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【長野県軽井沢町】ジョン・レノンも過ごした老舗クラシックホテル。「万平ホテル」の歴史を物語る史料室へ

akariフリーエディター(軽井沢町・御代田町)

軽井沢の歴史と魅力を再確認できるような小さな「史料室」。軽井沢を代表する老舗クラシックホテル「万平ホテル」の中にある心地よい空間。

ジョン・レノンがお気に入りだったというティールームに行く時には必ず一緒に訪れたい場所。老舗というのは何度訪れても飽きない魅力がありますね。

ロビーに入り、ガラス越しに見えるティールームを横目に、今回は資料室から伺うことにしました。廊下の先には軽井沢彫りの案内板。ここが小さな「史料室」の入り口です。

「万平ホテル」を舞台に歴史的会談で使われたソファーやホテルを守ってきた金庫、青焼きの設計図、昔の別荘地図、過去のホテル用品など、創業128年を迎える「万平ホテル」の歴史を物語る展示品たちが並んでいます。

その中でも、毎回真っ先に向かいたくなるのが、昔の印刷物などを陳列したショーケース。

ホテルで使用されていたメニュー表やパンフレット、雑誌の紹介ページなど、眺めていると時間を忘れます。デザインも印刷も、何度も見たい紙もの。

雑誌記事はなんとか読めるので、ついつい文字を追ってしまいます。昭和の軽井沢らしいエピソードがいろいろ載っていて微笑ましい。

接収時代のメニュー用紙(1946〜1952年)
接収時代のメニュー用紙(1946〜1952年)

万平ホテルの歴代ラベルデザイン
万平ホテルの歴代ラベルデザイン

「万平ホテル」といえば、ジョン・レノン&オノ・ヨーコ夫妻が利用していたことでも有名です。「万平ホテル」近くの幸福の谷(ハッピーバレイ)に小野家の別荘があり、ジョン・レノン一家はこの一帯を拠点に軽井沢を散策していたのでしょうか。

こちらの史料室にも家族写真が飾られていました。

素敵な家族写真ですね
素敵な家族写真ですね

ジョン・レノンが「万平ホテル」にはじめて宿泊したのが1970年。1976年から亡くなる1979年までの4年間は、毎年夏の一時期をこのホテルのアルプス館で過ごしていたようです。故郷リバプールの雰囲気に似ていると、気に入っていたみたいです。

ジョン・レノンが弾いたかもしれない?アップライトピアノ
ジョン・レノンが弾いたかもしれない?アップライトピアノ

“すずらん”をモチーフにした歴代の食器も飾られています。幸福の訪れを意味するすずらんは、万平ホテルのエンブレムとなっています。

それでは史料室をあとにして、ティールームへ。

入り口にはジョン・レノンの大きなポートレートも。史料室でひとしきり歴史に触れた後だけに、なんだかタイムスリップした感じ。どこか懐かしさを感じてしまいます。

ティールームの入り口。クラシックな空間です
ティールームの入り口。クラシックな空間です

ティールーム内は明るく、優しく外光が差し込みます
ティールーム内は明るく、優しく外光が差し込みます

ブルーベリータルトと紅茶のセット(1,600円)
ブルーベリータルトと紅茶のセット(1,600円)

ジョン・レノンのお気に入りはミルクティーとアップルパイのようですが、今日はショーケースで一目惚れしたブルーベリータルトをオーダー。

今も食器やテーブルプレートなどに“すずらん”のモチーフが使われていて、歴史を感じます。とても可愛いです。

陽が長くなるこれからの季節は、ティールーム外のウッドデッキがオープンするようです。散歩の途中に立ち寄るのもいいですね。

時々はこちらで、束の間の時間旅行を楽しみたいです。

「万平ホテル」
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
Tel.0267-42-1234
「万平ホテル」カフェテラス
営業時間 9:30~18:00(7/23~8/31は9:00~)
※4月23日(土)よりカフェテラスのウッドデッキスペースがOPENの予定。天候等により急遽クローズとなる場合もあり

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フリーエディター(軽井沢町・御代田町)

東京から長野に移住して10年ほど。東京と軽井沢の2拠点生活のあと、現在は軽井沢の西側「信濃追分」に仕事場を設け、本に関わる仕事をして暮らしています。趣味は散策。古本と着物と温泉、浅間山麓の風土が好きです。

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