ドイツ、デュッセルドルフの橋「ポケモンGO」人気スポットに:市長「自動車の立ち入り制限」
日本だけでなく世界的に「ポケモンGO」が流行している。もうすでに飽きてしまってやめた人も大勢いるが、それでもまだ「ポケモンGO」をやっている人が世界中で多い。
ドイツでも「ポケモンGO」が大人気だ。ドイツでも日本や他国と同様に「ポケモンGO」による「歩きスマホ」や民家への不法侵入も問題になっている。またドイツのブレーメンでは「ポケモンGO」をやっていた3人の若者が駐車場でナイフで刺されて病院に運ばれて重体という事件も起きている。
デュッセルドルフ市長、「ポケモンGO」のために橋への自動車を制限
そのドイツのデュッセルドルフにあるGirardet橋(ドイツ語ではGirardetbrucke)はポケモンのキャラクターが登場する、いわゆるポケストップらしい。そのGirardet橋にはドイツだけでなく隣国オランダからも車や電車で2-3時間かけてやってくる人もいる。今までは何の変哲もないただの橋が一夜にして人でごった返してしまった。特に現在は夏休みだからドイツや欧州から多くの人が来ているようだ。
その事態を見たデュッセルドルフ市長は、Girardet橋を「自動車通行止め」にして制限し「ポケモンGO」を利用する人に開放した。自動車が通ることによって「ポケモンGO」をやってスマホしか見ていない人が事故に巻き込まれることの方が問題と判断したのだろう。
自動車よりも「ポケモンGO」
多くの人が「ポケモンGO」に夢中になっており、神経をスマホに集中させていたら、自動車に気が付かないで事故やトラブルが多発する可能性が高い。それなら自動車を制限した方が安全のために良いと考えたのだろう。たしかに自動車との接触事故やトラブルで怪我人や死者が出る方がコストがかかる。「ポケモンGO」をやらない人や自動車の運転手にとっては迷惑な話だが、自動車の立ち入りを制限し、橋を歩行者天国のように開放して、そこで勝手に「ポケモンGO」に夢中になってもらっている方がリスクが少ない。
さらに「ポケモンGO」で集まった多くの人のために移動式トイレも設置した。またデュッセルドルフ市では「ポケモンGO」のブームに乗って、ドイツや隣国から多くの人が来てくれていることから、市内をめぐる「ポケモンGO」のスポットを巡る観光バスの提供なども検討しているようだ。
デュッセルドルフは今は夏だから屋外でも気持ち良いが、冬になったら寒くて屋外でゲームをやりたいとは思わない。いつまでこのブームは続くのだろうか。