【依存症を治すコツ】「性依存など、依存症を治すために、もっとも大切なこと」をお伝えいたします。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
私は、愛知県は名古屋市内でカウンセリングルームを構えている心理カウンセラーですが、もっとも多く訪れるクライアントは、「ただ私の話を聴いて欲しい」とおっしゃる人であり、その次が社交不安症(対人恐怖症)の人であり、その次が依存症の人です。
ひとくちに依存症と言っても、さまざまな依存症があります。
アルコール依存症、ギャンブル依存症、性依存症、スマホ依存症、薬物依存症、食依存症(過食・拒食や肥満)、子ども依存症(子どもに対する過干渉)等々です。
上記の中で、もっとも多く、私のカウンセリングルームにご来室される方は、性依存症の方です。性依存症は、「痴漢や盗撮がやめられない」から始まって「のぞきや露出がやめられない」「下着泥棒がやめられない」「風俗通いがやめられない」「出会い系サイトへの出入りがやめられない」「過度にオナニーしてしまう」「強制わいせつがやめられない」「児童に対するイタズラがやめられない」など、多岐にわたっています。
どうして、私のカウンセリングルームには、性依存の方が多く訪れるかと言うと、私がカウンセラーとして、実績と経験が豊富だということもありますが、性依存は、他の依存症と違って、それを治す知識や能力を持っている人や組織やグループが、世の中に少ないからだと思います。
私は、やめられない癖をやめさせるのが得意なカウンセラーです。
ちなみに精神科医は、依存症を治すことにおいては、無力であることがほとんどです。たとえば、世の中には、盗撮で警察に捕まって落ち込んでいる患者さんに対して、漫然と抗うつ薬を投与しているだけの精神科医は、驚くほど多く存在していますが、それで依存症が治るわけがありません。
患者さんは、「この薬さえ飲めば、痴漢が収まる、もしくは性欲が収まる」と思っているようですが、それは大きな誤りです。抗うつ薬を飲めば、ただ落ち込んでいる気持ちが、少しばかり回復に向かうだけです。
あなたが依存症かどうか知ることが出来る、極めて簡易なテストをご紹介します。
1.「やめなければいけない」と思いながら、やってしまうことはありますか?
2.他人が、あなたの依存行為を非難したことがありますか?
3.自分の依存行為に関して、後悔に似た気持ちを持ったことはありますか?
4.ストレス解消のために、依存行為をしたことがありますか?
上記4つに、「はい」と答えたあなたは、依存症の可能性が極めて高いです。
上記の質問に、1~3ほど「はい」と答えたあなたは、依存症の可能性があります。
上記の質問に、ひとつも「はい」と答えなかったあなたは、依存症の可能性が少ないです。
続いて、
性依存も含めて、依存を治すカギは、下記の4つです。
1.環境を整えること。
2.心を整えること。
3.脳を整えること。
4.上記3つを継続させること。
以上です。
環境を整えるとは、パチンコ依存症で言えば、パチンコ屋の前を通らない、財布に1,000円以上入れておかない等があります。←まだまだ他にも方法はございます。
心を整えるとは、パチンコ依存症で言えば、「もう2度とパチンコしない」と誓う、「今までパチンコをすることによって、失った数々のものを思い出す」等があります。←他にも方法はたくさんございます。
脳を整えるとは、「睡眠をしっかり取る」「身体にいい物を適量食べる」「適度な運動をする」等があります。←他にも強烈な良き方法がございます。
継続させるとは、やめ続ける努力を怠らない、自助グループもしくは専門家の所に定期的・継続的に通い続ける…ということです。
私のカウンセリングルームに、定期的・継続的に通われているクライアントで、「またやってしまった」という方は、ほとんどいません。またやってしまう方のほとんどは、途中で、自己判断で、勝手に通うのをやめた人ばかりです。
私は、またやってしまって、嘆いている人を見るたびに、非常に残念で哀しい気持ちになります。「ああ、この方も、しっかり定期的・継続的に通いさえすれば、またやらずに済んだのに…」と思わざるを得ません。
依存症を再発させないよう、どうぞ時間と労力をお金をかけてください。
「治すんだ」という気持ちと行為を、自分の生活の中で、優先順位の上位に置いておいてください。そうすれば、あなたは、あなたの持つ強固な依存症も、きっと寛解させることに成功することでしょう。
※ 寛解とは、完治という意味ではなく、やらない状態が維持・継続されていることを言います。
・痴漢や盗撮を再発させ、罰金50万円。
社会的地位と信用を失い、自己肯定感が下がる。
・毎月カウンセリングに5年間通う。カウンセリング料60万円。
社会的地位と信用を取り戻し、自己肯定感が上がる。
※ カウンセリング料は、実際は、もっと少ないことがほとんどです。何故なら、クライアントが落ち着いたら、カウンセラーと話し合って、隔月通いになることが多いからです。
上記、あなたは、どちらを選びますか?
よーく、考えましょう。根拠のない「もう2度と、俺は、絶対にやらない自信がある」等という気持ちは、持つものではありません。←再犯して捕まった人の多くは、無意味な自信を持った人ばかりである…という事実を、どうぞ忘れないようにしてください。
最後に、下記の言葉をご紹介したいと思います。
依存は、否認の病気です。←これは、「自分は依存症なんかじゃない!」と思う病気…という意味です。
依存症者は、嘘をつきます。←依存症者は、他人にも自分にも嘘をつきます。そして、その嘘に、自分自身が騙されることも少なくないです。「俺は触ってなんかいない。偶然、相手の女性の尻に手が触れただけだ」等々。
私は、自分の症状に向き合い、依存症を寛解させた人のことを、心の底から尊敬しております。どうぞ、一刻も早く、専門家の元を訪れることを、お祈り申し上げます。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。