福良に駄菓子屋で恩返し！

南あわじ市・福良地区で2025年12月に本格オープン予定の駄菓子屋けふもをかし。コンセプトは、「懐かしくて新しい 令和レトロなお店」。神奈川県から移住してきた映像クリエーターの根市さんと株式会社あわらいふ代表武政さんの2人が店主だ。そのうちの一人根市さんに福良への想いやお店の魅力を伺いました。

「駄菓子屋けふもをかし」を作った大きなきっかけは福良へ恩返しするため。
淡路島へ移住し、それぞれの事業を成り立たせることができているのは、南あわじ市福良地区に住む人たちの助けがあったからこそだと2人は感じています。
「僕たちは福良という町に移住し、色々な人に助けられ、仕事をなんとか形にできたという経緯があります。そんな福良という町は少子高齢化という大きい課題を抱えています。何か自分たちに出来る事はないかと考えていた時、福良商店街に「福良のために使ってくれる人に貸したい」というオーナーさんがいると聞き、すぐに借りることにしました。そして「福良を含めた淡路島の未来のため、子どもたちの居場所を作ってあげたい」と感じていたこともあり、駄菓子屋さんを作ろうということになりました！」

内装は、淡路島出身の建築家・秦健二がデザイン。壁に塗られた黒板塗料は、大人と子供が一緒に楽しむことで活発なコミュニケーションを実現。中央には港湾地域である福良を象徴した船のカウンターが鎮座する。イサムノグチのAkari45、オレンジのスポットライト、ブルーの間接照明を組み合わせて空間の雰囲気を自在に変身できるまさに「ネオ駄菓子屋」となっている。

子供たちが楽しめる空間にと、企画として淡路島の特産品「淡路島産玉ねぎ」を使った「玉ねぎ染め」のワークショップや、店内の大きい黒板に絵を描いていくイベントを開催。

今後も子供たちが楽しめるワークショップやイベントを開催予定です。

これからも福良と共に

駄菓子屋けふもをかしは、昼は駄菓子屋、夜は駄菓子バーとしての営業を予定しています。
「駄菓子屋けふもおかしは、多くの人に愛されるお店を目指しています。また、僕たちがこの商店街で価値ある店づくりを成功させることで、空き店舗活用の成功事例になれたらとも感じています。シャッター街になりつつある福良商店街の活性化に繋がればいいなと考えています」

2024年12月現在は、本オープンに向けてプレオープン期間として運営中。今後は、定期的なオープンを予定しています。

末長く愛される店にしていくため「これからはたくさんのことにチャレンジしたい！」と根市さんは話てくれました。

「「駄菓子屋は儲からない」ということを、店をスタートして改めて認識しました。しかしビジネスとして成り立たなければ、楽しい空間は維持できない。そこで観光客の方にも楽しんでいただけるように、揚げドーナツ、ミルクセーキ、昔ながらのたこせんなどオリジナル商品を開発・販売して、しっかりと売上げがあり成り立つお店を目指しています。さらにグランドオープンに向けてより良いお店を作る為、クラウドファンディングを立ち上げました。多くの人と一緒にお店を作り、たくさんの方に愛されるお店になりたいと強く感じています！」

移住を受け入れ、温かく支えてくれる福良のために。
ワクワクする2人の挑戦ははじまったばかりです。