家事や仕事などに追われる日常で、ついつい感情的になったり、悩み落ち込んでしまう。そんな時に、眺めるだけで頬がゆるむ写真は、何にも変えられない尊い一枚だ。今回は、その人らしい姿や何度も見返したくなる家族のワンシーンを写真に収めてくれるフォトスタジオnalu photoの金山さんにお話しを伺いました。

自然でありのままの姿を大切に

nalu photoのオーナー金山さんは、神戸市で保育士として働く中で、園児たちの初めて歩いた瞬間など、尊い園児の瞬間を写真に収め、保護者の方々に共有していました。そこで感じたのが「写真はママたちを幸せにできる」。結婚を機に8年間続けてきた保育士を退職。もともと趣味で持っていた一眼レフを片手に、カメラマンの世界へ飛び込みました。学校や保育園への出張撮影、大手有名スタジオでのカメラマンを経験後に独立。２０２３年７月より洲本市五色町都志地区にフォトスタジオをオープンしました。「スタジオを作ったきっかけは、出張カメラマンの時にはできなかった、体験をプラスした撮影ができるからです。あとは自分らしさを表現していきたいという想いもありました」。

nalu photoは、子供をはじめ家族のありのままの姿を写真に収めてくれます。スマッシュケーキ、ミルクバス、ペイントフォトなどの体験型の撮影を選択できるが魅力です。「例えば、スマッシュケーキという撮影方法はケーキを目の前にして、触れずに終わった子、口いっぱいに頬張る子など、その子らしさを写真に残すことができます。体験をプラスした自由な撮影を楽しんでいただけます」。

また金山さんは、お客様がただただ写真を撮りに来ただけにならないようにと心がけています。「写真を撮りに来て、写真を嫌いになったら意味がありません。楽しくて思わず笑顔になった瞬間を撮影するために工夫しています。中でもペイントフォトは家族みんなで一つの作品を作っていくのでおすすめです。あと撮影の中でたくさんお話もします。来られた際には家族や子供さんの自慢話をたぁ〜くさん聴かせてほしいですね」。

スタジオ内には、汚れても洗い流せる簡易シャワーを完備し、幼児のオムツ替えも可能。安心して、思いのままに撮影を楽しむことができるスタジオです。

写真でママさんたちの力になりたい

元保育士の金山さんは、写真撮影を通して子育てをするお母さん方の心の支えにもなりたいと考えています。「子供さんの写真は、ママさんたちの子育てのお守りになるような愛おしい写真になればと思いながら撮影をしています。保育士時代から子育てに悩むママさんの姿をたくさん目の当たりにしてきました。ママさんをはじめ、家族全員が一枚の写真を見ただけで笑顔になれる。その写真を子供が見て、幸せを感じ、自己肯定感が上がるきっかけになればうれしいですね」。

また金山さんは、子供たちの自然な姿を写真に収めることも大切にしています。「私は子供の喜怒哀楽すべてがかわいいと感じています。例えば、ピシッとポーズを決められず、泣いてしまった七五三もその子らしくてかわいい。ありのままのシーンを大切に撮影して、見返した時に思い出に浸り、笑顔になれる写真を撮っていきたいですね。それが私の生きがいです」。

ゆったりとした時間を楽しめる写真スタジオでありたい

写真撮影について語る金山さんの言葉の節々からは、やさしさと人柄の良さが伝わります。
「先日、出張カメラマン時代のお客様が、家族写真の撮影をしたいと来店してくれました。大阪から来ていただき、宿泊までして時間を作っていただけてとてもうれしかったです。「なんでそこまでしてくれるのだろう？」と驚きました」。

時間をかけ、ひと組ひと組に寄り添いながら撮影しているという金山さん。今後もこのスタイルを変えるつもりはないと言います。「今後スタジオの規模を大きくするつもリはありません。ゆったりと時間をかけて撮影していきたいです。子供の写真をはじめ、色々な人たちの人生の瞬間を収めながら長く続けていきたいですね。ふと目にした時に、尊さを感じられる写真を撮影していきたいです」。

終始、笑顔で楽しそうに話してくれた金山さん。しかし過去にはある出来事をきっかけに心を病み、立ち行かなくなってしまった時期があったそうです。そんな時に金山を救ってくれたのは一枚の写真でした。「子供らしいありのままの姿を撮影していると、言葉にできない感情が溢れ、自然と涙が出ることもあります。撮影している目の前の命は全て奇跡。これからも想いのこもった写真を撮影していきたいですね」。

nalu photoの「nalu」とはハワイ語で波という意味。ここで写真を撮影された皆様に「打ち寄せる波のように幸せが何度も訪れまように」という願いが込められいます。nalu photoは、何度も見返したい、幸せな時間を写真に収めてくれるフォトスタジオです。