するチャンスがない賞なので、より一層、貴重に感じました。この賞を受賞したことで、初心に戻れた気がします。運動を始めた頃のトキメキが蘇りました」

“美ボディ女神”の祭典に臨んだ理由

そもそも、彼女がフィットネスを始めた理由は何だったのか。

梨花女子大学という名門大学で現代舞踊を専攻する彼女が、フィットネスの世界に足を踏み入れることになったキッカケが気になった。

「舞踊をしているので、もともと常にスタイルを保たなければいけないという強迫観念はありました。でも身体を鍛えようと思ったのは、大学2年生のときに大学を休学したころです。

自分と向き合いたくて休学したのですが、その時期にスタイルをキープするためにジムに行ったんです。そこでウェイトトレーニングをするうち、しっかりと鍛えた美しい身体をつくりたいと思うようになって。

舞踊をしていればボディラインは細くなりますが、筋肉は付きません。一度、綺麗に割れた腹筋を作ってみたくなったんです。それで、『マッスルマニア』への出場を決めました」

自身が思い描く理想的な美ボディを作りたい。そんな思いから『マッスルマニア』に出場し、見事に入賞したわけだが、初めてのステージに不安はなかったのだろうか。

「特に不安や抵抗はなかったですね。もともと舞台に立つのが好きなんです。幼い頃から明るく活発な子供で、よく人前で歌を歌ったり踊ったりしていました。その性格は今も変わっていないみたいです(笑)。

でも、舞踊のステージと比べると、『マッスルマニア』の舞台は特別でしたね。舞踊以外でステージに立つのは初めてだったので、すべてが新鮮で、楽しかったです」

たしかに、韓国メディアが撮影した大会当日の写真を見ても、イ・フィジンの表情は心からステージを楽しんでいるように見える。

(参考記事:写真18連発!! 韓国“美ボディ女神”の祭典をプレイバック!!

だが、彼女とって『マッスルマニア』は、単に楽しいだけの大会ではなかったという。イ・フィジンはこう続ける。

「『マッスルマニア』は、私の人生のターニングポイントになったと思うんです。オファーをいただくなど生活も変わりましたが、私自身のマインドも考え方も変わりました。大会に出る前と後では、違う世界に生きているような感じ。視野も広がり、活動の幅も広がって、今は毎日が充実しています」

『マッスルマニア』での受賞をきっかけに、人生が一変したと話すイ・フィジン。

だからこそ、同大会で入賞を果たすまでに、彼女がどのような努力を重ねてその美ボディを作ったのかが知りたくなった。(つづく)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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