【神戸市東灘区】西国街道の神戸ルートを旅する 国道2号線~くび地蔵尊編
江戸時代に作られた京都から九州を結ぶ街道の西国街道。その西国街道の神戸の道中を巡ります。今回は京都から向かうルートで神戸市に入ってからくび地蔵のある場所までの旅です。
くび地蔵のある通りは街道らしさが残る道
京都から西に向かう西国街道は、芦屋市打出にて本街道と浜街道の二手に分かれます。ここでは北側を通る本街道を現在の道でたどっていきます。
西国街道の多くのルートは現在の国道2号線沿いと重なります。ただ国道2号線のような幹線道路を通っていても街道の名残がほとんど感じられず、街道巡りをしている気分は薄れてしまいます。なので2号線沿いは淡々と進むこととします。
国道2号線と十二間道路が交差する田中交差点で右折します。ここから短い区間ですが2号線を外れた西国街道のルートに入ります。右折しましたら幼稚園の角を左折します。
幼稚園の角を曲がると住宅街の小路になります。小路沿いを歩くと街道を歩いている気分が出てきます。この道をしばらく直進します。
住宅街の角地に大きな顔を祀った祠が出てきます。これがくび地蔵尊です。神戸の西国街道巡りでは、欠かせないチェックポイントです。
ここに建てられた案内板によれば、西国街道が通っていた時代には「花松地蔵」と呼ばれる地蔵尊があったとのこと。首から上の病気への御利益があることから大正6年に現在のくび地蔵が建立されて現在に至っています。いまでもここを通る地元の方たちは地蔵尊に向かい手を合わせて行かれます。西国街道の時代から脈々と続くものをくじ地蔵に感じることができました。
西国街道のルートは、このくび地蔵尊からしばらく進み、また国道2号線へと合流します。
花松くび地蔵
神戸市東灘区田中町5-3
JR住吉駅 徒歩10分