【さいたま市緑区】ブランド誕生から51年…国道463号沿いのオートクチュール店が閉店へ
地域ニュースサイト号外NETライター(さいたま市浦和区・緑区)のmamieです。
国道463号 越谷街道沿い、原山エリアにある、婦人服のオートクチュールとプレタ(プレタポルテ)のお店「MODE Taka(モード タカ)」。
店舗の向かい側には、パナソニックの店「L・MEDIA ヒマワリ」や、讃岐うどん「三代目 たれ半」があります。
「MODE Taka」は、今年で創業51年を迎える老舗ブランドです。また、店舗兼とアトリエとなっており、店内には、国内外から集められた高級なテキスタイル(海外のテキスタイルがメイン)も数多く揃えられています。そして、店内には、ペットの猫ちゃんたちもおり、女性店主とともに出迎えてくれます。
店主がデザイン、パターン、テキスタイルの仕入れ、そして縫製まですべてをお一人で担当されている「MODE Taka」は、創業当初は、婦人服の注文専門店(完全オーダーメイドのオートクチュール)としてオープンされ、注文の多かったときには、お針子さんもいらしたとのこと。途中から、プレタポルテの販売もされているそうです。
アパレルブランドでは、企画を担当するMD(マーチャンダイザー)、デザインを担当するデザイナー、テキスタイル等の仕入れを行うバイヤー、パターン(洋服を作るために必要な型紙)を作るパタンナー、縫製を担当する縫製技術者(ソーイングスタッフ)がいることが多い(ブランドによっては外注の場合もあります。)ですが、「MODE Taka」ではそれらをすべて店主お一人で行っています。
オートクチュールは、もはや芸術品のような感動があります。
このデザインにした意味は? なぜこのテキスタイルを選んだ? 衿の形はどうしてこの形? 袖の丈や幅の意味は? ここにポケットを付けた意味は? なぜここで切り替えをしてある? なぜこのボタンにしたの? 裏地を付けた意味は? etc.etc...
店主が込めたその想いを、直接伺うのではなく、着こなしながら、一つ一つのその意味を紐解いていくのもまた、オートクチュールの楽しみの一つです。
十数年ほど前からは、購入されたお客様のお洋服のお直し(サイズや丈の長さやボタン等)も開始され、その後、他店舗で購入されたお洋服(メンズ・レディース)のお直しも承ってきた「MODE Taka」ですが…
ブランドの継承者がいないこと、また店主のご年齢や健康等の理由から、残念ながら店舗を閉店並びにブランドを終了することを発表されています。
閉店のお知らせ
長期に渡り御引立てを賜り心より感謝申し上げます。2023年7月30日(日)をもって閉店致します。つきましては、日ごろの感謝を込めまして在庫処分セールを行います。今までお店に出していなかった品物もたくさんあり、ぜひ来店をお待ち致しております。
在庫処分セール
2023年5月15日(月)~7月30日(日):出来上がり品、テキスタイル、小物等、店内すべての商品が今ついている価格よりレジにて半額となります。
(実は在庫処分セールより前に、セール価格に下げており、そこから更に半額となっています。例)十数万円の商品が数万円になり、そこから更に半額…という、本当に、お客さまへの感謝の気持ちを込めた価格での販売になっています。)
また、7月30日(日)まで、婦人服の注文も承っているそうです。今までよりも、仕立ての価格を下げて、オートクチュールを生み出されるとのこと(*'▽') ブランド終了前に「MODE Taka」のお洋服を手にしたい方、○○のときに着ていくお洋服をお願いしたい! 等ご希望のある方は、ぜひお店へお立ち寄りください。
MODE Taka
☆ 住所:埼玉県さいたま市緑区原山4-3-11
☆ 営業時間:10:00~19:00
☆ 定休日:火曜日
※ 営業時間や定休日は異なる場合があります。
☆ 駐車場:なし。お近くのコインパーキング等をご利用ください。
ファッション用語
☆ オートクチュール:高級仕立ての婦人服。また、転じてオークチュール専門のお店のこと。
☆ プレタポルテ:高級な既製服のこと。また、転じてプレタポルテ専門のお店のこと。
☆ ブランドライン:メインとなるブランドが、少しコンセプトの異なる服や小物等を扱うときに生み出された別ブランドのこと。イメージとしては、メインブランドのファミリー。
☆ テキスタイル:元々織物のを意味しますが、布全般をテキスタイルと呼びます。