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ハンディファンの発火を防止するためには!?リチウムイオン電池の正しい廃棄方法は?

TOUYA化学系研究者

ハンディファンを捨てる前に!リチウムイオン電池の正しい廃棄方法とは?

今年の夏は記録的な暑さとなり、ハンディファン・ハンディ扇風機が多くの方々の強い味方となりました。そんなハンディファンの発火事件は、残念ながら1年あたり数十件にも及びます。正しい保管方法や廃棄方法に注意して、ハンディファンを使いましょう。

ハンディファンの発火を防止するためには!?

ハンディファンには内部にリチウムイオンバッテリーを内蔵しています。リチウムイオンバッテリーは衝撃、高温、水分に弱いため、これらが発火の原因になる可能性があります。

特に夏の時期では、直射日光があたる所にハンディファンを放置すると危険ですので注意しましょう。同じリチウムイオンバッテリーを搭載しているiPhoneでは、直射日光に晒し続けると危険と表示されますが、多くのハンディファンではそのような表示が無いため自分で管理するしかありません。

そして使い終わったハンディファンも適切な方法で廃棄しましょう。

ハンディファンは燃えるゴミ?それとも燃えないゴミ?

ハンディファンが不要になった時、どうやって捨てるか迷っている方も多いかと思います。

ハンディファンには「リチウムイオン電池」が使用されているため、燃えるゴミ、燃えないゴミのどちらにも廃棄してはいけません。

実際、全国でゴミ収集車や廃棄物処理施設での発火事故が増えており、その主な原因の一つは、電動歯ブラシ、電子タバコ、ハンディファンなどの小型家電のリチウムイオン電池が一般ゴミとして捨てられ、圧力を受けて発火してしまうことだそうです。

画像引用元:環境省

 リチウムイオン電池を含む製品には特定のマークが表示されていますが、マークが無い場合でも充電式の製品はリチウムイオン電池を使用している可能性が高いので、廃棄をする際は取扱説明書やメーカーの公式サイトでリチウムイオン電池使用の有無を確認してください。

そして廃棄する際は、一般のゴミとは別に「小型家電リサイクル」へ持ち込みましょう。具体的な回収方法や場所は各自治体によって異なるため、自治体の公式HPなどで確認してください。私の住む地域では、市役所で回収を行っています。

リチウムイオン電池の正しい処分方法の知識と実践が、ゴミ収集車や廃棄物処理施設の火災を防ぐ鍵となるので、皆様ぜひ適切に廃棄しましょう。

化学系研究者

東京工業大学大学院の修士課程を卒業後、化学メーカーの医学系研究者として従事。研究成果がメディアに取り上げられた経験有り。科学やAIを活用したお役立ち情報を書いていきます!

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