スマホのデータ量は3ギガで十分って本当なの!?
スマホ向け回線の通信データ量は3ギガで十分って本当!?
はじめに!
auのpovo、ドコモのahamoなど、多くのキャリアが比較的まとまったデータ容量をカバーするプランを主力として打ち出しています。
このため3GB等のプランはどちらかと言えばニッチユーザー向けとみられるような流れもありました。
ですが、実際には少し事情が違うようです。
以下でもう少し詳しく述べますが実は2024年になってもスマホユーザーの半数は3GB以下の小容量ユーザー。また、ヘビーユーザーでも使い方次第ではこの集合に収まっていたりもします。
3GB/月という小容量プランが今どんなポジションなのか、少し掘り下げて確認していきます。
スマホの通信データ量、2024年初頭の状況は?
MM総研と言う会社が毎年スマートフォンの使用動向を調査して様々な指標を提示してくれています。
その中にスマホユーザーの通信データ使用量に関する調査もまとめられています。そのデータを確認してみると、ちょっと意外な事実も見えてきたりします。
実はスマホユーザーの半数以上は今でも月々の通信データ量が「3GB以下」に収まっているということです。
YouTubeやTikTokなどの動画配信系サービスや高画質の写真を多用するインスタグラムなどのSNSがもてはやされている上に、パソコンを持たず情報端末はスマートフォンのみ、インターネット接続回線は携帯電話回線のみ、というユーザー層が明らかに増えているにもかかわらず、です。
そのレポート(2024年1月調査)によると、通信データ量1GBまでのユーザーは何と全体の1/4を超える25.5%。~2GBのユーザーが10.4%、~3GBのユーザーも17.2%もいるのだそうです。
出典:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=615
実態は「ユーザーの使い方次第」
前の節で取り上げた調査の対象になったユーザーの平均通信データ量は約11GB/月。
中央値は3GBで通信データ量が10GB以下に収まるユーザーは全体の3/4に上るとのこと。
出典:https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=615
こんな状況で平均通信データ量が11GB以上になるということは、少数派である通信データ量ヘビーユーザーがかなり膨大なデータを使っていると言うことでしょう。通信データ量に関してもスマホユーザーの2極化がかなり極端に進んでいることが想像できます。
ユーザーに適した通信プランは一概にこれ使っておけばOK、でお話を終わらせるのが段々難しい状況になってきているのかもしれません。キチンとそれぞれのネットの使い方を把握して、ピッタリ合うプランを選ぶ時代なのでしょう。
その考え方の指標になる情報をまとめていきます。
通信データ量がかさむ使い方
まずは通信データ量がかさむサービスの代表格をピックアップします。
一番大きなものはストリーミング系サービス全般
- 動画配信サービス
- 音楽配信サービス
などが代表格です。時間当りの通信データ量はそこまで大きくありませんが、この手のサービスは連続して使い続けるものですのでトータルのデータ量は大きく膨らみます。
次に日常的に大量データをクラウドストレージと同期する使い方もデータ量がかさみます。また、このサービスでは実効通信速度も重要ですので、一番、回線に対する要求度が高い使い方かもしれません。
インスタのような写真メイン、キレイで高解像度の写真がたくさん使われたネットサービスもデータ量を食います。
通信データ量をあまり食わない使い方
対して通信データ量に優しい、データをあまり食わないサービスは次のようなものです。
基本、文字中心のコミュニケーション系となるサービスはあまりデータを食いません。
- LINEなどのリアルタイムテキストチャット
- ニュースサイトなどの画像が少なめなWeb
- メール
ただ、動画をシェアしたりアプリ通話を長時間行ったりすると途端に通信データ量は増えます。
あとは使い方の工夫
通信データ量が大きなサービスでも携帯電話回線を経由しない工夫をすれば、月々のデータ量を圧迫することはありません。
ですので、自宅では光回線とWi-Fiルータなどを用意して通信データ量をそちらに逃がす、外出先ではWi-Fiホットスポットを活用する、等の工夫で携帯電話回線側の通信データ量を節約することは出来ます。
このような工夫も含め、スマートフォンで消費する通信データ量は「ユーザーの使い方次第」という結論になる訳ですね。
ちなみに著者は超がつくレベルのネットサービスのヘビーユーザーですが、月々の携帯回線の通信データ量は500MB以下に収まります。これは自宅での通信はパソコン+光回線で行なっていて、出先では動画配信などのストリーミングサービスをほぼ使わないからです。
外出先でスマホを使って音楽を聴きますが、その音源は買い切り型でSDカードに保存したものを再生しています。
ちょっと極端かもしれませんが、使い方の工夫の一例にはなるでしょうか。
スマホの通信データ量の目安
通信データ量3GBで出来ることの代表的なものをいくつかピックアップしておきましょう。「使い出」の目安の一つと考えてください。
比較的データを食わない使い方の例の一つ、Yahoo JapanのトップページはPC版でも容量が4MB~5MB。
スマホ版はさらに容量が小さくまとめられています。月に何百回開いても大丈夫です。
単純にチャットなどの文字数だけでいけば、「億」のオーダーレベルの文字のやりとりが出来ます。
これに対しデータ量がかさむ方ですとYouTubeの標準画質は1時間で500MB近くデータを食います。3GBをわずか6時間ちょっとの動画再生で使いきってしまう計算です。音楽配信のSpotifyも数十時間程度の再生で3GBを消費します。
スマホ・3GB/月のユーザーにおすすめなプラン2つ
スマホでの月々の通信データ量が3GB以下に収まるユーザーにピッタリなプラン2つを取り上げます。
LINEMOベストプラン
今一番分りやすくお手頃価格な、小容量もカバーするプランなのがこちら。
LINEMOのベストプラン、ミニプランの後継にもなる新プランです。
2段階料金制で~3GBは990円、3GB~10GBは2,090円/月で利用できます。小容量でも中容量でも非常に高コスパなプランになっています。
例えばドコモのirumo 3GBも各種条件を満たすとLINMEベストプランを超えるコスパを実現できますが、条件が結構面倒くさいです。
ですがこちらは誰でも月々3GBを990円で利用できるとても魅力的なプランになっています。
回線は安心感あるソフトバンク回線というのも大きなメリットでしょう。
楽天モバイル
続いてこちらも小容量でもおトクな上に通信データ量に上限がなく、大量データを使う際にも非常にお得な料金設定になっている楽天モバイル最強プランです。
以前の楽天は自社ネットワークに弱点を抱えている上に、サポートするau回線ローミングでは通信データ量に低めの上限がありました。
最強プランではauネットワークの利用制限が撤廃され楽天の自社ネットワークと同様に使い放題になったため、携帯回線ネットワークの穴が事実上消えました。
利用者から見たときの繋がらない楽天はもう過去のものです。